6歳児の記憶力
うちの子に限ったことではないが、子供と大人の決定的な差の一つが記憶力。
私の経験によると45歳位から急激に低下してくる人間の記憶力だが、初期症状として人の名前を思い出せなくなってくる。
勝手に固有名詞を創り始めたらかなり老化現象が進んでいる証拠だ。
私の場合、フィリピンのSMモールに入っている「Ace Hardware」(エースハードウエア)というホームセンターの名前を「ハードエースウエア」と無意識に言ってしまいティムに訂正されるようになった。
順番を入れ替えたり、一部の単語のみを言い始めると完全に老化の証拠。
もう少し記憶の老化が進むと名前のスクランブルではなく言われた固有名詞の記憶が何となくあるのだが、「それって何だっけ?」となってしまう。
うちのカワイイちゃんは現在6歳だが、子供特有の驚異的な記憶力を発揮し毎日私にジェラシーを感じさせてくれる。
うちでも外でも英語を使って会話をしているので日本語はほぼ話せないのだが、日本のアニメに物凄く興味を示し、日本人の方からお土産に頂いた「リタとナントカ」というアニメを先週あたりからずっと繰り返し観ている。
そして、今朝気が付いたのだが、映像が出て来た瞬間にオリジナルのセリフよりも先にそれを言うのだ。
名付けるとしたら正に逆シャドーイング?
大人が英語を話せない理由
海外移住あるある。
日本人が海外に移住し、1年後に子供は英語がペラペラなのに親は10年経ってもカタコトのまま。
それは子供のアタマは柔らかいとか若い脳は記憶力が凄いと言って能力的な問題として片付けられてしまいがちだが、実はとても大事なことが見逃されている。
外国語の会話を習得するにはスキップしてはいけない順路があるのだ。
子供の場合、日本式の勉強法に毒されていないので正しい道順を通り最短で英語を含む外国語会話が出来るようになる。
まず子供は環境の一部として音を覚える。
つまり聞こえた音を景色の一部として捉える。
うちのカワイイちゃんは日本語は殆ど分からないが、アニメのセリフを丸覚え、ここは幼児特有の記憶力の良さによるものと言える。
聞こえたままのキャプチャーなので少し変な所もあるが、日本人の子供も幼児の頃は「~だけど」が「~ダケロ」になったり語尾が変だったりするだろう。
つまり大人の会話を見たまま聞いたままの右脳フル回転させて覚えた証拠。
大人の語学勉強方法はだいたいコレ
- 単語の意味を覚える
- 文法と作文方法を理論的に覚える
- リスニングの練習をする
- 最後に発音を覚える
子供とは真逆の道順で進んで行くので各知識が統合されず会話が出来ないのだ。
うちのカワイイちゃんの順路
- 文字情報なしに五感で丸覚え
- 状況から意味を想像
- 想像の精度が上がる
- その経験がブラッシュアップされ完成に向かう
リタとナントカのセリフを丸暗記
五感つまり右脳レベルで覚えるので知識のアウトプットが反射的に出てくる。
切り分けた勉強ではないのでそのまま実践として使えるのだ。
それはスポーツと同じで、経験によりある一定量の知識やスキルが溜まるとそれがベースとなり自動的に勝手に応用されていくのだ。
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