コロナ帰国後の生活

顔認証ゲートシステムの罠|入国スタンプはやっぱり必要!!後日わざわざ貰いに行ったばい

投稿日:2021年2月27日 更新日:

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2013年~2016年 モトボサツ勝手にブログセブ島編 カテゴリー別

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【シーズン1】モトボサツ勝手にブログセブ島編|カテゴリー別記事

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顔認証ゲートの時代でも「出入国スタンプ」を貰おう

昨日の記事では海外からの転入手続で早速撃沈した話を書いた。

海外転出や転入という作業はそんなに頻繁に行うものではないので意外と情報が少ない分野であると思う。

そこで同じトラップに引っかかる人が出ない事を願い、私がハマったトラップについておさらいしてみよう。

これまで入国のスタンプは言わずに必ず押されていたので、あまり気にしていなかったが、いつの間にか顔認証ゲートがスタンダートなり、何も言わなければ入国スタンプが押されない時代となっている。

 

 

私はセブ→マニラ→福岡(コロナ唾液検査)という大航海時代のような苦難を経てようやく日本の地が踏めた喜びで、入国スタンプの事などどうでも良かった。

しかし、区役所でスタンプがないとの指摘を受け、やはり入国のスタンプが今後必要となるケースが十分想定される。

  • 海外から日本へ転入する場合(私のケース)
  • そこから更に別の市町村へ転居する場合
  • 10%の免税を受ける際
  • 海外でビザを申請する

 

昨日わざわざ福岡空港国際線ターミナル併設の入国管理局まで出向きパスポートにスタンプを押して貰った。

今回はその時の様子をレポートしてみた。

ぜひ最後までご覧頂きたい。

 

海外からの転入をリジェクトされた理由

区役所で住民登録をする際のダメ押し理由。

  • 入国スタンプがない(自動顔認証自動入国システムを通って入国したので)
  • 本籍地と違う市区町村だからパスポートのみでは不可(戸籍謄本と附票が必要)

区役所の窓口によれば、入国スタンプは「航空券の提示」で代替が効くとのことだったのだが、使い終わった航空券をゴミ箱へ捨てないようにしなければならない!!

航空券の提示で済む場合でも、後々入出国のスタンプで渡航履歴を証明する必要が出てくる可能性があるので、顔認証ゲートの時代でもスタンプは必ず押して貰った方が良い

 

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【必見】海外転出者が日本へ戻った時、パスポートだけでは住民登録が出来ない恐ろしい現実

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入国から半年間は免税10%が効く

ヨドバシカメラやドンキホーテ等、外国人に10%の免税措置が取られている大型店では、実は海外在住の日本人という扱いがなされれば10%オフで買い物が出来る

ただし入国から半年以内という制限付き。

この建前はあくまで海外在住者が海外へ持ち出すということなのだが、店で購入する際、パスポートを提示し、入国スタンプ海外に住んでいる証明(フィリピンの運転免許証やビザ)を見せる。

その際、パスポートに免税品の領収書が添付されるのだが、日本を出国する際に空港でその領収書を渡す流れとなる。

 

イノセント
免税品の領収書をそのまま捨てて日本国内で普通に使ったらどうなるの?
モトボサツ
微妙な質問やね。つまり限りなく黒にちかいグレーやね

 

本来は禁止なのだが、そこまでの追跡はできないのが現状だろう。

 

スタンプを押して貰いに入国管理局へ

 

私のパスポートに入国スタンプが押されていない事を区役所で指摘され初めて気付いた次第。

入国も自動改札化で便利になっているが、やはりスタンプは有った方が良いという結論に達した。

しかし、緊急コロナ帰国で私の様に後からスタンプが無いという事に気付いた人も少なくないのではないだろうか?

さて、ではどこでスタンプ貰えるのか?

法務局へ出向き一定の手続きを介したら貰えるという情報もあったが、せっかく空港まで徒歩5分の所に滞在しているので、空港の入管でトライすることにした。

入管といえば国際線ターミナルと併設。

福岡空港は国内線と国際線のターミナルが分かれており、最も北側にある17番乗り場から無料シャトルバスで移動する。

しかし、アポもなくいきなり行くと幾ら日本でもマズいだろう。

そう思い、北口インフォーメーションで尋ねることにした。

 

モトボサツ
すんません、入国管理局って国際線に併設されてますよね?何時まで開いとるかご存知ですか?

 

インフォメーションの女性。

歳の頃はそうさのぉ28歳くらいか。

色白で話し方も表情もおっとりした博多美人。

昔は福岡のオナゴは長崎に比べもっとチャキチャキでもっと勝気な印象を持っていたが、滞在している物件の管理人も含め、これまで直接話した福岡の女性は皆おっとりして見える。

いや、長年の激しいセブアナ達との付き合いで女性に対する基準が大幅に変わってしまったのだろう。

 

「入国管理局へ問い合わせてみますね」

 

インフォーメーションのおっとり博多美人は0.5倍速モードでおっとりと問い合わせをしてくれた。

なんて気分がいいんだ!

フィリピンとイチイチ比べるのはナンセンスだと分かっているが、フィリピンのインフォメーションはもっと不愛想で不親切。

しかも知らないことは知らないという事実で終わり、自ら能動的に調べてくれることはない。

サービスを受ける側の外国人旅行者は日本のこの親切な対応を一生忘れないだろう。

そして、「入国管理局の職員が私に状況を聞きたい」とのことで入管と電話をつないで貰った。

 

「なんでスタンプが必要なのか、理由ば教えて貰えますか?」

 

入管の女性職員。

博多美人に比べると少しドライなお役人モードであるが、まあ余裕で許容範囲。

 

モトボサツ
昨日、住民登録ばしようと区役所に行ったら入国スタンプの押されとらんって指摘されたとです。今後、履歴ば追う必要の出て来た時の為にもスタンプば押して貰いたかとです

「ひょっとして自動顔認証システムで入国されましたか?」

モトボサツ
いや、もう到着するなりコロナチェックの嵐でやっとこさ外へ出たけん、全く覚えてなかとです

 

その女性職員は電話を保留にし、空港の担当者に問い合わせをしてくれた。

 

「あの、今から空港の入国管理局で職員がスタンプ押すそうなので行ってください」

 

左腕のGショックを見るとちょうど午後6時20分。

この時間でも日本の入管は対応してくれるのか。。。

あと4分で国際線ターミナル行きのバスが来る。

私は17番乗り場まで小走りに移動した。

私の前に2名女性が待っていた。

中国語を話している。

後ろには若いガイジン男性が並んだ。

おもむろにバス会社の社員の人が近づいて来た。

 

「国際線ターミナルのお店は全て閉まってますのでお気をつけください」

 

私の後ろのガイジンにもわざわざ同じことを英語で伝えた。

「All Close」と言いながら腕をクロスしながら「✖」を表現するジェスチャーに日本人らしさが溢れる。

ガイジンは嬉しそうに「ありがトゥ」と英語訛りの日本語で答えた。

 

10℃を下回る寒々しい空の下、バスは国際線ターミナルへ向け出発した。

周りの人はスーツケースを持っている。

なんだか急に今から自分も海外へ向け出発するような気持ちになってきた。

いやいや、もう少し日本を堪能しなきゃ。

10分ほどでバスは国際線ターミナルへ到着。

先ほど電話で話した女性職員の情報では、バスを降りて直進し角を左へ曲がったところに入口があるという事だ。

そして受付のガードマンに要件を伝え職員を呼んで貰うように言われたが、聞いた情報と現実がピタリと合うのがフィリピンとの違い。

私は深く感動しながら想定内の出来事を楽しんだ。

合同庁舎ビルには年齢不詳ぎみのガードマンがまるで兵士のように立っていたが、要件を伝えるとまるで例の如くVIP対応してくれた。

 

「ボサツ様という方が入国スタンプの件でお越しです」

 

そういえば、当たり前だが14年間「〇〇様」と呼ばれた事がない。

なんだかくすぐったい気持ちだ。

直ぐに、入管の職員と思われる若い男性と女性が小走りに駆け寄ってきた。

 

「ボサツ様ですね。パスポート拝見さえて頂けますか?」

 

フィリピンでは権力の権化と呼ばれるイミグレ職員だが、同じ職業の人とは思えない腰の低さだ。

しかも、むきたてのゆで卵なんて握ってない。

 

「本人照合をさせて頂きますのでマスクをお取り願えますか?」

モトボサツ
そりゃもう喜んで!

 

「コピーを取らせて頂きますのでパスポートお預かりしますが、5分ほどお待ちいただけますか?」

 

入管の職員から丁重に扱われ、嬉しさのあまり、入口のガードマンに、「海外から久しぶりに戻って来たばかりだが、入管の職員の対応が違いすぎて夢でも見ているかようだ」と話した。

どの国から来たのか聞かれたので「フィリピン」と答えたが、彼はその単語に動揺する様子もなかった。

彼は合同庁舎の職員が出入りするたびに、私との会話をピタリと止め、まるで兵士のように直立不動で「お疲れ様です」と挨拶をする。

セブで私が日本語を教えていたドイツ人が「日本人社会はミリタリーだ」と言っていた意味が分かった気がする。

ドイツ人にミリタリー扱いされるのも皮肉だが、第二次世界大戦の時代から日本の勤務態度は基本的に変わっていないのだろう。

先ほどの入管の職員が廊下の向こう側から私のパスポートを持って小走りにやってくるのが見えた。

 

モトボサツ
権力のある公務員がああやって一般市民のために走ってくれるなんてフィリピンじゃ絶ッ対にありえんとです

 

「公務員=権力」という感覚が日本とフィリピンの大きな違いだ。

 

考察とまとめ

入国スタンプがあれば半年間ヨドバシやドンキホーテで10%の割引が受けられるという話は日本とセブを行ったり来たりしている人から何度も聞いた事がある。

日本人でも海外在住者で一時帰国という建前が成立すれば外国人と同じく10%の免税価格となるのだ。

私の知人はフィリピンの運転免許証の提示で大丈夫だと言っていたが、その判断は店によるのだろう。

しかし、便利な自動顔認証入国システムだが、フィリピンでそれがあったらどんなに良いだろうか?

あの宿敵ともいえる黒い服着たフィリピンイミグレの職員と顔を合わせなくて済む。

日本の入管の職員とフィリピンの職員の果てしない差を眺めながら、いつかはフィリピンも日本のようになるのだろうか?と考えた。

いや100年経っても無理だな。。。

それはもやはフィリピンという国ではない。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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