色気のある世界

セブ島ハプニング|囚人服デザインのTシャツを着てKTVバーに行ったらとんでもないことに!!

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自己紹介動画はこちらです

 

セブ島最大のインパクトTシャツ

私が持っているTシャツの中で最もインパクトのあるのは濃いオレンジ色のやつだ。

それは、CPDRCという文字が太字でガッツリと印字されているセブ島の刑務所のお土産。

かつてセブ島ではセブ市のグアダルペにある「Cebu Provincial Detention and Rehabilitation Center (CPDRC)」という 刑務所内に月に1度だけ観光客を招き囚人によるダンスを披露していた。

これは刑務所の更生プログラムとして考案されたものだが、私はこれまで3度見物に行ったことがある。

オレンジ色の服を着た集団が音楽に合わせてピタリと同じ動きをする。

特に2階席からの観劇は圧巻だ。

しかし、私の記憶の中に鮮烈に残っているのは牢から手を伸ばしてくる女性囚人たちの姿だった。

男に飢えているという欲求を1㎜も隠さない。

いっそ全員に私の体を提供してあげたい奉仕の精神に駆られてしまった。

 

囚人Tシャツを着てKTVへ行った

ブログのファンの方からグアダルペ刑務所で販売されている囚人服デザインのTシャツを頂いた。

その日、その方のお供でお約束のKTVバー(フィリピンパブ)巡りを行うことになったのだが、大人の礼儀として頂いた囚人服Tシャツを着て行くことにした。

私はあくまでお供ということでドライバーと通訳を兼ねて同行しお客さんが無事に最後まで楽しむのを見届けさえすれば良いのだ。

わざわざ自分のエスコートとして特定の嬢を選ぶ必要はないのだが、店のルールとして必ず1名を選ばないといけない。

ショーアップという儀式が始まった。

ずらっと30名ほどが2列になってこちらへ向いた。

わざとらしい笑顔を作ってアピールする嬢もいれば全くこちらに興味を示さず隅に隠れるようにしている嬢もいる。

しかし、もし目が合ってしまうと中途半端な情に支配されてしまうだろう。

いつもの通り首から下だけで3名に絞り、最後は顔を見て決めるだけだ。

A子という女性が最終的に選ばれた。

歳の頃はそうさのぉ23歳くらいか。

きっと長女で世話好きなタイプであることが所作からも伺えた。

実は店に行く前にお客さんとこういう打ち合わせをした。

モトボサツ
私は店で英語もビサヤ語も話せないオッサンという設定にさせて貰っていいですか?

フィリピンに遊びに来る日本人ツーリストは舐められないようにやたらとベテランぶりたい人が多いようだが、私は全く逆だ。

以前はビサヤ語で会話をしていたのだが、どう見ても、私よりも連れて来たお客さんの方がモテている。

そうなのだ。

ベテランだと思われると雑に扱われるということに気が付いた。

だから店の中では無力でどんくさいオジサンを演じ、まるで5歳児のように世話を焼かれたい願望がある。

私はきっとマザコンなのだ。

当然だが、サービス提供側からすればこちらが無知で無防備である程都合が良い。

私のお客さんもショーアップから1名を選び、役者は揃った。

ソファーへ座る前がお客さんが選んだ嬢が私に握手を求めて来た。

なぜかそういう不思議なルールとなっている。

そしてA子が私の横に座りパンツが見えないように際どいミニスカートのすそを正した。

パンツを見せたくなかったら短いタイトスカートなんて履かなければ良い?

いや、そうではない。

その恥じらいに萌える男心をくすぐる作戦なのだ。

「How old are you?」

もちろん、年齢を聞かれているのだが、数秒間慌てて考えるフリをしてから意図的に的外れな回答を返してみた。

モトボサツ
うん、セブは初めてだよ

A子はここまで英語がダメな客は初めてとばかり一瞬目を宙へを泳がせた。

そしてポーチバッグから使い古された小さなノートを取り出した。

そこには日本語が沢山書かれていた。

元ガリ勉君だった私にはノートに宿るオーラが見える。

かなり努力をしているようだ。

A子は時々そのノートを見ながら私と日本語で会話を試みた。

ふふふ、私のために努力している姿がなんとも言えぬサービス感に溢れる。

一種サディスティックな快感がほとばしる。

そして、A子は私の着ているTシャツをもの言いたげに眺めていた。

モトボサツ
俺グアダルペの刑務所から仮出所して来たんだけど、また明日戻るんだ

ここは笑いをとるための軽いジョークのはずだった。

しかし、意外にもA子は神妙な表情でこう呟いた。

「私のお父さんそこにいるの。この前面会に行ったら同じ服着てた」

モトボサツ
えええ?!

とても「ナンチャッテ」と言えない空気が張り詰める。

お父さんの名前を言われたがもちろん知る由もない。

どうやら彼女はディープなファザコンで、母親が男を作って家を出てからずっと父親に育てられてきたらしい。

「アナタが入って来た時にドキッとしたよ」

A子は私の着ているオレンジ色のTシャツを指さしながらそう言った。

その瞬間、私とA子の関係はまるで父と娘となってしまった。

仕事のためにもっと日本語をもっと勉強したいという。

日本人と結婚して日本に住むのが夢だとお決まりのセリフ。

あっという間に親子の会話は終わり、私が同伴したゲストも盛り上がっていたのでもう一時間だけ延長した。

その後我々はマンゴストリートのビキニバーへ遠征した。

囚人服への反応はKTVの比ではなかった。

なぜなら、ビキニバーという世界は嬢の父親や旦那といった身内の刑務所入率が極めて高く、オレンジ色のTシャツに一種のアイデンティティーが募る。

ちなみに、現在ではグアダルペの刑務所ダンスは一般公開されていないが、同種のTシャツをLAZADA(ラザダ)という地元のオンラインショッピングで購入することができる。

詳細は下記の動画にて!!

 

【動画レポート】フィリピン夜遊び 最強のコスチューム

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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