セブのコストコみたいな会員制大型スーパー「LANDERS」の中にヘアサロンがある。
買い物をしたレシートとメンバーズガードを提示すれば、なんと無料で散髪が出来るのだ!
ショッピングモール内にあるヘアサロンで散髪すると250ペソ程度するところはざらにある。
しかし、「LANDERS」のヘアサロンはフードコート内にあるカフェで69ペソのコーヒーを飲み、そのレシートを提示すれば散髪ができるので超お得なのだ。
私はすっかり常連客化し、恥ずかしながら本名も完璧に覚えられている。
先日、いつものように散髪をしていた時のこと。
その日は特に変な客が多かったのでぜひご紹介させていただきたい!
初級 変な客その1
年の頃はそうさのぉ57歳位か。
身なりはそれなりに立派で中間層以上といった風体だった。
彼はおもむろにカードを出したのだが、なんと奥さんのカードだった。
なんとも「BAGAG NAWONG(バガッグ ナヲン)」なオッサンだ。
これはビサヤ語で厚かましい奴の事をいう。
彼はバツが悪かったのか、ひとしきり文句を言いながらプリプリと去っていった。
スタッフ曰く、ほぼ毎日あんな「BAGAG NAWONG」な客がやってくるそうだ。
中級 変な客その2
今度はぱっと見で分るレベルの薄毛の男性客がやって来た。
歳の頃はそうさのぉ、50歳位か。
5名程の待ち客がいたので予約リストに名前を記入するように言われたのだが、彼はイケシャーシャーと言い放った。
「俺の髪は少ないからすぐに済むだろ?今スグやってくれよ」
フィリピンでは割とこういう意味不明な理屈が通りやすい。
彼はそういう人生を常に歩んできたのだろう。
しかし、スタッフは毅然と却下した。
薄毛客は不満そうに店を後にした。
弩級 変な客その3
薄毛男が店を去った後、今度は若い男性客が入って来た。
歳の頃はそうさのぉ、25歳位か。
腕からトライバル系のタトゥを見せつけ、いかにもITパークのコールセンターとかにいそうな風体だ。
彼の場合、カードは自分名義だったが、生憎レシートを持ってこなかった。
レシートが無いと散髪は出来ないということをスタッフに告げられると、店のシステムが変だと難癖を付け始めた。
フィリピン版のクレーマーだ。
文句の付け方も5歳児のような駄々っ子感丸出しで、なんとも精神年齢が低い典型的パターン。
散々文句を言って店を去ったが、すぐにレシートを持って現れた。
しかし、レシートには買い物をした人の名前がプリントされており、彼の名前とは全く違うものだったので瞬殺された。
どうせその辺に落ちていたレシートを拾ってきたのだろう。
彼はさっきよりも更にキレまくり「マネージャ出せこの野郎」と言い始めた。
私はミラー越しにキャツの吠え様を見ながら非常に痛々しかった。
無料の床屋で吠えるなんて実に恥ずかしい
無料の散髪サービスに群がる奴にはロクなのはいない。
キャツが騒いでいると、50歳位の男性がやってきた。
そしてこういった。
「私がこの店のオーナーであり、ランダーズのオーナーの一人でもあるが、一体何が問題なんだね?!」
さっきまで威勢よく吠えていたタトゥ野郎は急にシドロモドロになり、大人しくなった。
LANDERSのオーナーという部分にかなりビビったようだ。
そのオーナーはこういった。
「今回に限り、レシート無しで散髪させてあげよう」
その若造はそのオファーに従い、無料で散髪をしたのだった。
なんともカッコ悪すぎる話だ。
弱い犬ほど吠えるのはホント。
まとめ
スタッフ曰く、「LANDERS」のヘアサロンにはセブの中でも特に癖のある変な客が多いという。
やはり無料サービスに群がる奴にロクなのはいないのだろう。
話は変わるが、代理店の人曰く、プロモキャンペーンでやってくる語学留学生も変なのが多いと聞く。
私の場合、ちゃんと「LANDERS」のフードコートで69ペソのカフェアメリカーノを真面目に飲んで、さらに先に50ペソチップをスタッフへ渡すようにしているので、変な客123に比べたら遥かにマシだと思った。
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