見た目が全てのフィリピン
フィリピンでは家事や育児のアシストをしてくれる家政婦を住込みまたは通いで雇うのが通例である。
日本でそんなことが出来る家といえば由緒正しい財閥の家くらいだろう。
フィリピンの家政婦の名称はハウスキーパー、メイド、ヤヤと呼ばれるが、いずれにせよ月収1万円前後という低賃金。
一般の日本人もフィリピンに移住すれば、メイドやお抱えドライバー付きの豪華な生活が送れるのだ。
しかし、世の中そんな甘くない。
うちの場合、ドライバーはいなかったが、カワイイちゃんの世話をアシストしてくれる住込みのヤヤはハズレ続きで通算12名も雇った。
終いには、まるでオカイオカイショップのように、うちにある好きなアイテムを勝手に持って消えて行った。
たまに、メイドにやられた記事を書くと「うちのヤヤは最高だったよ」という声も聞こえてくるが、うちは本当に残念ながら全滅だった。
特にメイド運が悪いのかもしれないと思いながら生活していたのだが、フィリピンに長く住む諸先輩の話によれば当たりのメイド自体が宝くじに当たるような稀なものなのだということも分かった。
特にジェンはバコロドから来たヤヤでカワイイちゃんが1歳になる前からやってくれていたので、私としてはとても印象深い。
彼女の場合、来た当初は田舎の素直な女の子だったのだが、だんだん態度が横柄になり、仕事も露骨に手抜きし始めた。
理由はフェイスブックで知り合ったタンバイ男。
病気持ちの父親に送金しているはずの給料の一部を実際会ったこともないタンバイ男に貢いでいたのだ。
フィリピンのタンバイ男とはそこまで魅力的な生き物なのだろうか?
そういえば在比10年目くらいのころ、副業とかやってイキがってたときに、フィリピン人の女性から
「あなたはフィリピン人の怖さをわかってない
タンバイとか怒らせると何するかわからない
あっちは失うものなんてないんだから」
と言われた。タンバイ、怖いっす— スットコドッコイ (@Shusei_Hayashi) October 30, 2019
私には意味不明だが、メイドが劣化する要因として「フェイスブック」と「タンバイ男」という2大キーワードが浮かび上がる。
ジェンはティムのサングラスや時計バッグ、そして服を身に着け、フェイスブックで知り合った仲間と休みの日に出かけていた。
それをフェイスブックへ投稿していたので、ティム捜査官の調査により動かぬ証拠を押さえられてしまったのだった。
シンガポールで懲役6カ月のメイド
先日、シンガポールで同様の事件があり有罪判決が出て6カ月の懲役となった。
シンガポールで40歳のマダムに雇われている28歳のインドネシア人メイドが、無許可でシャネルのバッグを借りた罪で刑務所へ入った。
この雇用主はいくつかの高級ブランドバッグを所有しており、メイドが雇用主の部屋を掃除しているときに、これらのバッグは単にほこりを集めているだけで勿体ないと感じたらしい。
豪華なディスプレイから選びだしたのは、6,000ドルのピンクシャネルバッグだった。
インドネシアのメイドのたまり場になっているシティプラザへ身に着けて行き、自慢げに見せびらかした。
そして、それをインドネシアの家族へも見せるためにフェイスブックへ投稿。
さらに、その行動はエスカレートし、8500ドルの黒いシャネルのバッグを持ち出した。
ピンクのシャネルバッグを黒い防塵バッグ用の中へ入れておいたのだが、マダムが黒いバッグが消えているのに気が付いた。
警察へ電話をしようとしていた時に、メイドの部屋から黒いバッグが見つかって逮捕となった。
メイドが夢中になっていたフェイスブックを調べているうちに、余罪としてLVの財布と800ドルにも手を付けていたことが分かった。
ティムがジェンを疑い始めたのが、サングラスが消えた事件だった。
3つ有ったうちの2つが部屋からいつの間にか消え、一番疑わしいジェンのフェイスブックの投稿を確認したら、消えたサングラスや各種アイテムを身に着けて外出しているジェンの投稿が見つかったのだった。
そう言っていたのが印象的だったのだが、シンガポールではやはりフィリピンのように甘くは無かったようだ。
しかし、出来心を誘う貧富の差と、虚栄心をそそるフェイスブックという二つの要素はメイド犯罪の必然性を作っているような気がする。
ある意味、逮捕されたメイドは現代社会の被害者ともいえよう。
離婚したバツイチ男性 や共働きの家庭では家政婦をお願いするケースもあると思うが、フィリピンでメイドを雇ったらフェイスブックを定期的にチェックすることは必須事項。
フィリピンでブランドの出張買取サービスがあるとヤバいくらい需要があると思うが、フィリピンビジネス考えている方いかがですか?
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