【ノマドは孤独を愛する】
あれは2012年頃だったか突然ノマドという言葉を見聞きするようになった。
日本高度経済の象徴であった終身雇用の終焉と多様化するネット社会的生き方が重なる時期。
ノマドの要件は二つ。
パソコンが得意で自由という事。
20~30代に多く、マックエアーを広げているのが特徴。
夢、挑戦、野心というキーワードで繋がる。
WIFIと電源のあるところにパソコンを持って行き、ちょっと難しい顔をしてモクモクと作業。
そして、たまたまそこで出くわした人とビジネス話で盛り上がりジョイントベンチャーを始めたりする。
彼等は一見孤独を愛しているだが、けっこう寂しがり屋が多い。
集中したいけど人が周りに居ないと逆に落ち着かないのかもしれない。
孤独を演出するにはわざと群衆に身を置く。
大学時代の親友M君が言っていた。
「俺は他人と居る時の方が孤独だ」
「そりゃ悪かったな(苦笑)」
ノマド的本心はどっぷり孤独を味わうためにあえて集団に身を置きたいのかもしれない。
孤独が男を変える。
ククク、特に失恋直後の野郎にぜひ送りたい一冊の本だ。
歴史的な偉人、後世に残る偉大な作品を残した作家やアーティストたちは
仲間と群れていただろうか。
毎晩のように友達と飲み歩いていただろうか。そんなわけはない。
織田信長が家臣らとワイワイやっていた印象はない。
孤高の武士、孤独だったはずだ。
孤独のなかで男を磨き、より強くなっていった。アマゾンレビューより
【カフェの嫌われ者?】
ノマドワーカー達の居場所はどこかのWIFI付きカフェ。
セブの問題は脆弱なWIFI環境。
そしてやたら高いコーヒーを注文しやっとパスワードが貰える。
いっそのことコーヒー要らんけんパスワードだけ売ってくれ!
コンセントの使える席が極端に少ない。
ここ近年パスワードが2時間リミットになってしまった。
カフェ側は回転率を下げる客を嫌う。
三大儲からないビジネスの一つ。
(1雑貨屋,2カフェ,3アパレル)
パークモールにあるこのカフェは電源使用料 ナント200ペソ!
ひと呼んでノマド返し☆彡
カフェを追われたノマド達が行き着く世界。
それがコワーキングスペースなのだ。
朝日新聞によるその定義は下記の通りとなっている。
互いのアイデアや情報を交換し、仕事の質を高める働き方ができる場所。呼称は2005年ごろ、米サンフランシスコで誕生した。コワーキング協同組合(神戸市)によれば、CSは現在世界で3千カ所、日本で200カ所ほどあるとみられ、自営業者や会社員、学生、子育て世代が仕事をしながら集まる場所になっているという。
カフェでの不満がそこで解決される。
隣に可愛い子が座る事はほぼ無いが、
1)WIFIがちゃんと繋がる
2)コンセントに困らない
3)2時間以上居れる
4)3秒に1回バカ笑いするタンボックフィリピーナが居ない
【コワーキングスペースのホントの意義】
大学時代、仲間と図書館で勉強した。
別に調べものすることもなくただモクモクと論文書いたり基本書を読むだけ。
ではなぜ図書館?
家に帰るとなぜかやらないからだ。
ではなぜ仲間と?
人間は弱い生き物だ。
プライベートの確保された自分の部屋だと漫画読んだりXビデオ観たりするようプログラミングされている。
仲間と図書館や自習室で勉強する理由。
勉強している自分を見てもらいたい。
その集団の風景の一部になりたい。
人は自分を客観的にイメージする。
車、バッグ、時計。
それを使っている自分を客観的にイメージし憧れ購入する。
終身雇用の終わった社会では拠り所を失った若者が拡散される。
自由を求めて粋がっても所詮人間は独りではいきてゆけない。
他人の存在あってこその個人。
自由で孤独なノマドワーカーの集う場所。
儲からないカフェビジネスの延長でどう利益を確保してゆくのか?
ぜひ次世代目のあり方に注目してゆきたい。
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