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2013年~2016年 モトボサツ勝手にブログセブ島編 カテゴリー別
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【シーズン1】モトボサツ勝手にブログセブ島編|カテゴリー別記事
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日本のパスポートが「無駄に最強」という事情
日本のパスポートが世界最強な件。
日本人はVISA無しで191カ国に入国出来ます。
2位のシンガポールは190カ国。
同率3位が韓国とドイツで189カ国。実はアメリカは75カ国しか入れません。https://t.co/uP4wJypj53
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) January 6, 2021
日本のパスポートは世界最強。
つまり、ビザなしで入国出来る国の数が世界一ということなのだ。
長い海外生活で気付けば日本人として唯一の痕跡がパスポートのみという状況で、日本のパスポートの価値が上がれば上がるほど嬉しい。
しかし!!
一般の日本人にとっては「何それ?」という扱いであり、日本国内の身分証明としての価値は極めて低いのだ。
日本国内ではパスポートの存在が薄い
海外へ出稼ぎに行くことがステイタスなフィリピンでは、ビザなしで色んな国へ出かける事が出来る日本のパスポートは羨ましい。
しかし、皮肉なことに、一般的な日本人の感覚ではパスポートなんて特殊な人が持つアイテムだという印象が強いのだ。
実際、日本人のパスポート保有率は2017年時点で約23.5%という結果が出ている。
つまり、100名中77名の日本人はパスポートを持っていないのだ。
ところで、私の場合、日本へ戻る予定もなく、日常でやフィリピンという国で自分が外国人であることをすっかり忘れるほど深く係わり、日本の運転免許証もとっくの昔に失効。
気付けばパスポート以外何も身分証明書がない状況で日本へ戻って来てしまった。
何かにつけ、身分証明書の提出を求められるが、その際にパスポートを提出されるどうなるか?
日本人が海外に関心を持たない理由
年々、海外へ出る日本人が減っている状況。
デフレで経済が低迷し続け、連動的にワーキングプアと呼ばれる悲劇が生まれる。
富の象徴である海外旅行は夢のまた夢。
もう一つ、浦島ボサツ状態で日本を俯瞰するに決定的な理由が見える。
それは、日本の環境が満たされ過ぎているという事だ。
個人的事情を含め快適環境の序列をつけてみたい。
- 危ない蚊がいない
- 野良犬がいない
- 街や川にゴミがない
- 水道水が直接飲める
- トイレが綺麗(ウォシュレット常設、便座と紙がデフォルト設置、ちゃんと流れる)
- 待ち時間が少ない(行列の流れが超高速)
日本特有の問題として昔から有名な「引きこもり」だが、そもそもフィリピンだと引きこもれない。
つまり、日本は引きこもれる快適な場所があるということなのだ。
治安面への不安
日本ほど安全な国はないと言われるが、それは本当の事だと思う。
場所にもよるが常識的にフィリピンでは白昼にバイク便でライバル弁護士が射殺されるケースも平然と起き、街中ではスリやひったくりが頻出。
全てが自己責任というサバイバルな環境。
治安が確保されている安全な日本からわざわざ危ない海外へ出かける意味が理解できない人は多いだろう。
ちなみに私がフィリピンへ上陸したオリジナルの初動機は、わざわざ危険な環境に身を置き、キックボクサーとしての本能をもっと覚醒したいという欲求があったのだ。
暇が短すぎる日本
以前、ドイツに赴任している日本人がセブ島留学へ来た事がある。
なんと現地では2カ月も強制的に休まなければならないそうだ。
そんなロングバケーションが当たり前な国もあるのだが、日本は最大5日が限界というクレイジーワーカー国。
まるで仮出所のような短い休暇システムゆえ、日本では会社を辞めないとまとまった海外旅行や留学へ行けないという現状がある。
【参考】留学生へのインタビュー
これまで、セブ島へ語学留学へやって来た日本人へチャンスがあるたびに色んなインタビューしてきた。
その中でも最も印象的な内容はコレだ。
「いえ、(格安英語マンツーマン)というキーワードで検索したらたまたまセブ島がヒットしただけです」
「はい、そうですね!」
セブ島に住む側としては、トロピカルな南国楽園のイメージが強いセブ島へ旅行も兼ねて留学したいと思っている人が多いという思いこみがあるが、私の調査では安ければどこでも良いという人が圧倒的に多かった。
セブ島へわざわざ行く人ですら、安いマンツーマンレッスンというのが動機であり、海外旅行を兼ねて留学をチョイスという人の方が少ないという事実。
考察とまとめ
世界最強のパスポートを使わないなんてもったいない?
こんな情報が溢れる昨今。
私にとってその切り口は綺麗ごと過ぎる。
こんなに快適過ぎる環境に住み、経済低迷のご時世でわざわざ海外へ出たいという人の方がよっぽど変なのだ。
今更だが、私は元々海外に全く興味がなく、英語を始めとする語学習得の欲求もほぼ無かった。
自費で語学留学は100%行かなかったはず。
僅か1週間でも貴重な時間と予算を使い、セブ島語学留学へやって来る日本人に出会うと「凄いな」「偉いな」と純粋にレスペクトして止まかった。
そんな私が海外生活14年を経て日本へ戻って来た時に劇的な人生観の変化が起きていた。
日本と日本人に対する尊敬と労いの念。
世界の底辺国フィリピンと比べるのもなんだが、「こんなにも献身的に働いている日本人はもっと豊かで幸せになるべき」と本気で思った。
あの日あの時フィリピンへ行かず日本へ留まり生活していたら、自分は間違いなく日本へ感謝することはなく、税金が高いとか不満ばかりを探しながら生きていた気がする。
一般的に、日本人は60過ぎに夢の南国リタイヤ生活を目指すのも良いが、むしろ若い人こそフィリピンのような国で生活経験を積むべきである。
私は30代後半で日本を出て50歳過ぎに戻ってきたが、理想は20代でフィリピンのように劣悪な環境で打ちのめされ、30代で日本という国に感謝をしつつ世の為に仕事と私生活を送ることだろう。
日本のパスポートが世界最強という部分ではなく、日本という国の素晴らしさをもっと実感し、リソースの持つポテンシャルのギリギリまで幸福度を上げる事こそが肝要である。
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