フィリピンの住宅事情
日本にあってフィリピンに無い物を言い出すとキリがないのだが、キッチンの換気扇が無いという点も大きなギャップ!!
10年前、セブでコンドミニアムがいきなり建ち始めた頃に見学へ行くと換気扇はオプションで付けられるという説明を受けた。
つまり、設計する側は換気扇の重要性を低く考えており、またオプションで残す程度に特殊な作業として認識されていると痛感した。
現在、外国人向けの高級コンドミニアムには最初から換気扇が設置されているが、フィリピン人も住む一般住宅にはキッチンに換気扇がないのが普通。
ちなみにうちは一般のフィリピン人が住むタイプの住宅なので換気扇がないというか最初から1㎜も付ける気がない構造をしている。
ツイッターでアンケート調査実施
換気扇調査へご協力頂き大変ありがとうございました
アンケートの結果フィリピン在住日本人の家で5軒に3軒は換気扇がないという事実が判明https://t.co/HpNcJ6rENOなんだかホッとした気もした💦
フィリピンネタとして使って頂けたら幸いです‼️うちは最初からキッチンに換気扇を付ける気ゼロの構造 pic.twitter.com/qX3xjXgwn0
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) August 26, 2020
結果としてフィリピン在住日本人の60%、つまり5軒に3軒は換気扇がないという事実が判明。
つまり、ここを拡大解釈すればコンドミニアム以外に住んでいる人の方が多いという裏付けとなる。
ちなみに、うちはキッチンのコンロスペースの上に収納棚がデカデカと設置される。
当然そこで肉や魚を焼くので収納の天板は油だらけで、部屋の中は煙幕でも投げ込まれたようにスモーキーとなる。
ティムが料理を始めると2階の部屋を全部閉める作業が必要なのだ。
今更借家にドリルで穴をあけて換気扇をインストールするわけもいかず、現状放置しているのだが、こういう家を設計するフィリピン人は何ともないのだろうか?
生まれた時から換気扇という存在のない前時代的な世界で生活すると、それが当たり前となりわざわざイノベーションを起こす気にもならないのだろう。
インドネシアの住宅事情
同じ東南アジアの国々の中でフィリピンと双子みたいな存在がインドネシア。
インドネシアの換気扇事情を調べてみた。
何を今更!と言われそうな話ですが、近所の家を見ても実は換気扇が付いているところはほとんどありません。
3年半も住んでいる我が家にも、引っ越す前に住んでいたクタの借家にも、もちろん換気扇などついていませんでした。
現在の家に引っ越してきた時に換気扇を付けようかとも考えたんですが、需要が少ないらしく電気屋さんを見ても置いてなかったり、業務用がメインで手頃なサイズや値段のものが無くてあきらめていました。
インドネシア在住の日本人の方の記事だが、近所の家を見ても実は換気扇がほとんどないと書いてある。
需要が少ないらしく電気屋さんを見ても置いてないらしい。
フィリピンと全く同じ事情のようだ。
ガスコンロの上部レンジフードの換気扇が入居後まもなく動かなくなってしまいました。
それで、大家さんに頼んで修理屋さんに来てもらいました。
着火部分はめでたく直ったのですが、なんと、換気扇のほうは修理屋さんによると換気孔がない、つまり、どこにも排気していないというのです。
換気扇は回ることはできても、煙突がないのと一緒で、吸った空気はどこにも逃げていなかったわけです。
この人はジャカルタ在住で、最初から換気扇が付いているらしくそれなりの高級住宅だったようだが、すぐに壊れて修理を呼ぶ。
そこで発覚したのが、煙突がないので吸った空気は逃げて行かない構造。
日本の換気扇は世界の非常識
日本では当たり前の換気扇による外気と内気の交換。
しかし、これが意外と世界の常識でないということなのだ。
たとえばアメリカで普通にみられるのがコンロの上に埋め込まれた電子レンジ。
底面が微妙な換気扇を兼ねているタイプで弱いながらも煙を吸ってはくれるらしい。
しかし、吸った空気はフィルターを通して室内へ排出されるという構造。
まるで内部循環のエアコンみたいなシステムだ。
そうですね。NY郊外の家では、かなり大型の換気扇があって、よかったです。マンハッタン時代はそういう「ぜいたく」はかないませんでしたから、嬉しかったですよ。(マンハッタンでの贅沢には、自宅に洗濯機がある、というのも入っていますww)
— TrinityNYC (@TrinityNYC) August 17, 2020
考察とまとめ
ニューヨークのマンハッタンでは換気扇と洗濯機が家にあるということが贅沢なことらしい。
レンタル空気清浄機というビジネスが成立するわけだ。
海外の換気扇ニーズだが、フランスの場合料理にかける時間が極端に短く3食合わせてたった30分だとか。。。
ドイツ人は暖かい料理を食べる習慣がなく、外食や外からの持ち込みというスタイルが多いようで料理のニーズが少ない。
つまり部屋の中が煙幕状態になることがほぼないので仰々しく換気扇を設置する発想に至らないのだ。
では、フィリピンは?
昔のスタイルの家では部屋とは別になっている土間で薪を使い料理をしていたので部屋の中が大変なことになる問題は無かった。
しかし、現代のフィリピンでは部屋の中にキッチンが設置してあり、マインドだけが昔のまま追いついていない。
古きを温め新しきを知らないフィリピン。
そんなわけでフィリピンという国の事情を語るときにぜひこの換気扇問題も盛り込んで頂けたら幸いだ。
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