電気後進国
私が初めてフィリピン人上陸した時の感想はまずコレ。
日本は国別電力消費量で世界第3位の消費国だがフィリピンは40位。
つまり、光の国から来た私にはフィリピンの室内がやたらと薄暗く感じたのも無理はなかったのだ。
しかし、その薄暗さが当たり前として育ったフィリピン人にとっては薄暗いという事実が分からない。
お化け屋敷の一歩手前のような薄暗い部屋の中でサントニーニョの人形を照らす小さな赤色灯が不気味だった。
実はフィリピン、電気代がアジアで2番目に高い国なのだ。
- Japan (P12.31 per kWh)
- Philippines (P8.96 per kWh)
- Singapore (P8.83 per kWh)
- Hong Kong (P6.53 per kWh)
- Thailand (P6.23 per kWh)
日本の電気代はキロワットあたり12.31ペソでフィリピンは8.96ペソ。
物価やGDPの差を考慮するとアジアで最も電気代が高い国であると言えよう。
そして、盗電が日常化し、ローカル新聞には「私は二度と電気を盗みません」と顔写真付きの謝罪文が毎週掲載される。
私はデング熱で入院して以来部屋の中に蚊がいるかどうかが非常に気になるようになった。
薄暗いと蚊が飛んでいても気が付かないのだ。
部屋の電灯を明るくしよう!
そう思い立ってホームセンターへ明るい電球を買いに行った。
今まで使っていた電球をサンプルとして持って行き、スタッフを捕まえて「コレより明るい奴が欲しい」と言った。
そのスタッフは半径1m以内にある商品をいい加減に指さしたがどうにも信憑性のない顔をしている。
この国では店のスタッフの言う事を鵜呑みにしてはいけないという不文律がある。
私はもう少しまともそうな顔をしているスタッフを見つけ同じ質問をしてみた。
すると彼は私をLEDコーナーへ連れて行き勧めてきた。
とりあえずそのスタッフの勧めるアイテムにすることにした。
購入前の点灯試験。
フィリピンで何か買う時にはかならずテストが必要なのだ。
想定外に強烈な閃光だ。
そこには見たこともないような新世界が広がった。
もし蚊が部屋の中を飛んでいても一目瞭然だ。
部屋が明るいと気分が明るい。
薄暗い部屋が標準のフィリピン生活。
明るいLEDの電気に付け替えよう!!
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