昔マニラの最凶地区トンドに滞在していた頃、事ある毎にカルチャーショックを受けていた。
鉛の玉のでる黒い筒とガン犯罪の巣窟のような場所だったが、運よく清々しい思い出を残すことができた。
基本的に男も女もデザイン性のない文字情報中心のタトゥーがスタンダード。
たまに見よう見まねの漢字を入れている奴も居たが結構間違っていた。
ガチャガチャに悪党面した奴等だが、お年寄りへのMANOが反射的に出る。
あのギャップが非常に素敵だった。
ちゃんとお年寄りが社会に組み込まれている。
治安は悪いが人間らしい姿だと心に染みた。
日本では嫌がる爺さんをデイサービス行きのバスへ乗せられて一丁上がり。
トンドの生活の方がある意味マシか?
先日の夜、相変わらず
サンミゲルを飲みながら
GMAニュースを
何となく眺めていた
子供同士の喧嘩だ
そういや小学校の頃
よくやったな
頃合いをみて
仲裁しようとした爺さんが
赤い服の男に
いてこまされた事件
フィリピンでは年寄は
敬意をもって
扱われる伝統文化だが
最近はマノやブレスという
伝統儀式も廃れつつあるという
運の悪い事に
赤い服の男はプロボクサー
喧嘩で男は磨かれるという
こだわりをもっているのか
仲裁した爺さんの事を
たいそう怒っている
激興した赤い服の男
爺さんを突き倒し
そして
投げた
ボクシングというより
UFCの試合だ
しかし、
爺さんの動き
悪くない
ちゃんと
ボクサーの攻撃を
見きっている
わざと大げさに倒れ
そして
相手の意表をつく攻撃
これはあの修羅場で
思いつきで出来る
行動ではない。。。
投げられても
立ち上がれる
打たれ強さ
大人になりたいと思ったことは
なかった
いつも、男になりたいと
思っていた
by 高倉健
赤い服に100%
罪をきさせ
柔よく郷を制した
まとめ方に
高い評価を与えたい
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