フィリピンの闇

セブで54人目の犠牲者|フィリピンのドテルテ政府の下で56された弁護士、裁判官、検事

投稿日:2020年12月18日 更新日:

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アジアの南米フィリピン

日本人にとってフィリピンという国はとても治安が悪い国というイメージが持たれている。

しかし、その延長上で弁護士が頻繁に殺されているという事実はあまり知られていない。

日本では弁護士バッチと法的知識に守られた安全な職業という印象すらあるがフィリピンでは逆に危険な職業なのだ。

セブでも弁護士がよく殺されてるが、印象的なのは2014年の事件。

セブ市から西側へ抜ける山道で車ごとハチの巣。

 

フィリピンの朝のニュースは殺人事件情報で賑わう。

最近ではボカシが入るようになったが、それでも犠牲者の死体映像を隠そうとしない。

始めて観た時はショックを隠せなかった。

そして同時に人なんて簡単に死んでしまうものなんだという命の儚さを知ってしまう。

特にドテルテ政権になり超法規的措置と呼ばれる中、有象無象のドラッグ関係者が闇から闇へ葬られた。

治安が良くなるどころか益々悪化している印象。

南米と同じ元カトリック被支配途上国で治安が悪いから殺人事件が頻発するのは自明の理であるが、法律が形骸化した途上国では弁護士が殺される事件が多いという特徴がある。

 

この4年間で54名の弁護士をはじめ裁判官や検事が殺害されている。

 

昨日も女性弁護士がバイク便で射殺された。

 

11月にもセブ市内で51歳の弁護士がオフィス付近で射殺されている。

 

放置国家の異名をとるフィリピンでは警察の捜査能力も極めて低く、犯人も白昼堂々と犯行に及ぶ現状。

アジアの南米と呼ばれる所以も違法銃所持とドラッグが蔓延する泥沼の環境で悪党にとって都合の悪い弁護士が簡単に殺される。

 

メキシコのケース

メキシコで最も物議を醸している弁護士の1人であるビジャヌエバは、8月にモンテレーで買い物をしていました。自動小銃を持ったフード付きの銃撃者が、ハンドバッグ、香水、ビデオの屋台の中で彼女を追跡し、12発以上の銃弾を彼女の体に送り込みました。

 

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放置国家

現政権は麻薬犯罪の被告側の弁護士を含む好ましくない擁護者を「死のレッドタグ」と呼び「麻薬リスト」を作成している。

54人の中には反政府側とみなされ葬られた弁護士が相当数含まれる。

フィリピンに長く住んでいると自分が外国人であることすらつい忘れてしまうが、普通に法律家が殺される超法規的な手段を行使する国であることを意識して生活したい。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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