フィリピンの英雄パッキャオはボクシングに興味が無い外国人でもその名を知っているほどの英雄だ。
しかし、他のフィリピン人ボクシング世界王者に関してはボクシングに興味の無い人達にとってはその辺は知っているジプニーのドライバーとあまり存在が変わらないのかもしれない。
ノニトドネアもその一人だ。
WBA世界バンタム級スーパー王者で世界5階級制覇王者。
アジア人として初めて主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)全てで世界王者となった凄い選手なのだが、フィリピン留学している日本人学生とか知っている人はあまりいないだろう。
2019年11月7日、WBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥とノニト・ドネアが頂上決戦を行った。
私はフィリピンに住みながらも一応日本人なので、井上を応援したくなるのだが、ティムはもちろんドネア側。
まあ、当たり前か。。。
試合開始直前にドナイエがリング上へ現れると、ティムは憤りを隠さなかった。
ドネアはフィリピンではドナイエと呼ばれており、アメリカ育ちで顔もグワポでパッキャオのようにローカル顔をしておらず、サラブレッドのような異質な存在なのだ。
明日のジョーでいうと力石徹のようなグワポなアイドル的存在だったらしい。
完全に髪も薄いおっさん体系となったドナイエ。
ボクサーは相手の弱みを見つけると元気がでるらしい。
背後から見ると、パンツの上からはみ出した贅肉がやたらと気になった。
これだと井上に秒速でやられるな。。。
まるで最新鋭のスポーツカーと10年落ちの中古車の勝負を見るようで、ワクワク感が急になくなってしまった。
試合が始まって、井上の弾けるような左ジャブに対し、ただ立ちすくむように見えるフットワークの鈍いドナイエ。
1ラウンドでサンドバックにされて終わってしまうなと思ったのだが、さすがはレジェンドと呼ばれる歴戦の雄は地味にパンチを交わしつつ、ワンショットワンキル的に左フックを狙いながら井上の急所を捉え初めていた。
パンツから贅肉のはみ出したキレのない体系でありながらも、老獪なパンチワークで井上の右目付近から出血させ、鼻血も出始めた。
経験は若さを凌駕するのか?
フィリピン人の誰に聞いても井上が勝つに決まってるやろというコメントだったのだが、下馬評は覆ってしまうのだろうか?
ここ数年、パッキャオの試合にキレが無くなってから、フィリピンでボクシングの試合はほぼ観なくなったのだが、この試合は異種格闘技戦のような緊張感があり、ランドが進むにつれて試合に夢中になれた。
【世界ボクシング】井上尚弥とドナイエの試合はパッキャオのゲームの100倍面白かった🇯🇵🇨🇿しかし、 26歳と36歳の身体能力の差は歴然としており、ドナイエの動きがヨボヨボに見えた。年齢差がなかったら勝敗が逆だったのだろうか?
— モト ボサツさん【ストリート系ブロガー】 (@motobosa02) November 7, 2019
そして、最終的にスタミナとスピードで勝る井上がダウンを奪った。
12ラウンドまでもつれ込み、判定は井上の勝利となったが気持ちの良い試合であった。
26歳と36歳の身体能力の差は歴然としており、もし年齢差がなかったら勝敗は逆だったのだろうか?
いずれにせよ、経験は年齢を凌駕すると信じたい。
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