1日30分にだけ、私は意識的に独りの時間を過ごす。
カワイイちゃんの寝顔を眺めながらその日の最後を独りで過ごすのだ。
孤独な時は自分が孤独だと気が付かなかった。
子供の寝顔を見ながらいつまで自分は彼女の寝顔を見ることができるのだろうか。
そう思った瞬間、失うものの存在が相対的に50歳の男の孤独を創りはじめるのだ。
どうせほおっておけばロクなことがないのが人生だ。
せめて寝る前に30分だけ本当の自分へ戻ろう。
孤独な時間を共にできるアミーゴといえば最近ではヘネシーのミニボトル。
冷やして飲めとわざわざ書いてあるのはストレートまたはロックでやれという意味だろう。
減量中の元キックボクサーとしては家で黄色い泡の出る液体を飲むのを今年いっぱい自ら禁じた。
その代わり40度の小瓶をゆっくりとやる。
30分程度で不思議と心地よい睡魔がやってくる。
それまでの宴だ。
あと何年この笑顔を見れるだろうか。
そう思いながら将来の娘の姿を想像したりする。
Hennessy COGNAC
この酒は何となく未来を想像させる力を持っている。
DRINK ME CHILLED 冷やして飲め
言われる通りそうしている。
そのまま飲むには重すぎるのでロックで少し薄めるのが良さそうだ。
そして、先日、日本から来られた方に頂いた山崎の小瓶が仲間入りした。
アルコール43%。
口に含んだ瞬間懐かしい味が一気に広がる。
様々な過去が蘇ってくる。
過ぎ去ったほろ苦い思い出はスライドショーみたいに緩やかに流れてほしい。
私はソーダ水で割ることにした。
苦労のない無難な人生を望むくせに無駄のない人生のつまらなさを同時に実感する不思議な30分。
生きるとは見えない幻を追っていくようなものだ。
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