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フィリピンで働く日本人
フィリピンで働く人は一体どんな会社で働いているのだろうか?
まさかフィリピン企業に採用され上司がフィリピン人という日本人はいないだろう。
そう考えると私が3年間セブの大学でフィリピン人と同じ給料を貰いながら働いた経験はかなりレアな部類だと言える。
フィリピンが好きでとりあえず現地で働きながら生活したい人にとって日系企業の現地採用枠が基本となる。
10年前に比べると求人の量は圧倒的に増えているのだが給料は残念ながらほぼ横ばいの状況。
たとえ一流大学を出ていようが、職歴が素晴らしくても現地採用の給与相場は日本円にして手取り10万円~15万円となる。
フィリピンで採用されたというだけで法外に自分の価値が下がってしまうという不可思議。
そもそもフィリピンでビジネスをする理由は人件費の安さ。
セブの事業者側が日本人を雇う場合、最初からまともな人件費や福利厚生を出すつもりは毛頭ない。
現地採用という言葉が一種の差別用語であると言われる所以だろう。
物価が安いと思われているフィリピンだが、実際に生活していると福岡県で生活するのとほぼ変わらない出費となる。
ちょっと強めの地震が来たら倒壊しそうなクソぼろいコンドミニアムの家賃が6万円~8万円ほどするのだ。
ちなみに私が最後に一人暮らししていた福岡市の吉塚駅から徒歩7分のロフト付きアパートは4万円弱だったがエアコンも温水シャワーも完備で超快適だった。
人件費をはじめ経費をとことん低く抑えることがポリシーのフィリピンビジネスだが、就労ビザを申請せず観光客の身分のまま違法就労させるブラック企業も多い。
現地採用されたばかりの日本人はその辺の仕組みやリスクがあまり分からず、さらに他の会社の例を引き合いに出されてお茶を濁されたりする。
ちなみにセブの場合、大卒であろうが、仕事が出来ようが英語が堪能であろうが、一律5万ペソ前後が相場だ。
5万ペソといえば、日本円で約10万円。
日本だと大学卒業者の初任給の平均額は20万6,700円でセブでは半額以下。
採用する会社側の理屈はこんな感じ。
- フィリピン人より4倍も給料が高からいいだろ
- フィリピンは日本より物価が安いからいいだろ
新卒の半額の給料に比例し仕事内容がパートタイムのような補助的な仕事であればこの良いのだが、結局は日本のサラリーマンと同じかそれ以上の負荷で働くことになるので続かない。
5万ペソといえば一般の大卒フィリピン人の4倍の給料だが、蓋を開けてみると5万ペソでは生活は厳しく、さらに日本採用の駐在員は倍以上の給料で住宅手当やドライバーの付いていたりするので奴隷感が募る。
私は医療保険の販売をしてきたが、会社が社員のために保険を経費として支払う企業は殆ど無かった。
もし現地採用で働く場合、9Gビザの手続きはもちろんだが、今問題になっているフィルヘルスではなく民間の医療保険に会社負担で入ってくれる企業を探した方が良い。
つまりその会社は社員に対し愛情のある会社だといえよう。
現地採用で働く人って誰?
最近の傾向はセブ島留学が終わってもう少しセブに住みたいと思う人がその対象となっている。
しかし、セブの奴隷制度と呼ばれる現地採用は分かり易く自己責任だ。
どうしてもセブで働きたいという希望を確実にかなえてくれた上で、さらに給料も納得して働き始めたはず。
とはいえ、仕事内容は契約した当時に聞いていた内容と違うことを普通にやらされる日本の個の犠牲文化。
もちろん辞めるという選択肢も大いにある。
現地採用の日本人の離職率の高さはセブの知人を見ていても歴然としている。
転職活動。
フィリピン留学程度の英語力では英語を武器に就職できないという辛い現実にぶち当たる。
ここ数年人気なのはオンラインでiPhoneアプリの作り方を学ぶ ような逃げ方をする人が多い。
現地採用の人が会社を辞めるとどうなるか?
まず初めに出てくるのがビザの処理。
現地採用とはいえ、9Gビザと呼ばれる労働ビザで働いているケースが基本なのだが、そのビザにはスタンプが押されており、それをそのまま放置して良いのだろうかという疑問。
退社に円満なんてあまり存在しないだろう。
双方共に確執が生まれている可能性が非常に高い。
会社側が辞めた人間のビザを9Gからツーリストへわざわざダウングレードしてあげるなど優しくする理由もなかろう。
辞めた本人も後から9Gビザの処理が気になって色んなところへ相談するという流れが一般的。
私も年に何度も会社を辞めた人から相談を受ける。
極力会社へダウングレードをしてパスポートを綺麗にした方が良いという教科書通りの返事をしていたのだが、先日、イミグレーションに行って聞いてみた。
9Gビザは放置するとどうなる?
イミグレーションの入口に座っている太ったガイジン顔のオフィサーに聞いてみた。
結論的には、日本へ戻って9Gが期限切れになると自動的にツーリストへ戻るということだ。
ただ、パスポートにスタンプが残っているので、再入国の時に担当官から色々と質問を受けるだろう。
問題は出国時。
9Gビザ状態のまま日本へ戻る時には必ずECC-Bという出国税を支払う必要がある。
2019年9月時点での料金は2380ペソだった。
そして1年以上滞在した人の場合が出国する場合には更に追加で1620ペソが追徴される。
要するに現地採用の人が日本へ帰国する時に9Gビザのままだと合計で4000ペソの支払いを行わなければならない。
つまり、今更辞めてしまった会社に頭を下げて9Gからからツーリストビザへの切り替えの協力をお願いしたくない人は4000ペソの支払いがもれなくついてくる。
現地採用で会社を辞める時にはぜひビザのダウングレードの話を会社の担当者と付けておいたほうが良いだろう。
ちなみにセブの場合RJエージェンシーで手配を頼むと総額1万ペソらしい。
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さいごに
コロナで放り出されるように職を失った日本人の知人も多い。
その多くは日本へ戻ったが、9Gビザはダウングレードせずに放置している場合が殆どだ。
ビザの期限が到来したら自動的に無効となり自動的にツーリストという身分になるのだが、後追いでダウングレード費用を追求される可能性が少しだけある。
まだそういう話は聞いた事がないが、その日の気分によって何を言い出すか分からないフィリピンの公務員。
もしそのまま放置して戻った人は再入国する際に少し覚悟しておいた方が良さそうだ。
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