アジアトップクラスの電気料金
アジアでも最高に電気料金の高い国として知られるフィリピンで丸1日中エアコンを稼働させたらそれはそれは恐ろしい請求額になる。
ちなみにうちでは電気代をケチって午前中は多少暑くてもエアコンを使わないというレギュレーションにしている。
それでもひと月の電気代は5000ペソ(1万円)を軽く超えてくる。
以前フィリピン在住の日本人の方を対象にアンケート調査を行ったことがあるが、ひと月5000ペソ程度の請求額はかなり安い部類だった。
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【2019年統計発表】セブ在住の日本人の皆さんに聞きました「電気代っていくらですか?」
フィリピンは物価が安いのではない フィリピンは物価が安い国というイメージがあるが、実際暮らしてみるととんでもない。 リタ ...
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庶民の月収が1万ペソ前後の国において5000ペソ以上の電気料金の請求書がくるなんて絶対狂っている。
だから中間層の家でもベッドルーム以外はエアコンではなく扇風機を稼働させている家が多い。
扇風機に蹴り
つい先日、うちのカワイイちゃんがアクシデンタリーに扇風機に蹴りを入れプロペラ部分が見事に割れてしまった。
将来はパパと同じくキックボクサーか?
無駄に広いリビングなのだが扇風機がないとまるでサウナになってしまうので代替の扇風機を慌てて買いに行くことにした。
久しぶりの外出だ。
この5ヵ月間食材の買い出しや余程の事が無い限り外出は控えて大人しく家の中に閉じこもっていた。
フィリピンでコロナに感染すると外国人の場合病院からの請求額は200万円以上するという話を聞くと恐ろしくて不用意に外出したくない。
セブの電売り場を赤裸々レポート
セクシーな踊り子さんから大卒のフィリピン人まで人件費が極めて安いフィリピン。
日本人の1/10程度の人件費はビジネスコスト的にはかなり美味しい。
だたし質の良い労働者を安く手に入れることが出来ればの話だ。
フィリピンの失業率が深刻になっている。世論調査機関ソーシャル・ウェザー・ステーションズ(SWS)が16日発表した調査で、7月の成人人口(18歳以上)の失業率は45.5%だった。1993年の調査開始以来、過去最悪となった。
コロナショックで不気味なほど客のいないショッピングモールはまるでバイオハザードの世界。
普段からスタッフの数だけは妙に多いフィリピンの家電売り場。
適当な扇風機を見つけレジに持って行こうとするとガードマンに止められた。
「スタッフが来るまで商品の前で待て」
まったく売り場付近にスタッフがアプローチしてくる気配がない。
仕方がなく探しに行くことにした。
するとレジの付近に7名ほどのスタッフがまるで団子のように集まっていた。
声をかけるが聞いていないフリをして無視される。
客は殆どいないのにコイツら一体何をしているのだろうか?
テレビ売り場のスタッフは座り込んでスマホをいじって遊んでいる。
私のアシストを気前良くやれば日当の30%に相当する100ペソのチップを手に入れることが出来るのだがなぜそういう努力をしないのだろうか?
まとめと考察
コロナで史上稀にみる経済打撃を受けているフィリピンだが、また失業者の数が45.5%という超いい加減な数字を堂々と発表している。
ろくに調査もせずにどうやって分かるというのか?
私の感覚では無職率70%付近といったところではないだろうか?
元々フィリピンは定職率が低く、その場しのぎに職を転々とする傾向にあるので1年に3回ほど軽く離職しているイメージだ。
経済を再開させようとコロナ感染率が全然下がらないうちからヤケクソで市場を開放しても無い袖は振れない庶民層。
8割のフィリピン人は銀行口座を持っていない。
つまり自転車操業的な貯蓄ゼロの生活をしている人が大半なのだ。
それに加えコロナで金欠。
いくらショッピングモールをオープンしたところで客は来ない。
家賃と無駄な人件費だけがどんどん蒸発する絵に描いたような悪循環。
やたら数だけ多い働かないスタッフ。
アリとキリギリスのイソップ動画は実は奥が深い。
「もう歌うべき歌はすべて歌った。君は僕の亡骸を食べて生き延びればいいよ」
後先を考えずに遊んでいるだけに見えたキリギリス。
実は生きている時間を命がけで楽しんでいたのだ。
キリギリスのように生きてみたいけど出来ない自分は完全にアリタイプの日本人。
座ってスマホで遊び、金欠になってから無償のヘルプを平気で頼んでくるフィリピン人のことが羨ましいのだ。
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