日本は平均寿命が大事
日本とフィリピンの圧倒的な差は街の活気だ。
私が長崎から東京へ出るときに「生き馬の目を抜く東京」というキャッチフレーズが脳裏から離れず、自分みたいな田舎モンはすぐに身ぐるみはがされて河川敷に捨てられるイメージを持っていた。
しかし、実際行ってみると東京なんて田舎モンの集まりで九州の頃よりもむしろ快適に生活できた。
フィリピンこそが生き馬の目を抜く場所。
いや、生き馬ごといなくなる油断ならぬ場所だ。
全然成長していないが、まるで高度成長期の日本を彷彿させる凄まじい大気汚染と環境汚染。
私は先日1500ペソ以上する高機能のマスクを買ったばかりだ。
両国の違いを象徴するのが人間そのもの。
フィリピン人は日本人に比べ圧倒的に若い。
しかし、2019年時点での日本の平均年齢がきちんと出て来ないが、逆に平均寿命データは嫌というほど出てくる。
日本は世界一の長寿国というよりも、世界一寿命を気にする国民なのだ。
2019年時点での平均年齢
- フィリピン 23.5歳
- 日本 47歳
まるで親子のような年の差ではないか。
2013年から3年間セブの大学で日本語を教えていたが、生徒は18歳~20歳で私は当時45歳。
南国なのにエアコンの無い教室の中に若い女性が40名近くひしめくとさらに気温は上昇する。
灼熱の青春時代というタイトルをつけたくなる状況だった。
大学内でも私と同年代の教授は演歌で言えば北島三郎みたいな大御所で、基本的に教壇に立っているのは私より10歳以上若い先生ばかりだった。
だから必要以上に自分の年齢がいつも気になった。
これまで3年に1度のペースで日本へ行く機会があったが、フィリピンとは真逆で自分が歳をとっているのをすっかり忘れる程、ミーティングで集まった人たちの中で私が一番年下という場面も多々あった。
それもそのはず、数年前まで私の年齢は日本人としてようやく中間地点へと差し掛かったばかりだったのだ。
老眼もすすみ髪も薄くなりはじめた頃の私が日本の平均年齢なんて一体全体どういうことなのか?
お爺さんがいない
先日、カワイイちゃんの卒園式へ出席した際に私はシニア席へ通された。
何かの冗談かと思うかもしれないが、フィリピンで50歳は実質的にシニア扱いされる。
おばあちゃん4名に包囲された。
歳の頃はそうさのぉ85歳位か。
80代特有の土の匂いがする。
平均年齢23.5歳の国における80歳は日本に置き換えると170歳に相当する。
ふと気が付いた。
お爺さんが一人もいない。
そう、男の命は儚いと思う瞬間だ。
女性は旦那が死んでから第三の青春を迎えるという現実も沢山見てきた。
男は女性を喜ばせるためのスイーツみたいな存在だ。
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