フィリピンの脅威の一つに野良犬の多さがある。
その昔、フィリピンで犬に噛まれた日本人が狂犬病を発症して亡くなったニュースがあり、私は初渡航する際にホールドアップとか美人局とかよりも、狂犬病が一番心配だった。
セブ州のオランゴ島でノルウェー人女性が仔犬に軽く噛まれ、帰国後狂犬病で亡くなったニュースは記憶に新しい。
フィリピンで犬に噛まれて狂犬病で亡くなった女性
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【狂犬病】フィリピンでノルウェイ人女性が仔犬に噛まれ2か月後に死亡~身を守るための「5か条」
フィリピンのリスク狂犬病 発症後の死亡率100%と恐れられる狂犬病。 世界保健機関によれば、毎年55,000人以上が狂犬 ...
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フィリピンへツーリストとして滞在していたノルウェイ人女性Birgitte Kallestadさんは友人とバイクに乗っていた時に弱った哀れな仔犬を見かけ、拾って世話をした。
そして滞在先のリゾートホテルへ連れて行き、仔犬と遊んでいるうちに噛まれたらしい。
噛傷自体は大したことなかったのだが、それから2カ月後に狂犬病で死亡している。
私が子供の頃の日本では(昭和50年頃)今のフィリピンのように野良犬がその辺をうろつき、いきなり追いかけられたりしたこともあったが、時代が移り変わり野良犬なんてまったく見かけなくなった。
そして、今の日本の犬は人間よりもむしろ好待遇を受けつつ、高級動物美容室で手厚くケアされているイメージがあるのだ。
しかし、フィリピンでは普通に歩いている犬を足でドカっと蹴ったり、車で撥ねたりする光景をみて、犬に対する扱いがハードであることに衝撃を受けた。
だから日本の犬に比べてフィリピンの犬は切ない目している。
きっとここでは人間と犬は同じアニマル枠で戦い、人間は勝者として君臨しているのだ。
先日ダメ出しをくらったナンバープレートだが、100ペソ払ってデカ文字のものを手に入れ、翌朝リベンジのため、イミションテスト(排ガス試験場)へ朝6時50分に到着した。
既に黄色い壁を背に3匹のゴリラが順番待ちをしていた。
仕事には遅刻して来てもイミションテストには早めにくるというフィリピンあるある。
しかし!肝心なスタッフが来ていない。
本当にその日行われるのか一人不安になった。
飼い犬か野良犬か微妙な犬が4匹敷地内をウロウロしている。
やたら客に愛想を振りまくタイプだ。
シッポを振りながら3匹のゴリラ達の方へ近寄って行ったが、一番右のゴリラは速攻で不快感を露わにしながら追い払った。
その犬はアホなのか、全然懲りずにセンターのゴリラに近寄ったら軽く蹴られた。
自分が犬だったら真ん中のゴリラだけは避ける気がする。。。
犬はキャンという声をあげてどこかへ行ってしまったのだが、また性懲りもなくやってきて一番左側のゴリラへアプローチ。
首を大きく横に振られ、受け入れられず手でシッシと追い払われた。
3匹のゴリラから冷たくされ、床を見ながらうなだれる犬の姿を見ながら私はスタッフがやってくるのを待った。
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