3000名中100名だけが授業の権利を獲得
セブ市が2月26日から3日間、無料の日本語クラスプログラムの応募者を募ったところ、なんと3000名近くの申し込みがあった。
火曜日の午前9時から受付を開始し、5時間後にはその人数が集まるなんて、フィリピン人って暇過ぎだろう。
2つのクラスが設けられ、それぞれ50名定員。
土日の午後5時~午後9時のクラスと火木の午後6時~午後8時に分かれる。
それはまるで戦後の小学校を彷彿させる規模だが、私がセブノーマル大学で日本語を教えていた時も一クラス40名~50名の生徒がいた。
2クラスで100名。
残りの2800名近くの応募者は涙をのむしかない。
そもそも日本語を習う目的とは?
この企画は、例の市長の思い付きで開催されることになったらしい。
たまたま図書館のスタッフが利用者の意見を募ったところ、「無料で外国語のレッスンが図書館で受けられたらよい」というものがあったらしい。
日本語のトレーニングを受けたフィリピン人を日本へOFWとして送り込み、海外からの送金を増やして税金を獲得するという政策があるのだろうか?
ストリート系日本語教師としてフィリピン人の大学生に日本語を教えていた経験から言うと、純粋に向学心や言語習得に対する欲求から日本語を習いたいという人は全体の1%にも満たない。
だから純然たる日本語学校だけをやっても全く商売にならないのだ。
つまり日本語学習の先にぶら下げるニンジンが大切なのだ。
日本人が大好きなTOEICも別にそれ自体に魅力があるわけではなく、より良い給料を獲得するための手段に過ぎない。
技能実習生という制度がやはりフィリピンには最も適している。
少ない元手で日本語の授業を3か月ほど受け、それから日本の工場で2年働き借金返済。
昨年、数年ぶりに故郷の長崎へ戻った時に、長崎市内のコンビニのスタッフはベトナムだった。
たまに日本人スタッフを見かけると、逆に奇異な感じさえした。
素朴な疑問
日本に来るベトナム人は留学生も技能実習性もウジャウジャいるが、フィリピン人の場合は技能実習生ばかりで留学生はほぼ居ない。
どちらも国としての経済レベルはあまり変わらないのに、この差は一体なんなのだろうか?
これからこの辺の根拠を明らかにしていきたいと思う。
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