グラフで分かる!日本語学習者が世界的に増加中♪
今日は国際交流基金が行っている日本語能力試験(JLPT)の開催日。
世界中で行われるこの試験は読解と聴解のパートに分かれインプット力が試される試験だ。
2017年は全世界で1,027,111 名の受験者があり、1984年の開始以来右肩上がりに増加している。
この試験は1984年にスタートし、昨年2017年の受検者は全世界でついに100万人を超えた記念すべき年となった。
私は毎年7月と12月にこの試験監督の仕事を頂いているのだが、やはり受験者と一緒の部屋で同じ緊張感に包まれる特別な日だ。
フィリピン以外の人には関係無い話だが、歳をとったせいかJLPTのことを3回に1回PLDT(フィリピン版NTT)と言い間違えて、逆にPLDTの事をJLPTと言ってしまうのは私だけだろうか?
フィリピンにおける日本語能力試験の実態
2018年12月2日に行われるJLPTのフィリピン受験申込者は11,125名で、7月に行われた試験と合わせると18,227名の累計となる。
2017年のフィリピンの受検者数は14,062名だったので前年比21%の増加だ。
7月に行われた受検者と合わせると18,227名となり
グラフを見るとまるで800馬力クラスのターボ車のような加速感を感じる。
2015年からグワっと伸びている
内訳を見ると分かるが、セブは3か所あるフィリピン会場の中ではいつも最低。。。
セブもダバオをN4受験者の数で抜いたことが1回だけあった
受験地域の内訳
- マニラ 7,902名
- ダバオ 1,905名
- セブ 1,308名
元日本人村のあったフィリピン屈指の親日都市であるダバオ♡は毎年セブより断然受験者が多い土地柄だ。
美人の産地として名高いところでもある(私は別にそう思わないけど。。。)
受験者数のレベル毎内訳
- N1 224名
- N2 714名
- N3 1,397名
- N4 5,915名
- N5 2,875名
2018年12月時点で最も人気のある受験レベルはN4!
実はこの受験レベルの受検者数の分布はその国の日本語力と相関関係にある。
例えばレベルの高い韓国、中国、台湾の三か国の受験者はN4、N5の受験者よりも圧倒的にN3~1の受験者が占める。
コンビニの外国人店員の代名詞となっているベトナムはやはりN3受験者が群を抜いている。
フィリピンの場合お世辞にも受験者の数もレベルも高いとは言えないのだが、受検者数はすくすくと右肩上がりに増えており、合格者も増加している。
日本語力に関しては底辺グループだったフィリピン。
2014年までは最もレベルの低いN5受検者が多い典型的な分布だったのだが、2015年にはN4受験者がN5を抜いて逆転した。
だから2015年はフィリピンの日本語力の夜明けの年だ。(私が勝手に言っているだけ)
これは日本の外国人受け入れ枠を狙った受験者が圧倒的に関係しているのは歴然としているのだが、詳細は追ってレポートしたいと思う。
韓国語に負けるな!!
フィリピンではKpopや韓国ドラマが非常に流行っており、日本はアニメ以外の影が薄い。
大学でも母国語のフィリピン語が必須科目から外され代わりに韓国語が入るという不自然な現象が起きている。
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【クルクルパー】ななななんとフィリピンの大学でフィリピン語が消え、その代わり韓国語が必須外国語となるらしい!?
参照元 私がセブの大学で日本語を教え始めたのが2013年で、その当時は限定されたセブの公立高校に日本語教育 ...
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言葉は単なる伝達手段ではなく、その国の人間の思考と魂であると言える。
日本語受検者が増え日本語を話す人が世界中に増えるということは、それだけ日本の心が分かる人間が増えるという事。
フィリピンへ住んで思うのは、フィリピン人って本当に自己愛の塊で自分を顕著に愛し自分の事だけを純粋に考えながら生きる国民だが、日本人は他人を圧倒的に考慮しながら生きる真逆の存在である。
自分を蔑ろにしすぎると自ら自分の存在を消す行為したりブラック企業のスパイラルに陥るのだが、この他者の立場を考慮出来る人間は世界平和を唯一構築できる尊い立場と思う。
ぜひ世界にはもっと日本の心が必要だと痛感しながらフィリピンという変な国で粛々と生活しているストリート系日本語教師モトボサツ。
ぜひPLDTいや、JLPTを通じて日本語を世界に広めるお手伝いをしたいと切に願ってやまない。
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