場所が変わっても同じ時間に目が覚める。
これも歳をとった証拠なのかもしれない。
まだ薄暗い景色の向こうから海の匂いと音だけははっきりと分かった。
カワイイちゃんとティムはアホみたいに寝ている。
あの人達も場所が変わろうとも同じだ。。。
足元が少し見える時間になった頃、島を一周することにした。
3種類のルートが設定してあるが、前日は子供連れだったのでビギナールートをこなした。
今日は気になるアドバンス向けのレッドルートだ。
地図を見る限り犬の散歩でもするのにちょうど良い感じに描いてあるが、舐めたらアカン。
TREKKING TRAIL。
ビギナールートでも意外とワイルドな環境だった。
顔にクモの巣が猛烈に絡みついてくる中で溶岩席を突破するのだ。
アドバンス向けのルートに入るとまるでSF映画の世界に近くなる。
地図みて、散歩気分でビーサンで出かけて大変な目にあった人も多いことだろう。
ここで野猿の群れにでも襲われたらヤバい。昔から余計な想像をするのが悪い癖だ。
廃屋。。。昔ここに住民が居たのだろうか?
そして、昨日から気になっていたYAMASHIBA CAVE。本当にここに山下大将が隠れていたのだろうか?
ネットで色々調べてみたが、そんな史実は見当たらない。。。
孤独な火星探索は30分ほどで終了し、見慣れた舗装路へ出た。
コテージへ戻る途中、自家栽培農園に差し掛かった。
スタッフが居たので話しかけてみた。
Marceloさん30歳。
彼は12月からブルーウォーターの施設管理スタッフとして働き始めたらしい。
奥さんはセブのメプサで働いており、別居しながらそれぞれ働く。
別居式フィリピンワーカーは珍しくない。
5歳の男の子がいるそうだがカモテス島で奥さんの親が面倒みているらしい。
余計なお世話だが、恐らくコーラやお菓子付けで肥満化している恐れがある。
太った少年はフィリピンの目印だ。
彼の案内でしばらく農園を見学した。
説明を受けたが、専門外なので全く知らない(汗
チリ!さすがにフィリピンで生活する者は誰でも知っている。
これは、チリの中でも最も辛い種類らしい。
チキンは養鶏所とは違い放し飼い。ちなみに卵はセブ島から配達されるらしい。
歩いている鶏を見て美味そうだと思った私はPステージ4かもしれない。
「ここの生活はどう?」
「島に住んでいるからオカニが貯まるし、気にっているよ」
「契約はやっぱ半年更新?」
「もし自分が続けたいと思えばずっと働けるよ」
遅刻したり無断欠勤するスタッフが居ないらしい。
そりゃそうだろ(笑
ジプニーが事故って遅れるなんて見え透いた言い訳が一切できない。
まあ、しかし皆楽しそうに働いて居る。
客としてそれ以上のサービスは無い。
ちなみにここは一般スタッフが住む第一サティアン。
キャンプみたいで楽しそうだ。
そろそろ7時になるので、あの人達を起こして朝食を頂くことにしよう。
レストランには我々を含め3組。
隣のテーブルは典型的なチノイのシニア夫婦。 後ろには若い台湾人グループ。その他西洋人シニアカップルが居た。
自家栽培農園を見てきたばかりなので、すべてが新鮮に感じる。
特に、このチキンは本当に絶品だった。ジョリビーと次元が違う。
私は心の中で「鶏さんの命ば頂きます!」と確かにつぶやいた。
犠牲になった鳥の分までフィリピンという辺境の地で精一杯生きるのだ。
さざ波の音を聞きながら食べる朝食は最高の贅沢だ。
それにはわざわざ宿泊しなければならない。
さて、スミロン島レポートも大詰め。
明日へ続きます。
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