フィリピンのスタバは客に名前を聞く
私は日本に住んでいた頃、今思えばスタバを利用したことが一度もなかった。
西暦2000年代の途中、名古屋から北九州という黄昏の街へ流れ着いた際、若松のジャスコに1軒だけスタバがあったのだが、そこも遂に一度も利用しなかった。
フードコート派としてはスタバのように小洒落た空間ではケツの座りが悪かったのだ。
そして、フィリピンで生活するようになって、私は遂にスタバビューを果たした!
特に朝っぱらから誰もいないガランとしたスタバでブログを書くと、思った以上にはかどるし、専属のガードマンと仲良しになってスペシャルなR18系日本語を教えるのが楽しかった。
フィリピンのスタバは高い。
値段はレート次第のところもあるが、1日の賃金が300ペソ代なので、賃金と物価のバランスを考えると日本では2000円を超えるコーヒーを飲んでいることになる。
ところで、フィリピンのスタバでは儀式的にオーダーと共に客に名前を尋ねる。
以前私の前に並んでいた田舎モン風のおばさんが名前を聞かれた時に「WHY?」と反論していたが、そこは物凄く共感できた。
私も初めてスタバで名前を尋ねられた際、「はぁ!?」と思ったのは確かだ。
名前を聞いた後、スタッフはその客の名前を書いた本人も後から分からない達筆な字でカップへ記入する。
そして、ドリンクが出来上がったら名前を呼ぶのだが、自分で書いておきながらカップを見て暫らく固まるというフィリピンあるある現象が起きる事のだ。
当初、私は本名のまま伝えていたが、日本人の名前はやはり認識が難しく、毎回見事に違う名前を書かれてしまい、「言ってね~よ」と少しイラつく羽目になる。
ある日、私がオーダーした「BREWED COFFEE」にDANIELと書かれてあったのだが、半分くらい飲んだ後に気が付いた。
ワタシのスタバ名はダニエルさんです
私は仕方がないので次回からスタバでDANIELと名乗ることにした。
最初はウソをついているようで(実際ウソやけど)モヤモヤして落ち着かない気分になったが、3回目から完全にDANIELさんに成れるようになった。
ティムにスタバ名がバレてしまった時にはビックリした顔で「ホイ!?」と言われたが、今では彼女もすっかり私の事をDANIELマチュナガ(松永)の従兄だと思ってくれているようだ。
ダニエルマチュナガの事がちょっと分かる記事
フィリピンではこのようにスタバのみならず、スタバの真似して他のコーヒーショップでも名前を聞いてくるのだが、その都度名前を変えていると訳が分からなくなるのDANIELさんを貫いている。
そういえば、全然関係ないが、ダニエルさんといえばこの人もそうだった。
衝撃のKARV事件
先日、カワイイちゃんを連れてパークモールへ行った際に、いつものバブルティステーションでヤクルト風味のドリンクをせがまれ、言われるままにオーダーすることになった。
そこでもスタバと同じように名前を聞かれるのだが、カワイイちゃんと一緒にいたので、DANIELに切り替わらず本名を伝えてしまった。
5分程してスタッフが聞きなれない名前を苦しそうに呼んでいる。
「KARV」カルヴ
最後がV音で終わるフィリピン人なんて聞いたことがない。
シーン。。。
誰も返事をしないので彼は言い直した。
「KARU」カル
「ル」音がラテン的に強烈な巻き舌だ。
私は「KARU」なんて名前じゃないのでスルーしたが、スタッフは物凄い目ヂカラをこめて私を凝視しながら半分叫んでいる。
もういっそのこと「イカウ!」と指さしてもらったほうがスッキリする。
他の客は私の前にいたタンボック3姉妹だけで、デブ製造機から抽出された激甘ドリンクをグングン吸引している最中だった。
ハイオク満タンよ~♡
私はカワイイちゃんのために小さなプライドを捨て謎のドリンクを取りにいった。
そしてカップを見てみると、ちゃんと「KARV」と書いてある。
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https://twitter.com/motobosa02/status/1114442570640187392?s=19
確かに「KARV」と書いてある。
この発音は難易度が高いだろうな。
さいごに
フィリピン以外の海外でもスタバをはじめ、ドリンクカップに名前を記入するのが通例となっているようだが、日本人の名前は正しく認識されにくく、伝えた名前と全然違う名前で登場することが多い。
そこでやはり海外では現地の人に分かりやすいスタバ名を最初から決めておくことをおススメしたい。
日本人らしくない疑問
しかし、日本のスタバでは名前を聞かずにどうやって出来上がったドリンクと客をコネクトするのだろうか?
ぜひコメント欄で教えて頂きたい。
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