財布をスられて身に染みたこと
今まで単に運が良かっただけ。
24時間365日気を張り続ける事は不可能。
いつかまた気が抜けた時にスられるに違いない。
やはり原点に戻るしかない。
その日に使う分だけジップロックに入れて持ち歩く。
もし自分が気まぐれで来た日本人ツーリストだったらどうなっていただろうか?
それもバッグごと全部盗まれたとして、現金も連絡手段の携帯もなかったらどうすれば良いか?
大使館や領事館に駆け込む?
しかしそれが土日や祝日だったらどうなるか?
在フィリピン大使館SOSへ電話する?
電話かけるにも携帯もなければオカニもない。
皆自分はきっと大丈夫だろうという根拠のない自信を持って生活している。
後悔先に立たずという諺は正に人類永遠の課題。
やられないように気を付けることが先決だが、やられたあとの対処方法も含めて武装してフィリピンへ来る必要を痛感した。
土曜日はなんとかクレジットカードを利用停止にした後、ATMカードの再発行と幾ばくかの現金をゲットする為にBPIへ再度向かった。
不幸中の幸い、SM向かいにあるBPIは営業中だった
午後3時過ぎ銀行内はガランとしていた。
5番と6番窓口が空いていた。
5番はプチタンボックなメガネのチノイ。
6番はニーワンなモレーナ。
網膜で捉えたその手の情報は瞬間的に電気信号に変えられ、わざわざ神経伝達物質を介さないで良いほど即脊髄に送られ、無意識に足は6番へ向かっていた。
先生元気?
Sir ! kumsta manka oi?
セール カムスタマンカ オイ
6番ガールは満面の笑みで私を迎えてくれた。
懐かしい顔。
それは去年大学を卒業した教え子Rだった。
働いている人間にここで何ばしよっとねと聞くほど愚問はないだろうが、思わず口からとびだした。
彼女は確かトヨタに就職したはず。。。
転職の理由を聞いてみると、販売ノルマがあるので基本給は低く生き残るのは難しいらしい。
そこでBPIに応募してみたところ運良く採用され、しばらくマニラでトレーニングを受けて2カ月前にセブへ戻って来たとのことだった。
ところでね!
By the way sir !
彼女は全く人の話を聞いていなかった。
私のカードの手続きに入る前に各クラスメートのその後を15分位聞かされた。
ようやく再発行の話に戻り、用紙に記入し7営業日待つように言われた。
と無駄にもわざとらしい忠告を言い残してみた。
銀行に元生徒がいると何かと役に立つし。。。
鉄は熱い内に打てとばかり、備忘録としても次の5項目を記したい。
フィリピンでスリに合わないための5か条
1)日本人グループはカモネギ度が高くロックインされやすい
2)最も危険な状況は誰かと夢中に話している時(携帯も含む)
3)プロは財布をバッグへ入れた瞬間を見ている
4)後ろだけではなく肩掛けバッグも要注意(特に腰の高さ)
5)指紋認証ロック等でプロテクトしている感をアピールする!
最後に
ここはフィリピン。
やはり日本では無いのだ。
何となくフィリピンのローカル社会に慣れ、自分はきっと大丈夫だろうと大きく勘違いしていた。
日本人は無防備なオカニモチ(お金持ち)だという風な目でいつも見られている。
この章はぜひ自分への戒めと私が最後の犠牲者になる事を祈って締めくくりたいと思う。
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