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S子シリーズ最終章
ティムとは私がマニラに住んでいた頃、たまたまスービックの某日系企業で出会い、成り行きに近い形で男女の関係を築いてしまった。
しかし、普段甘い事を囁やきあったところで、得体のしれないフィリピンという国の人を簡単に信じない体質が既に出来上がっていた。
どんだけさみしい人だとか言われようとも、常に精神的距離を取る事こそが盗難アジアの病人と呼ばれる土着の国で生きる条件だと信じて生きていた。
恋愛戦闘力の低い素人の日本人は「あいつは俺に惚れとる」と年甲斐もなく瞬間的に思い込み、最後はケツの毛まで抜かれてしまうのが鉄板的な運命。
ラ〇ール大を卒業して日系企業で5年以上働いてるというわりに、毎日のように携帯のパサロードを要求してくるし、仕事が休みの日にスービックからマニラに遊びに来るたびに欲しい物リクエストを先行して送り付けてきた。
一皮剝けばちょっと小知恵の回るKTVガールズと全く変らないと思いながら接していた。
セブへ押しかけ女房
ここからは前回の続きとなる。
前回の記事
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【さらばセブ】S子物語最終章|スービックのメスライオン「ティム様」との出会い
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ティムがスービックから遊びに来た。
高級アパートの大家の旦那はダイビング好きのオーストラリア人で、私は彼に誘われダイビングによく出かけていた。
ティムがやって来た翌日にもダイビングの誘いを受けており、午前と午後に1本ずつ潜ることになっていたので、ティムも連れて行くことになった。
午前のダイブを終え戻ってくると険しい顔をして明らかに怒っていた。
そう言いながら私のガラケーを指さした。
メッセージが残っていたS子とA子に電話をかけてバトルしたらしい。
いままで携帯をチェックされるという文化に馴染みが無かったので暗唱ロックをかけておかなかった自分が悪いのだが、まさか電話までかけるとは。。。
恐ろしい女だ。
一応午後も1本潜ったのだが、魚を含め海の事は全く覚えていない。
というか、このまま海の中でずっと暮らしたいとさえ思った。。。
ティムとは微妙な感じで数日過ごし、もうこの流れで確実に破局になると思っていた。
それから2週間ほど経過しティムから電話がかかって来た。
電話を取る手が微妙に震える。
仕事を辞めて行くところが無いという状況を全面に押し出され拒否するタイミングを失い、独身生活を邪魔しないという嘘くさい囁きにNoと突っぱねることをしなかった。
そして、その予告通りにティムはついに私のところに押しかけ女房として君臨したのであった。
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