昨夜、ティムから突然携帯メッセージが来た。
「カワイイちゃんがピザ食べたがっているから買ってきて💛」
2歳児がピザ食べたがる訳がない。。。
食べたいのはお前やろ?(怒
無視してまた喧嘩とかになるのも面倒だ。
ピザ食いながらジャックダニエルやるのも悪くない。
そう自分の中に折り合いをつけ、一方的な流れに従う事にした。
仕事柄セブの主な飲食店の地図は大脳皮質に無駄に格納されてしまっている。
最寄りのシェーキーズはASフォーチュナ通り店。
夕方以降のASフォーチュナは戦場だ。
左折して敷地へ入り込むのも命がけ。
なんとか辿り着きアミーゴを駐車場へ止め、店内へと入った。
注文は決まっている。
ティムは定番のハワイアン。
フィリピン人はハワイアン食わせていたら概ねハッピー。
セブなのにハワイアンとは如何に?
ちなみに私はハワイアンなんて大嫌いだ。
暖かいピザの上にパイナップルなんて何年経っても受け付けない。。。
私はサラミとベーコンのミックスを注文した。
「15分程お待ちください」
キャツ等が15分という時は倍は見ておいた方が良い。
ってことは30分か。。。
そういえば店内に入った瞬間から私に対するスタッフの視線が気になった。
フィリピン人は他人への干渉が大好き。
そんなもんいちいち気にしていてはここでは生きていけない。
目の前が窯になっている。
ぎこちない手つきで粉を捏ねる男性スタッフ。
黄色い服を来た女性がやってきた。
どうやら知り合いのようだ。
公私混同フィリピン。
仕事とプライベートの境が基本的に曖昧。
客が居ようがお構いなし感が何年経っても刺激的だ。
男性スタッフがピザを切る手を止めて会話に夢中になって5分。
ふと脳裏に不安がよぎった。
それって俺のピザかも!?
きっとそうだ。
ぜったいそうだ。
思い込みスイッチONへ。
唾とかバンバン飛んでいる気がする。
それだと嫌すぎる。
不安が不安を呼び始めた。
すると、黄色い女が俺のピザをおもむろに掴んだ!
おま、それ俺の!!
そして遂に黄色い女は俺のピザを口の中へ。。。
アメリカの映画とかでスタッフが一切れ食って適当にサークルを慣らすシーンを見たことがある。
ひょっとしてあの技か?
もうマネージャー呼ぶしかないな!
私の全身は被害者意識に包まれた。
すると中山秀征似のマネージャーが出て来た。
あ、俺の服と同じやん!?
ちなみに私が昨日来ていた服はこれ。
襟の部分だけ若干違うがマネージャーとほぼ同じ服だった。
私が店内へ入ってからずっと感じていたスタッフの視線の原因がわかった。
なんか恥ずかしい。。。
私は黄色い女の事をすっかり忘れ会計を済ませそそくさと店を出た。
あのピザが自分のかどうか微妙だが、もしそうなら黄色い女が食った部分がハワイアンだった事を祈るばかり。
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