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デング熱の島
2020年は世界中コロナウイルスの脅威一色となっているが、6月に入り元々フィリピンを含む東南アジアのリスクとして有名なデング熱も本格的に流行し始めている。
実は先週末知り合いのフィリピン人男性がデング熱にかかりマンダウエ市の某高級プライベート病院へ入院した。
セブでは既にデング熱が流行っている
保健省(DOH)7は、2020年の最初の2か月の間に中央ビサヤでデング熱の症例が増加していることに警戒を表明した。
DOH 7(ビサヤ地区保健省)によれば2019年の同時期と比較して、1月からデング熱の発生例が5933人と2%近く増加している。
既にセブ島全体として医療崩壊している現場の様子がSNS等で拡散されているのだが、幸いコロナ以外の患者の病室が開いていたのですぐに入院することが出来たらしい。
しかし、そのうち一般の病室もコロナ専用へとコンバートし、病院自体がコロナ専用となってしまう可能性が高い。
ますます病院に行けなくなるので健康第一だ!
フィリピンで避けたい頭痛薬
デング熱のウイルスには4種類の型があると言われている。
日本人でも在住者、留学、旅行にかかわらず運悪く現地でデング熱にかかり1週間から10日ほど入院した経験を持つ人も多いのだが、その際、自分のかかったデングのタイプを知らされることはない。
医療機関側もおそらくデングウイルスの型まで把握していないということもあるが、仮に分かったとしても、フィリピンの性格上それを患者にインフォームするとは到底思えない。
ちなみに自慢じゃないが、私はフィリピン生活においてデング熱に4回かかってしまった。
一度かかったデングウイルスの型には抗体が出来るのでかからないと言われているので、4度かかったということは全種類制覇したということなのだ。
ぜひ私の血液が今後のワクチン開発に利用され世界を救って頂けたら幸いだと密かに思っている。
ところで、4度目のデング熱で入院している時に分かったのだが、デング熱にはピリン系のバファリンや総合感冒薬はタブーという情報だ。
発熱した際、デング熱と知らずバファリンを1日3回服用していたのだが、もっと早く気が付けばよかったと恐ろしくなった。
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これらの症状を治療するための最良の選択肢は、アセトアミノフェンまたはパラセタモールです。
イブプロフェンやアスピリンなどのNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)は避けてください。
これらの抗炎症薬は、血液を薄めることによって作用し、出血のリスクがある疾患では、血液希釈剤は予後を悪化させる可能性があります。
バファリンが危険な理由
以前フィリピン関係者や旅行および留学者向けのインフォーメーションとして書いた記事があるのだが、4回目のデング熱の症状と市販の薬の危険性について記録している。
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【デング熱注意報】フィリピンでバファリンやイブを服用する前に知るべきこと
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デング熱の際バファリン等に含まれるアセチルサリチル酸(アスピリン)、イブプロフェン、ロキソニン入りの薬を飲んではいけない。
最大の危険性は血小板の値の低下による出血。
市販薬に含まれる成分には血液を固まりにくくする作用があり、デング熱の症状における出血の危険性を一段と高めてしまうのだ。
デングに危険な薬
・バファリンA アスピリン
・バファリンEX ロキソプロフェンナトリウム
・バファリンプレミアム イブプロフェン・アセトアミノフェン
総合感冒薬も上記成分が含まれている可能性があるので、デング熱と知らずに迂闊に服用すると危ない。
初期症状は風邪に似ている
ウイルスのタイプや患者の体質により症状の出方に多少の差はあるが、熱と頭痛は必須項目だ。
発熱や頭痛なんてそんなもん日常茶飯事でただの風邪だと思い、日本から持って来たバファリンや総合感冒薬を気軽に服用するだろう。
しかし、それがのちに悪化し結果的にデング熱だったと分かるケースが殆どだ。
私も知らずに最初の3回目まではバファリンやイブを服用していた。
だから最初から安全を期して非ピリン系の薬に絞って揃えた方が安全だと考える。
薬の成分の見分け方
フィリピンでは頭痛発熱の際に処方されるのは定番の「Paracetamol(パラセタモール)」だが、そこはデング熱の国フィリピンならではの知恵なのかもしれない。
デング熱のない日本からフィリピンへやってくる日本人はこの辺のリスクについて知らないのが普通だ。
非ピリン系薬の見分け方
日本から持ってくる薬が「アセトアミノフェン」かどうかの見分け方はコレだ。
「本剤はピリン系の薬物を含まない解熱鎮痛薬です」や「非ピリン系」と書いてあればダイジュブ(大丈夫)。
日本で買える非ピリン系(アセトアミノフェン)
市販薬の中で非ピリン系で有名なのは新セデス錠とかノーシン。
それと総合感冒薬であればパブロンゴールドA。
コロナ感染ばかりに気を取られていると本来のリスクを見過ごしがち
コロナの郷セブは2月位からデング熱が急速に広まっており先週知り合いのフィリピン人がデング熱で入院したばかり
初期症状は風邪や胃腸炎に似ているのでバファリンを気軽に摂取しがちだが実はヤバい😱#非ピリン系の薬は安全 pic.twitter.com/haPZ5oZ3QB
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) June 18, 2020
非ピリン系頭痛薬といえば新セデスかノーシンが有名。
新セデスの詳細について
非ピリン系総合感冒薬
非ピリン系の総合感冒薬の代表格「パブロン」。
1977パブロン顆粒 発売
この年、かぜ薬の承認基準から、90年にわたり世界で主流だったピリン系薬剤が除外され、製薬業界に大きな衝撃が走りました。パブロンもこれに適合し、非ピリン系に一本化。
まとめ
繰り返すが、デング熱の初期症状は発熱や頭痛、胃腸機能障害、食欲不振など何となく風邪に似た感じもあり、検査の結果が黒と判断されデング熱確定されるまで4日以上かかるケースが大半だ。
だから風邪だと思って日本から持って来たバファリン等のピリン系の薬に手を出すのは危険だ。
フィリピンのみならずデング熱のある南米や東南アジアからインドにかけての地域では同じ事が言える。
現地で買う薬は能書きや成分が英語で書かれてぽり分かりづらい。
またドラッグストアのスタッフが適当な事を言う可能性もあるので自分で購入するのはよほど慣れた人でないと危ない。
常備薬はぜひ日本から揃えて海外へ出るべし。
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