昔マニラのオルテガスに住んでいた頃、徒歩圏内のボクシングジムへ暫く通っていたのだが、その帰りに何となく東京東京で微妙な和食弁当?を食べるのが習慣となった。
東京東京とは
1985年4月22日、フィリピンマカティーのQUAD CAR PARKにオープンした先駆者的なんちゃってジャパニーズチェーンレストラン。値段も微妙に安いが、食材のチョイスや味も微妙という安くて不味いバランスの取れたファーストフードだ。これを皮切りにチェーン店スタイルがどんどんフィリピンに広がって行った。ボサツペディアより抜粋
東京東京といえばハーフジャパニーズのダニエル松永をコマーシャルに起用し、憧れの国ジパングを気軽に疑似体験させようとしたのだろう。
逆に私はフィリピン人プロデュースの奇妙なナンチャッテ日本食を楽しもうと果敢な努力していた。
一見、雪見大福かと思う丸い物体はライス。そして、甘いアイスティーでライスを流し込む。
安くて不味いはフィリピンの常!
フェアだ。
異国情緒とはきっとこのことだと自分に言い聞かせながら生きる毎日が意外と忙しい。
先日のマニラ滞在の最終日の夜、晩飯を適当に済ませようとグリーンベルト付近をウロウロしていた所、東京東京が目に入った。
「おお、東京東京!なんだか懐かしかね~」
東京繋がりでいえば、しばしば本ブログに登場するTOKYO JOEがセブではなんちゃって日本食チェーン店の座にいる。
フィリピンではやたらと”東京”と名付けるといいことがありそうな風潮がある。
いわゆる田舎モンの心情に直接的に響く単語だ。
成田や羽田でお馴染みの東京バナナも同じ心理を利用したロングセラーな土産となった。
日本でも同じか。。。
東京東京で目についたのが、やはりかつ丼。
現在のカツ丼タイトルマッチの覇者"TOKYO JOE"と比べてどうよ?
自虐的B級グルメの小さな満足度勝負だ。
待つこと30分。。。
もうテーブルひっくり返して帰ろうかと思ったころおもむろに出てきたかつ丼。
まるで誰かの食いかけのような乱れ方にアドレナリン噴射の戦慄が走る。
これ作るのに30分かかるのか。
フィリピンよお前は凄い国だ。
ブツブツ言いながら食ってみたが、非常に糖度が高くて不気味だ。
しかし、フィリピン人が美味いと思うものを提供する店のポリシーは正しい。
東京東京で驚いている私は、ここ数年で普通の感覚を持つ日本人に戻っているようだ。
ライスも安いフィリピン米で粘度が低く無機質な感じだ。
■待ち時間 TOKYO JOEの圧勝
■味 TOKYO JOEの圧勝
■料金 東京東京 125ペソ TOKYO JOE 159ペソ
価格差34ペソでライスと待ち時間のダメージが埋まるか次第。
無理だな。
34ペソ払ってでも美味いライスと時間を買いたいと個人的に思った。
TOKYO JOE かつ丼タイトルマッチ防衛戦勝利!
※あくまで個人的価値観ですので悪しからず。
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