5名で向かったネグロス島バコロド。
セブへ戻ってきたのは私とティムとカワイイちゃんの3名だけ。
まるで危険な大航海時代のようだ。
ジェンとクリスタルが居なくなったおかげで、毎朝まるで捕虜収容所のように聞こえていたティムの怒声が消えた。
しかし、カワイイちゃんの面倒を見てくれる人がいないと仕事に行けない。
職場に連れて行くにも限界がある。
方々へ声をかけて探したが、いざ探すとなかなか見つからない。
「ハウスキーパー紹介してください💛」
と気軽に訪ねてくる日本人の方がいるが、こちらがお願いしたいくらいだ。
人間の数だけが自慢の?フィリピンで必要な人間が見つからない?
何という皮肉だ。
ある日、ティムの知り合いが連れてきた20歳と27歳。
普通は一人だけ良い方を選ぶのだが、ワンオペなんて不可な国ではカワイイちゃんのベビーシッターと家事担当を別々に雇わなければならない。
人件費が安いのにはわけがある。
保険も兼ねて両方雇ってみることにした。
20歳の名前はジ。
27歳の名前はアンアン。
JI(ジ)は高校2年で中退。
わりと動きが俊敏だったので、カワイイちゃんの世話に決定。
住み込みで働いてもらうことになった。
もう一人のアンアンはフィリピンあるある系の愚鈍なタイプ。
何か指示しても返事がない。
非常に不安だが、背に腹を変えられなかった。
JIの働きぶりには満足していた。
SMにあるキッズプレイハウスでも常に安全を配慮した動きを見せてくれ、まさに掘り出し者だった。
しかし、日曜日に一時帰宅したあと二度と戻ってこなかった。。。
理由はタンバイの彼氏が住み込みを許さなかったらしい。
女性の足を引っ張るタンバイピノイ多し!
頼みの綱はアンアン。
1月16日朝から大雨だった。
風が吹いたら遅刻して雨が降ったらお休みな国民性。
「雨。。。あいつたぶん来んやろね」
私の嫌な予感がまた当たってしまった。
「辞めます。」
「急に言われても困るから来て」
「給料上げてくれたら行く」
必殺のテイクアドバンテージ!
仕事できないくせに一丁前にオカニだけは欲しがる。
交渉ではなく、脅迫に近いものがあるだろう。
私とティムは怒りと絶望の入り混じった万感の思いで過ごした。
そして、ティムの元同僚が洪水で家が水に浸かってしまった姉妹を連れてきた。
姉は18歳、妹は17歳。
姉のジョイは高校3年で学校をやめ、妹を先に卒業させるために近所のバーベキューショップで働いて居る。
まずタンバイの彼氏がいないかどうかを重要確認。
テストで家の掃除をさせてみたが、返事もちゃんとするし、動きも悪くない。
妹は高校を卒業しなければならないので、姉のジョイ18歳を雇ってみることにした。
頭がアホでなければ、日本語を教えてみようかと思う。
さてどうなるか。。。
モトボサツの大航海時代は続く。
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