たびたび本ブログに登場する近所の海賊版DVDショップ。
手前はDVDの正規品を違法コピーしたもので、DVDコピーと呼ばれスタッフが鬼の首取ったような顔で得意げに勧めてくる。
正規品を違法コピーしてた商品はDVDコピーと呼ばれる。
映画館にカメラを持ち込んで撮影したものはCINEMA COPYと呼ばれる。
堂々と店舗を構えて販売できるなんてホント真面目な人間がバカを見る国だ。
基本的に値段はどれも3枚100ペソ。
最新の映画が3枚100ペソで買えるのでレンタルショップは無い。
誰も返却なぞしないのでやっても直ぐ潰れるだろう。
しかし、そんな中でも娯楽の少ないフィリピンでは映画館の需要は高い。
私の晩年の日本生活は独りだったので家は単なる寝床。
仕事が終わるとキックボクシングジムで汗を流し、その後小倉で飲むか1000円レイトショー映画を見て過ごしていた。
場末の映画館は私一人だけという時も結構あった。
一方フィリピンはまだまだ映画館の需要が高く、人気の映画ともなると長蛇の列ができる。
Mag pa bugnaw ta マグ パ ブッグナウ タ
「涼みに行こうよ」という言う意味だが、その心はTPOによって異なる。
1)ホテルへ誘う時
2)アヤラ等でウインドショッピングをする時
3)映画へ誘う時
ちなみに1の目的で女性から誘われると断りにくいとです。。。
フィリピンの場合、多人数で生活するライフスタイルなのでプライバシーの確保は難しい。
そこで映画館は重宝される。
男女が親密になるための場所として大いに使われている。
しかもエアコンが必要以上に効いており快適そのものだ。
フィリピンの映画館はCINEMA COPYを撮影している奴やラブホ代わりのフィリピ人カップル等で溢れ、映画を純粋に楽しんでいる人ばかりではない。
先日「アイアンマンVSキャプテンアメリカ」を観に行ってみた。
私はそんな”ネタ切れ苦し紛れ映画”なぞあまり興味が無かったが、ティムはやたらと見たがる。
独りで行けと言ってまたそれが22回目の家出となると面倒臭いので付き人のような気持ちで参加した。
映画館は結構埋まっていた。
始まって直ぐ前のフィリピン人の手元が発光し始めた。
最初は携帯かと思ったがどうやらビデオ撮影らしい。
全く堂々としたものだ。
悪い事をするときは堂々とやれ。
これが悪事に関するセオリーらしい。
なるほどね。
どうでもいいけどフラッシュライトで2時間逆光を浴び続けるのは真っ平ゴメン。
途中何度か後ろからキャツの首を絞めようかと思ったが何とか思いとどまった。
しかし、ティムや周りのフィリピン人達はその事を全く気にしていない様子。
確かにそいつが撮影したCINEMA COPYを待ちわびている人が居る。
ひょっとして必要悪なのか?
私は自分を見失いながらも必パタイ(人間の最後に訪れる儀式)で何か落としどころを見つけようとした。
凄いなフィリピン人って。。。かなわないや (〃▽〃
9年経ってもまだまだ修行が足りないようだ。
さて心頭滅却~~~~!!!
スポンサーリンク