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【保存版】フィリピンに自販機がない理由|「すみません自販機ってどこですか!?」

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フィリピンに自販機がない理由とは?

セブ島旅行や語学留学できた人が真っ先に困ること。

それは市街地にも関わらず自販機がないということだ。

 

 

真顔で「この辺に自販機無いですか?」と聞かれると鳥肌が立つほどシビれる。

 

モトボサツ
これはビーチどこですか?に並んでアドレナリンが脳内大噴射するシリーズやね
セブ留学中の男性
不便は覚悟してきましたが、自販機がないって知った時に愕然としました。。。

 

日本では自販機だけで生活が出来るほど色んなものが販売されており、フィリピンにも自販機が当然あると思ってしまう。

それはフィリピン人が日本にもジプニーが走っていると思っている感覚に近い。

フィリピンのみならず、海外では自販機が少なく、外国人旅行者は自販機を背景に写真を取るのが定番だ。

海外の自販機は、ショッピングモール内のように治安が確保された限定的な環境の中で存在し、防犯カメラ付きの自販機も普通にあるようだ。

それと、暖かい飲み物と冷たい飲み物が同じマシーンの中で共有しているのも脅威的な出来事らしい。

アメリカでさえ、自販機で買えるのは冷たい飲み物なので、自販機のボタンを押すとホットコーヒーがコロンと出てくるなんてマジックなのだ。

 

ポイント

日本で自販機が広く普及した理由はいくつかある。最初のきっかけは1964年、東京オリンピックの頃に当時の国鉄が券売機を導入し、100円硬貨が大量に流通したこと。その後、74年頃から日本特有の「ホット&コールド機」が普及し、これが消費者にウケた。

日本は治安が良く、自販機を設置しても強奪や破壊されるリスクが少なかったことも普及を後押しした。店舗よりも自販機で売った方が利益率も良く、飲料メーカーは自社製品だけを陳列でき、市場調査もできるなど、販売側のメリットも大きい。

 

最近では家庭の中で使う自販機風のアイテムも人気となっており、日本人にとって自販機はライフラインなのだ。

 

フィリピンに住む日本人の意見

2020年のフィリピンで稀に日本の自販機に近いものが置いてあると途端に大騒動となる。

私もきっとフィリピン国内でまともな自販機に出会うと間違いなく写真や動画を撮るだろう。

 

 

昔はフィリピンに自販機がないということに疑問を持たなかった。

設置した翌日には忽然と消えていることが想像出来たが、移住して14年後の現在でも市街地を見渡しても自販機が一切見当たらない。

それはなぜだろうか?!

ツイッター上で疑問を投げかけてみた。

 

 

それぞれのフィールドで得たフィリピン生活における意見が集まった。

まとめてみると下記の通りとなる。

 

  • 管理が出来ない(一度設置したら半永久的に放置)
  • 電気代の方が高い(人件費の方が圧倒的に安い国)
  • 使い方が分からない(正にフィリピンあるある)
  • 紙幣がボロ過ぎてエラーを起こす(偽札も含めトラブル頻繁発生)
  • 機械が頻繁に壊れメンテ代の方が高い
  • 貨幣のデザインが頻繁に変わるので対応が追い付かない

 

まず、圧倒的に言えるのが、管理能力の問題だろう。

私の知る限り、スーパーや飲食店でレジの残金と売り上げが合わないのが全く問題とされず、また棚卸という習慣がほぼ無いので在庫と実数の違いもあまり気にされない。

丼ぶり勘定の権化みたいな国なのだ。

だからこんな事が頻繁に起きる。

 

イノセント
店の在庫を外に持ち出して勝手に販売しているケースとかよく聞くわ
モト先輩
泥棒っていう概念自体が薄いよな

 

自販機の方が100倍信用できそうだが、色々な問題が一気に浮上する。

機械は悪さをしないが、所詮機械のメンテをするのは人間。

自販機を設置したら最後、きっと何年間も全部売り切れのまま放置される可能性がある。

そしてメンテ費用問題も大きい。

フィリピンに出回っている機械は基本的に中国製の中でも粗悪なC級品が多く、セブンイレブンのコーヒーメーカーのように年中修理中という貼り紙が貼られたままとなるだろう。

そして極めつけが電気代の高さ。

アジアで2番目に高い電気代が自販機の普及を妨げる。

フィリピンで自販機は手間ばかりかかり売り上げに貢献しない負債扱いの箱となるのだ。

 

フィリピン人が驚く日本の自販機

うちのカワイイちゃんが日本へ初めて行った時に自販機という魔法の箱を大変気に入り、未だに自販機の話を楽しそうに語る。

100円玉を自販機へ挿入しボタンを押すと出てくるなんて子供からすると完全に楽しいゲームだ。

 

カワイイちゃん
日本のベンディングマシーン(自販機)ってゲームみたいで楽しい

 

駅の構内にはズラリとカロリーメイト系の自販機もある。

お湯入りのカップ麺、下着の自販機もあり、日本は少子化になるべくしてなっているほど無人化が進んでいる。

 

フィリピン料理店の受難

私が極力行きたくない飲食店といえばフィリピン料理のレストラン。

日本からゲストが来るとフィリピン料理を食べたがるのだが、気が進まない。

そこは料理だけではなく、全てがフィリピンワールドなのだ。

まず、なかなかオーダーを取りに来ない。

スタッフはうじゃうじゃいるのに客をほったらかしにおしゃべりに夢中。

黙っていれば何時間も放置されるのだ。

そして、3つのオーダーしたら必ず1つは何か忘れるという状況。

料理が出てくるのも当たり前のように時間がかかり、まるでフランス料理のコースのように少しずつ出てくる。

先にビールで乾杯したいのに、ドリンクが最後に出てくるのもフィリピン料理店の試練だ。

いっそ店の中にビールの自販機置けよといつも心の中で叫んでしまう。

しかし、もし店の中に念願の自販機があるとどうなるか?

冷静に考えると間違いなくトラブル続出。

  • 常につり銭切れ
  • 冷えていない(電気代ケチる)
  • 在庫切れ

 

まとめと考察

 

以上、フィリピンで自販機が置かれない事情を並べ考察してみたが、実際自販機があると非常に便利だ。

フィリピンでは店のスタッフが信用できず、レジ担当者はオーナーの親戚にする等という厳選がなされる。

自販機の性能向上と在庫管理さえ習慣となれば無人化が進む可能性がある。

人口増加だけが武器と言われているフィリピンだが、じつは30代で未婚で子供なしという日本人みたいなフィリピーナが増えているのも確かだ。

フィリピンで日本人が堅く成功するビジネスの条件は、タクシー等もそうだが、機械を主役にすることだ。

タクシーはトヨタの車両を使っており、正しく使っていればフィリピンあるあるなメンテ問題も起きない。

最近ではコインランドリーやマッサージチェアを並べた店も流行っている。

あとはそれを使うフィリピンの教育となるのだろう。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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