フィリピン旅行

【2019年】セブ島からネグロス島「バコロド市」へ陸路を攻める

投稿日:2019年10月25日 更新日:

バコロドへの行き方

ティムの故郷はネグロス島の北西部にあるバコロド市だ。

ネグロス島はセブ島の西側に浮かぶ島でフィリピンで4番目に大きい。

その昔、フィリピンへ入植したスペイン人が発見した際に島民の肌の色が黒かったからネグロス(クロンボ達)という失礼な名前を付けたのだ。

フィリピンはマニラとセブばかりが突出して有名となり、バコロドなんて日本で言えばまるで佐賀市のような存在。

セブ島から行く場合はセブマクタン空港からバコロド行きの飛行機に乗って1時間弱の移動となる。

今回、バコロドへ所用で出かけることになったのだが、ツーリングを兼ねてティムの車(アミーガ号)で上陸することにした。

余談だが、私は30歳の頃、突然高所恐怖症を発症し、それ以来飛行機を含む高い所は苦手となったので、多少辛くても個人的には車での長距離ツーリングの方が嬉しい。

さて、セブ島からネグロス島へ上陸するルートは大きく2つに分かれる。

一番最初にネグロス島を訪れた際は、セブ島の最南端「サンタンダー」まで走り、そこからフェリーで海を渡り、ネグロス島南部にあるドマゲティ市へ上陸した。

そこからロードトリップしながら淡々と海沿いの道を北上し、山越えでバコロド市へ入った。

今回はセブ島のトレド市からフェリーで上陸する最短ルートをチョイス。

まずは、セブ島の西側へ出るために、セブ市内にあるマルコポーロホテルを通り過ぎ、バランバンの山岳セクションをひたすら走り抜ける。

常識的なスピードで走り続け、予定通り2時間半でセブ島西側のトレド市へ到着した。

それからマクドとジョリビーが隣接している港で乗船手続きを行った。

車1台+大人2名+子供1名で2500ペソからおつりが来た。

予定通り午前11時の船にすんなりと乗船し、船は全く揺れることなく、約1時間半弱の快適な船旅だった。

私は海外に何年住もうとも、一応ベースが日本人なので、予定通りオンタイムで進むのが大好きだ。

ネグロス島へ上陸

ネグロス島サンカルロス市の港からゲートを出る時に、わざわざ車を止められ、全者靴の底を消毒させられた。

しかし、徒歩の乗船客やバスの乗客は普通に素通りという徹底感の無さは正に「ザ・フィリピン」。

どうせすぐに止めてしまうに違いない。

ところで、サンカルロスは何の変哲もない古びた港町で、私はこういう場末の街にある種のロマンを感じて止まない。

私がもし年金受給のリタイヤメントならば、喧騒のセブ市ではなくここでひっそり暮らしてみたい。

サンカルロス市は西ネグロスに属しながらもビサヤ語圏内なのだ。

ネグロス島は東西に地域が分かれ、言葉も異なる。

セブに面する東側は「ネグロスオリエンタル(東ネグロス)」という名称でセブと同じビサヤ語。

西側は「ネグロスオキシデンタル(西ネグロス)」という名称でイロンゴ語。

この感覚は日本だと三重県だ!

三重県鈴鹿市は関西弁圏内なのに、そこを少し北上するといつの間にか名古屋弁になるあの不思議なギャップがまさにネグロスと同じ。

サンカルロス市からいきなりまた山岳セクションに入るのだが、山の途中でいつのまにかイロンゴ語になる。

ところで、山岳セクションはDon Salvador Benedict(ドンサルバドールベネディクト)と呼ばれる自治区で、牧歌的な風景が広がる。

昔は地図にもはっきり載っていなかったほどワイルドな峠路だったそうだが、今では超快適な旅が安心して楽しめるほど路面は広くクオリティも素晴らしい。

間違いなく、フィリピントップクラスのグランドツーリズムが楽しめる区間だ。

フィリピン本来の良さが味わえる瞬間。

普通に走れば2時間強で横断出来る距離なのだが、できれば山岳の風景と時々現れる集落の様子をゆっくりと眺め、心のメモリカードへ保存したい。

ちなみに、ネグロス島のチョコレートヒルズもこの区間にあり、本線から外れ少しブレイクタイム。

放牧された牛がびっくりしたような顔でこちらを眺めていた。

牛はフィリピン犬と違って狂犬病の心配がないので安心♡。

普段、公害レベルに相当するセブの空気を吸いながらサバイバル生活をしているせいで、空気の良さが余計に身に染みた。

サトウキビを積載して走るトラックはネグロスの風物詩だ。

ライスフィールドで脱穀中の風景

ビジネスチャンス

この山岳セクションの道中、一応カフェらしきものがところどころに点在するのだが、あばら家のように全く洗練されていないのだ。

ここはバコロドからセブへ行く人が関所のように必ず通るルートなので、もし小ぶりでお洒落なカフェがあればピットインスポットして流行るはず。

セブのバランバンがかつてそうだったように、これからどんどん観光客が増え、ツーリストスポットとなるはずだ。

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参考記事

美しいビーチで海を満喫するのもいいけど、たまにはあったか〜い温泉で日々の疲れをとりたい・・・と思っていた矢先、なんとネグロス島に「温泉」があるというので、行ってみました!

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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