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フィリピンハーフの人生
プロローグ
セブ島を中心としたフィリピン生活も14年目。
あのまま無難に日本で生活していた自分を全く想像できないが、少なくとも自分の人生についての自己満足度は高めだ。
実は5歳で生き別れになった日本の娘の事だけがずっと気がかりだった。
どんな成長過程だったのだろうか?
父親がいないということをどう捉えていたのだろうか?
現在うちのカワイイちゃんは6歳になり、私がこれまでに経験できなかった経験をさせて貰っている。
最後の使命と肝に銘じ、モトボサツ全総力を結集して見守っていきたい。
親としての葛藤と心配
フィリピン歴の長い日本人の先輩に言われたことが頻繁に蘇る。
彼の娘さんはセブでは一番良いとされている大学を卒業した。
男手ひとつで娘さんを育てあげた年老いた男性はしゃがれた声でこうつぶやいた。
「フィリピンでそこそこ良い大学を出てもさ月給3万円だよ。。。」
彼は「子供は日本で育てろ」とまでは言わないが、彼の心はそう読めた。
その日以来、我が家ではカワイイちゃんを日本で育てるという課題が挙がるようになったのだ。
そうなると、気になるのは差別やイジメ。
うちのティムはイジメっ子側だったらしいので、やられたら倍返しすれば良いと息巻くが、カワイイちゃんの繊細な性格では陰湿なイジメにあったら最後ダークサイドへ落ちてしまう可能性がある。
とりあえず、一撃必殺のローキックを教えてみた。
※ぶん回すのではなく、スネを鉈のように使い、ゴリっと肉を押しつぶすように叩き込べし。
朝から必殺ローキックをレクチャー#蹴りが生む父と娘の絆 pic.twitter.com/cKZhcy6xMJ
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) October 14, 2020
単一民族の掟
単一民族国家にて外国人またはあからさまなハーフという存在は脅威。
外国人留学生がアパートを貸して貰えない問題など、かなり日本では外国人に対する不信感が根強い。
純粋な日本人でも外国人の匂いがした途端アレルギー反応を起こす。
私の田舎長崎ではかつてポルトガルやオランダと交易があったが、キリスト教弾圧の際に混血児を含め全てマカオに連れて行かれたという話だが 一部逃れた子孫が残っているらしい。
当時からの隔世遺伝を引きずっているのか、両親は日本人なはずなのに伴天連の面影を残す顔をした子が時々いる。
子供は正直で残酷だ。
そういうガイジンっぽい顔のクラスメイトは必ずイジメの対象となっていた。
異質を異物と捉える日本人のマインド。
フィリピン人は外国人の中でも等級が低く、より一層強い差別を受けやすいのは事実だ。
実際、私の知っているフィリピン人も国際電話をかけまくり、何十万円という請求を踏み倒したりゴミの捨て方を含め日本社会に対して多方面でダメージを与えている。
私がアパートの大家だったらフィリピン人に貸したくない。
そして、かつての私もそうだったが、フィリピン人女性は基本的に売春婦だという偏見も根強く残っている。
ジャピーノは差別用語?
時々、「フィリピーナ」は差別用語だという事を言う人がいるが、単純にスペインの呼び方であり、フィリピン人も現地で時々その単語を普通に使う。
そもそも、フィリピーナは差別用語であるという発想自体が差別意識の裏返しなのではないだろうか?
ところで、世間ではフィリピン人と日本人の混血児のことを「ジャピーノ」と呼んでいるが、その響きに差別的な要素を強く感じてしまうのは私だけだろうか?
これは完全に誰かが創った差別的スラングだろう。
だから私は意識的に「ジャピーノ」ではなく「フィリピンハーフ」という呼び方をするようにしてきた。
ここ近年急に芸能界でもフィリピンハーフが注目を浴び始め、フィリピンハーフの株が急騰しているようだが彼らも子供の頃はフィリピンを理由にいじめにあったようだ。
フィリピンハーフの女子大生
先日、セブ島育ちの日比ハーフの女性にインタビューをする機会を得た。
彼女は9歳(小学校3年生)まで日本で育ち、強引にセブへ連れて来られたらしい。
子供に選択権はない。
フィリピンハーフ女子大生【生い立ち編】
小学校3年の時にフィリピンセブ島へ移住 ショックだった pic.twitter.com/r2I696O0Na— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) October 23, 2020
「いや~イジメってほどじゃないけど、別枠で扱われてました」
「すごいショックでした!!行きたくありませんでしたよ」
私が知っているフィリピンハーフは普通に日本育ちで母親がフィリピンに帰省する際にも絶対について行きたくないという。
子供は正直で、「フィリピン人ってホスピタリティ溢れて大好き」とか、「あのユルさがいい」とか中途半端な事は言わない。
快適な環境の日本からフィリピンという野蛮そうな国へ行かねばならない。
それは彼女にとって島流し以外の何者でもなかったわけだ。
「お父さんが英語を教えてくれたり、学校の先生も親切だったのでそんなに困りませんでした」
「家ではお父さんが日本語で話してくれたから忘れませんでした」
母親に関してはとても気になったが、彼女の口からは一言もそのことが出てこなかったので私もあえて質問しなかった。
フィリピン人の母親は育児放棄するケースが多い。
彼女の家がそうかどうか分からないが、父親の話ばかりが出てくるので思わずそういうケースを想像してしまう。
フィリピハーフ女性大生 その2
偏見とか差別を受けた経験は? pic.twitter.com/aCtu9YIpUA— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) October 23, 2020
「それが、日本人のハーフだとどっちかと言うとチヤホヤされるんですよ!」
フィリピンハーフ女子大生 その3
辛かったこと ホームシック 甘やかされたフィリピンの小学生に心を開けない日々 #日本人の子供あるある pic.twitter.com/sxh3ChoUbz— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) October 23, 2020
「来て直ぐにホームシックになりました」
「スポイルされたフィリピンの子供に心開けなかった」
実際、私の知人の娘さんも全く同じストレスを抱えていると言っていた。
小学校の途中からセブ島へやってきてクラスメートが全く掃除をしない。
結局、日本人の娘さんだけが頑張って掃除をするという状況が重なり学校へ行きたくないほどのストレスとなってしまったらしい。
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まとめと考察
日本に住むフィリピンハーフは物心つく前に日本で生活し、ハーフという偏見の辛さはあれど基本的に日本の社会で日本人として育つ。
しかし、逆輸入の如く途中まで日本で育ち、無理やりフィリピンへ連れて来られたフィリピンハーフの子は日本でそのまま育つケースよりも実質的にハードな環境を余儀なくされているはずだ。
明日はその後の彼女の話へと続きます。
ぜひご覧ください。
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