「うわぁ! コレって大丈夫なんですか!?」
もちろん大丈夫な訳がない。
初めてセブへ来た人が衝撃を受ける一つがこの電線のカオスさ。
セブと言えば停電。
そのたびに人口が増える仕組みだ。
昔、私がセブのダウンタウンに住んでいた頃はそりゃもうしょっちゅう停電だった。
理由はフィリピンだからと言ってしまえばそれまでなのだが、モジャモジャ状態の絡み合った電線自体に問題がある。
先日、エスカリオ通りのバーガーキングへしけ込んだ後、徒歩でアヤラへ向かっていた時、いきなりドカンと大きな音がした。
現場はエスカリオとゴロルド通りの交差点付近。
コンテナを積んだ大型トレーラーが停車した。
どうやら垂れ下がっていた電線をぶち切った様子。
もはやトレーラーが悪いとは思えない。
しかし、車検も何もない国では、出たとこ勝負でその辺の物をガンガン破壊しながら走行する大型トラックを目にする機会が多い。
トレーラーにより切断された電線は停車中のバイクに当たった。
当たった男はおもむろにその電線の先を握り、車道の端へ引っ張り始めた。
おいおい、オッサン何をしようと。。。
感電するんじゃ?
ボランティア精神は結構だが、危険な行動をしているという意識が全く無さそうだ。
ひょっとして切断された電線を適当に括りつけようとしているのか?
無知ほど最強のウエポンは無い。
交通警官は我関せず。
シングルタスクの国ではこれが当たりまえ。
公の利益など実態のない物には見向きもしない。
私の仕事じゃないし。。。オカニにならないし。
結局そのバイク男はその電線を握った手を放し、電線は車道の中央にブランと垂れ下がったままとなった。
電線を握ったまま固まるバイク男の背中が空しい。
そのトレーラーは数分停車していたが、そのまま走り去った。
無責任島セブ。
しかし、これで付近が暫く停電になっても住民にとっては日常的でダメージのかけらも感じないのだ。
そうやってセブのモジャモジャ電線は益々繁殖してゆくのだ。
腐った公務員と諦めがしみついた住民のコラボはこの国をそのままの状態で保存する。
陽気で愉快なラテンのマインドは変化をとことん嫌い岩のように硬い保守的マインドで構築される。
フィリピンは急成長していると聞くが、短絡的に片付けすぎだろう。
外貨を稼ぎ送金するフィリピン人が増え、ただ口開けて待っているタンバイな家族が片っ端から消費しているだけだ。
インプルーブの無い消費社会。
今日もどこかで停電が。。。
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