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思い出のシーンにはいつも長崎バス

投稿日:2016年7月1日 更新日:

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私の故郷は長崎。

愛と天使と坂の街だ。

18歳まで私の世界は全て長崎だった。

坂の街はキツい。

中学も高校も息を切らしながら坂を上って通学しなければならなかった。

坂道は雪が降ると途端に交通が麻痺する。

ロマンとか歴史等より当時は生活の不便さが目立った18年だった。

そして故郷を出た。

特に出たいという強い欲求があったわけでもなかったがそういう運命だったのだろう。

よその土地で色々と苦労を重ね、改めて見た故郷長崎はずば抜けて輝いて見えた。

今もそう。。。

現在セブに住みながら、もう戻る事はない街に思いをはせることがある。

長崎バス。

故郷を語るにその存在は欠かせない。

大都市のように地下鉄など無い田舎町では生活の足はバスだ。

思い出のシーンにはいつも長崎バス。

 

長崎バスのコマーシャルを偶然みつけた。

運転手は役所広司。

長崎バスのCMも幾つか種類があるが、個人的に大好きなのはこれ。

「南越のふたり」

姉妹が冬の冷たいバス停でバスが来るのを待つ。

その背景とは裏腹に姉妹の暖さが相対的に引き立つ。
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お姉ぇちゃ~ん

バスも寒いとかな?
ブルブルってしたばい。

妹の長崎弁は完璧だ。

恐らくその辺から連れて来たのだろう。

特に「ブルブルって」という部分が長崎弁の神髄。

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ふふふ

姉のセリフは一カ所だけ。

妹の凄さは、演技していない所。

撮影しているという意識がないのかもしれない。

二人のやり取りを暖かく微笑むバスの運転手。yakusho01

彼の人生の深さを感じ取ってしまいそうだ。

発射します。

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街まで1時間。。。
二人にとっては大冒険だ。
名も無き1日を走る長崎バス。 

一杯やりながらこの動画を見るのが最近の楽しみだ。

もう何度観たか分からない。

心の奥底に沈殿してしまった暖かい思い出が長崎バスと共に蘇ってくる。

非日常を楽しむバーチャルの世界。

セブだとこんな人情入れてたら直ぐヤラれちまう。

エスカリオ通りまで1時間
モトボサツにとっては大冒険だ
決パタイ(人間の最後に訪れる儀式)の1日を走るアミーゴ号

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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