GWに入ってワンサカと日本人観光客や留学生がセブへやって来ている。
ホテル、レストラン、ツアー関係の商売をしている方々にとっては最高の書き入れ時だろう。
それはスリにとっても最高に嬉しい季節。
高級スマホを持った無防備な多くの外国人がわんさかセブへやって来る。
2017年のGW期間中、いったいどれくらいのスマホがフィリピンへ強制寄付となってしまったのだろうか?
ゴールデンウィークはひと呼んで国際フィリピンドネーションデー。
先日、ある語学留学生の方が到着した翌日に早速スマホをやられてしまった。
やられた時の状況は以下の通りだ。
まずアヤラのクリスピークリームに座ってしばらくスマホを弄ったあとリュックのポケットにスマホを入れ滞在先のホテルへ向かって歩き出した。
そして、ホテルへ向かう道中わずか150mの間に1台のIphone7の所有権が日本からフィリピンへと瞬間移動してしまっていたのだ。
気が付いた時にはもうリュックのチャックは全開にされ中身は空っぽ。。。
私も経験したが、衝撃の瞬間だ!
スポーツで言うと3秒で負けた位の大きな敗北感。
被害者は横断歩道の所にタンバイ風のピノイがたむろしていたので恐ろしくなって立ち止まったので、恐らくそ時やられたのだろうと語る。
スリは計画的犯罪だ。
歩きながら思いつきでやるものではない。
■スリはスマホをバッグのどこにしまったかを見ている。
■どのタイミングでブツを引き抜くか、すでにシミュレーションが出来ている。
■ターゲットが携帯を弄る場所(カフェやレストラン)の周辺に潜んでいる。
そういえば私もそうだったが、今回の被害者もクリスピークリームを出た後にやられた。
クリスピークリームは鬼門か?
日本のスマホの場合、だいたい盗難紛失保険が附帯しているものが多いようだ。
今回の被害者も保険が適用されるケース。
しかし、問題は地元警察が発行するポリスレポートが必須という点。
この適当感120%の国で的確な情報を得ること自体かなり難易度が高い。
ましてや、公的な役所が絡むこととなると、絶望感に苛まれることになる。
とりあえず警察へ行くと決まってこう言われる。
「証拠を得るために現場検証しCCTVカメラでの証拠が必要だ。だからかなり時間がかかる」
1日でできる事に10日以上かけるフィリピン人が、「時間がかかる」という位なので、そもそもやる気がないのだろう。
つまり、キャツ等は仕事したくないということなのだ。
そして、結局盗難ではなく紛失レポートを出してもらうことになった。
以前スマホを無くした留学生の世話でセブノーマル大の目の前にある警察署に行った時は檻の中がヤバい感じにウッホウッホしていた。
下の写真をクリックすると詳細が見れます▽
しかし今回は、安全を期してシティーホールと同じ敷地にある警察署へお邪魔してみた。
不思議の国のポリス
ここも所詮フィリピン。
担当のポリスは午後3時のおやつを頬張っていた。
勤務中でも構わず腹減ったら食うフィリピン文化って素敵やん。
公私の区別のない世界はきっとストレスフリー。
壁にはボールペンで適当にWANTEDと書かれた指名手配写真。
この女が何をして指名手配されているのか全く情報がないが、捕まえる気が全くない事だけはわかる。
この下の男なんか反省の色が全くない。
いや、悪い事したことに気が付いていないのだろう。
笑顔が素敵なフィリピン人!?
しかし、ガムテープのはり方が適当過ぎる。
フィリピンの施工能力を如実に示しているといえるだろう。
ピクリともせず泥酔して寝ているガイジン。
隣のバラが素敵に彼を演出する。
いいな。。。
果てしなく自由の許される国だ。
フィリピンの警察署のほうがサントニーニョやマゼランクロスよりよっぽど見物する価値がある。
今回の手続きの流れ
① 警察署で紛失レポート発行の依頼。
② 向かいのスラム街にあるあやしい弁護士小屋でAffidavit of lost(アフィダビッド ロスト)を300ペソで発行してもらう。
フィリピンでは物を無くすたびに、弁護士に「この人ちゃんと無くしましたよ」というお墨付きもらわなければ公的手続きができない。。。
③ 同じ敷地にある市役所で45ペソのレポート発行料を支払う。
④ 警察署へ戻りレポートを発行してもらう。
警察署で支払えば良さそうなものだが、もしそうするとポリスがそのままポケットへ入れてしまうのだ。
まとめ
今回の被害者の方が言っていたことが印象的だった。
「スリが多いのは知っていたけど、自分は大丈夫だと思っていました」
ここがポイントだ。
人間なんて基本的に自分はダイジュブだと暢気に生活する。
日本ならそれでいいだろう。
しかし、一歩日本を出るとそうはいかない。
日本人は確実に狙われる。
特に自分はヤバいと思う位で丁度良いだろう。
380度感度を上げ、緊張しながら生活するのが生きるということだ。
海外を楽しむということは日本という創られた国を出て緊張感も含めて過ごすことだと考える。
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