カルチャーショック フィリピン人嫁の実態

ティムが語るフィリピンの公立小学校の恐るべき実態を初公開

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故郷の想い出はほろ苦い

うちのティムはフィリピン共和国の西側に浮かぶネグロス島で生まれ育った。

ネグロス島はウィキペディアによると、フィリピン4番目の大きさの島で国内一の砂糖生産で有名。面積は12,706km2で沖縄本島(1207㎡)の10倍強の広さである。

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観光でふらりと行く場所は全てが楽しい想い出となる。

昨年10月にティムの里帰りを兼ねて家族で行ったバコロドは利害関係もなく気楽な旅行者の立場を存分に堪能した。

ティムの車をフェリーに乗せ海を渡ったのだが、道中の牧歌的な素晴らしい風景や延々と広がるサトウキビ畑の間を貫く広いストレートな道はまるで絵ハガキの世界だった。

しかし、ティムにとってはバコロドは長女としての辛い試練が与えられたタイガーマスクに出てくるような「虎の穴」で、鬼のように厳しい母親と人権の欠片も見当たらない公立小学校の搾取の渦の中で藻掻きながら必死に生きて来たビターな場所なのだ。

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私の故郷長崎も観光地として行くには最高の場所だが、私の子供時代はティムと同じこの世の不条理に満ち溢れた苦闘の記憶でいっぱいだ。

故郷の想い出なんて実はそんなものなのかもしれない。

フィリピンの公立小学校の実態

フィリピンはティムが小学校に入学した30年前から全く進歩していないように見えるのだが、フィリピン人に言わせると人間の質がずいぶんと変わってしまっているようだ。

特に最近の子供達は昔に比べ怒られないからスポイルされているという意見が多い。

やはりモンスターペアレントがフィリピンにも沢山いて、特にワイルドな公立小学校の先生は苦労している様子がうかがえる。

ところで、「長女に厳しいフィリピン」らしいのが、ティムの昔話には母親からシバかれた恐怖話ばかりが出てくる。

フィリピン人は家族命で時間さえあれば結婚しても実家へ入りびたるイメージが強いが、うちのティムは10年間に2回しか実家を訪れていない。

しんどい母を恨めしく思う気持ちが根底にあるのだ。

だからカワイイちゃんにも一線を越えた厳しさをぶつけることがあるので頻繁にカバーに入らなければならない。

先日、テレビのニュースを見ている時、ティムの小学校時代の話になった。

 

ティム
試練その1

ティムが小学校1年生の頃の担任だった女性教師はガイサノのスタッフ以上の厚化粧で「ドラキュラ」と呼ばれ恐れられていたらしい。

その女性教師は今なら間違いなく体罰扱いされるであろう竹の棒で生徒の尻を気軽にシバく恐ろしいタイプだったらしが、午後になると人が変わったように急に優しくなる。

それはYema(イェマ)と呼ばれる飴玉を生徒に売りつけるためなのだ。

ドラキュラというよりも赤ずきんちゃん狼のような分かり易い性格だ。

もし買わないと成績が悪く付けられたりするのは子供でも安易に想像できる。

 

ティム
試練その2

小学校の高学年になると今度は男性の先生から罰ゲーム以上の試練が与えられた。

放課後全員一人最低1つカラバウと呼ばれる牛の糞を搾取して先生所有の畑に集合しなければならない。

一クラスに40名前後の生徒がいるので最低牛の糞が40枚は集まる計算だ。

フィリピンの公立小学校へ通う庶民の小学生の悲哀が象徴される話だが、ガキの頃から奴隷のような労働力として搾取され始めるのだ。

イノセント
ガイジンと手っ取り早く結婚してフィリピン脱出したくなる気持ちも分かるわ。。。
ちょい悪ボサツ
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イメージとのギャップ

今のフィリピンしか知らない私にとって、ティムの子供の頃の想い出話を聞くたびに甘いフィリピンライフのイメージが崩壊して行く。

フィリピンでは「子供をけして怒らない文化」だとか、なんでもやりたいようにさせる放任主義だと思われがちだが、30年前のフィリピンはもっと違った世界だったようだ。

セブの某有名ホテルのオーナーがこう言っていたのが印象的だ。

昔のチノイはケチで質素がポリシーだったが、最近の3代目や4代目は子供のころから甘やかされ、高級車を乗り回したりやりたい放題して財産を食い潰す家が多い。

途上国にありがちな何十年も変らない風景と中世的な行政クオリティを見ていると時が止まっているかのように見えるが、フィリピンなりに随分と変化をしているのだ。

ぜひ日本と異なる古き良きフィリピンらしさを残しつつ、せめてネットスピードが1Mbpsを下回らない現代社会らしいインフラの整備が進むことを望んでやまない。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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