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感謝とは高度な作業
フィリピンという国は国民の大多数が月収2万円未満という貧困層で残りが無駄に資産を持つ富裕層の二極化である。
諸外国の駐在を歴任しセブに駐在したばかりの外務省の役人さんがこんなに貧富の差が著しい国は初めてだと驚く。
基本的に現地で日本人が関わるフィリピン人とはマジョリティーを占める貧困層。
つまり日本人の描くフィリピン人のイメージとは貧困層の特徴なのだ。
一見煌びやかに見える語学学校の先生もざっくり言えば底辺層に属しており、中間層とは自分の銀行口座とクレジットカート、自家用車を持っていることが条件である。
普段接しているフィリピンの貧困層を助けたいと思う日本人は多い。
しかし、感謝されるどころか恩を仇で返されるケースが多いのが残念だというフィードバックもお約束。
こういう切り口って意外と珍しく真実をえぐってると思う!! https://t.co/9rYzEmaLG6
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) August 28, 2020
>人に感謝して「ありがとう」ということは当たり前じゃないんだ。 教育を受けれない貧困層ほど、他者からの援助が必要なのに感謝しないし恩が分からないんです。恩を仇で返すなんて普通です。 人に親切をされてお礼をするというのは教育を受けてないとできないんですよ。
フィリピンの貧困層は感謝をしないというのはある程度深く付き合っている人なら少なからずとも思い当たるフシがあるだろう。
貧困製造機と揶揄されるカトリック。
神にお願い事をするばかりの受取り上手で非生産的な人間を増産するという視点で見ていたが、「感謝」という作業は前提として高度な教育が必要だという側面も大きい。
たしかに、「beg(お願いごと)」は乞食でも出来るが、喉元過ぎれば感謝を忘れてしまう。
感謝とはかなり能動的で高度な作業であり、目先の事しか見えていない人にとっては一見無駄な作業である。
そもそも教育とは何か?
学校に規定日数通って最後は試験に合格することなのか?
私は学問という努力を通じて生み出される普遍的知恵だと考える。
つまり教育とは未来を見通す力であり、感謝とは未来への投資である。
手前味噌だが、うちのティムは貧困層の出にしては子供の頃から学問に興味があり、一つ飛び級して19歳で大学を卒業している。
TOEICの模試を突然受けさせてもほぼ満点で、9x9が全部言えるフィリピン人だ。
あくまでフィリピンという国の範疇では教育をしっかり受けているということ。
ティムはカトリック教徒だがめったに教会には行かない。
しかし、神を信じていないのではなくむしろ敬虔と言えるくらい深いカトリック教徒だと私は思っている。
その理由は神とは乞うための物ではなく、感謝をするべきものだと言う悟り。
9年前、マクタン島に住んでいた時にリゾートレストランを経営していたある日本人の方に話を伺ったことがある。
「面接の時に毎週行くのか聞いて、YESだったら雇いません」
長年商売をしている人の経験則として教会に毎週通うフィリピン人にロクなのはいないという結論に達したらしい。
その頃の私はマニラから戻って来たばかりで先輩の話を単純にインプットするだけだったのだが、経験が重なるにつれ統計的にそれが正しいと思えるようになってきた。
かつてスペインが植民地策としてカトリックを導入する時に、愚民政策としてカスタマイズされた可能性が高い。
神にお願いして努力するな。
未来を見るな、常に神がついている。
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感謝とはスキルである
感謝すると良いことが起きると言われればなんだか迷信じみた感じになるが、実は感謝とは戦略的な概念。
成功のキーワードとしてよく登場する感謝だが、この事後的な作業である感謝という能動的作業は投資だ。
貧困脱出のキーワード
「節約」「投資」「教育」「計算」「感謝」
・自分へのご褒美は買わない
・お金持ちはの多くは質素な暮らしをしている
・寄付をする、食事を御馳走する
・感謝の気持ちを忘れない
浪費をせず感謝をする。
貧困層のフィリピン人はこの真逆のマインドであり、これこそが教育の作用であると考える。
自分の意思でマネーをコントロールする練習。
労働時間を切り売りしているという意識。
感謝というスキルがないと、結局はオカニ(お金)に使われる側となってしまうのだ。
参考記事
突然ですが、皆さんはいま、「感謝」してますか?
今の環境に、周りの人に、自分の人生に。こういうと何やら怪しい感じですし、
「感謝しろ」というように聞こえるかもしれませんが、私自身がこの問いを自分にするときは、
自分の状態をチェックするときです。状態が良いと、
「ただ生きていて、この瞬間を感じられること」だけで感謝できますが、
状態が悪いと、とてもそんなことは考えられません。
つまり、同じ人間でも感謝が出来る時と出来ない時があるという視点。
全てに感謝が出来る状態とは自分の状況が良いというバロメーターとしても使える。
感謝できる自分をいかに維持するか。
これこそが教育の正体であると考える。
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