フィリピンと言えばまだまだ売春メインなイメージが濃い。
「あのさ、アリーナってとこ行きたいんだけど。。。」
ふふふ、分かりやすい旅の目的だ。
先日、超久しぶりにシニアのお客さんをアリーナへとナビゲートした。
入るだけで謎の200ペソ入場料がかかる高級店。
夜の蝶にもランクがあり、ここはいわゆるブランドだ。
「私ってアリーナガールよ♡」
そこで働くGROやダンサーもそれを鼻にかけているようだ。
ショーアップの様子。
ここで見ると50%増しで魅力的に見えるナイトマジック。
これがはたして天国への階段か地獄への扉なのかは開けてみてのお楽しみ。
男はこの特別区域で出会ったフィリピーナを千載一遇のダイヤだと思い込む。
「あの子は他のフィリピーナと違ってオカニ頂戴とか、ブランドバッグやスマホ買ってとか言わないんですよ!」
「へぇ~、それは凄いですね」
言わないのと思っていないのは違う。
しかし、ここで注意を喚起したところで”他人の恋路を邪魔する奴”として双方から恨まれるだけ。
そして次の症状は、白馬の王子へと大変身。
「お前はこんな所で働くべきではない」
おいおい!
”こんな所”が大好きで通って知り合ったくせに、急に正義感溢れ始めるのはどういうことだ?
ここの女どもは白馬の王子を待っているロマンチストではなく、オカニをどうゲットするかを純粋に追及する戦士だ。
一方、フィリピーナにハマる男達は心の底で白馬の王子を夢見ているロマンチスト。
そこでフィリピンという格下の世界ならリチャードギアになれるかもしれないと思う。
映画「プリティウーマン」はそんな男の欺瞞的ロマンの象徴だ。
しかし!
女性目線ではすこぶる評判が悪い。
あんな成金が売春婦を買ってイチつく、っていう身も蓋も無いストーリーの映画、何が面白いんですか? 引用元
娼婦をレディにする、という発想自体が男性の考え方と思います。なので、女性の自立などとは対極の映画と思います。引用元
このアンチプリティウーマンは自立心のある女性が多いようだ。
しかし、フィリピンという特殊な国では自立とか努力とか我慢(おしん)とか恰好悪く、コネを上手く使って汗かかず得るのがクールだと思われている。
ある意味、超前衛的な国だ。
しかし、結論的にアリーナガールがビジネスレディになる確率はゼロ%。
映画プリティウーマンの原作と同じ過酷なストーリーを辿るだろう。
原作ではプリティウーマンではなく、「3000」というタイトルがついており、つまり1週間のイヨット(ビサヤ語)代が3000ドルということだ。
1ドル51ペソというレートで計算して153000ペソ。
実際アリーナガールと付き合って1週間でそれ以上使ってしまう白馬の王子候補者は多い。
原作ではヴィヴィアンは救いようのない白い粉中で、エドワードにはニューヨークに釣り合う素敵な彼女がいるというシナリオ。
つまりエドワードは清廉潔白な白馬の王子で無く、鉄の心を持つ無慈悲な黒騎士なのだ。
結局エドワードはブレることなく1週間できっちり153000ペソを支払い、高級スマホとか買い与えず、フィリピンエアのビジネスクラスで日本へ戻る。
ヴィヴィアンは普通にアリーナへ戻り、次の客をドライにとるというストーリーが原作に基づいたセブの現実だ。
もしプリティウーマンが原作に忠実な映画だとフィリピンで負けないためのバイブルになっていただろう。
そして、白馬の王子ではアリーナガールに勝てない。
ぜひ黒騎士エドワードとしてあの場へ参戦してもらいたいと思いながら生活している。
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