フィリピンの闇

明日は我が身|日本人がフィリピンで死んだらどうなるの?!

投稿日:2020年12月16日 更新日:

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2013年~2016年 モトボサツ勝手にブログセブ島編 カテゴリー別

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【シーズン1】モトボサツ勝手にブログセブ島編|カテゴリー別記事

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フィリピンに骨をうずめたい?

世界一日本人が殺される国

いきなり物騒なサブタイトルとなったが、世界一日本人が殺される国「フィリピン」に住む一人として、ぜひ一度「日本人が突然フィリピンで死んだらどうなるのか」ということを記事にしてみたかった。

まず、私の住むセブは治安が良いという情報をよく見かけるが、マニラとセブ両方に住んだ私の経験とそこから得た感覚としてはフィリピンに安全な所などどこにもないと思っている。

治安が悪いと言ってもあくまで日本と比べると銃の違法所持や貧困を要因とした犯罪率が高いというだけで行けば即ヤラれるという事ではなく、多少治安が悪いと言われる付近をフラフラ歩いていても何事も起きず楽しく過ごせる人の方が圧倒的に多い。

だからセブは治安が良いと思うのは短絡的で、それは単に運が良かっただけなのだ。

何がどう危ないという情報はまたの機会に譲るとして、現在フィリピンに住む日本人の数はコロナで激減している最中だが、そのうち落ち着くとまた駐在や留学生で多くの日本人が渡航してくるだろう。

 

2種類の日本人

フィリピンに住む日本人は大きく分けて2種類に分かれる。

それは身寄りがある人と無い人という区別だ。

以前ツイッターのアンケートにてフィリピンに住む日本人を対象にお尋ねした事があるが、実家を含め日本に戻る場所があるという人は全体の7割だった。

 

 

思ったよりも片道切符という人は少ない。

ここで戻る場所があるということは身寄りがある人と考えて良いだろう。

身寄りのある7割のグループに属する人は駐在や留学等、具体的な目的を遂行するために渡比していると思われ、そういう人が亡くなると領事館から雇用元の会社や日本の家族への死亡連絡がスムーズだ。

そして駐在員保険や留学生保険等、損保が提供している保険に加入しているケースも多く、高額な遺体搬送料もその保険の範囲内でカバー出来るので役所や税金の厄介にならずに済む。

家族の判断で現地で火葬するか、日本に遺体搬送をして火葬するかの選択がなされるが、費用ははるかに現地火葬の方が安上がり。

火葬の場合、日本式の骨壺がフィリピンで販売されていないが、フィリピンにある日本の中古品リサイクルショップに置いてあるという話を聞く。

現地の人はオリジナルの使い道を知らずにスープボールとして買っていくという話を聞いて絶句。

知らぬがボサツ。

土葬が一般的なフィリピンでは火葬技術が低く全部灰になってしまう可能性が高く予算と状況が許せば日本へ搬送し火葬が選択されるケースが多い。

現地の医師による死亡診断書、事故などで死亡した場合は監察医による死体検案書が必要だが、日本の役所へ死亡届を出す際には、その翻訳も必要であり、手間と費用が随分とがかかる。

 

日本で火葬する選択の場合
  • 遺体航空運賃「15万円~50万円」
  • 航空機用棺、納棺、諸手続き代行、空港への搬入「50万円~70万円」
  • エンバーミング(防腐)費用「約15万円~25万円」
  • 移し替えの新しい棺代「約5万円~10万円」
  • 使用済みの棺を解体処分する費用約「15万円~25万円」

日本へ搬送し火葬するコースを選ぶと日本大使館から遺体証明書、エンバーミング(防腐)業者発行の防腐処理証明書を発行を受ける。

保険でカバーされる場合、上限付近(100万円)まで請求されると聞いたことがある。

これが身内が現金で支払う場合でも往復の交通費を含めそれなりの金額となるはずだ。

身内の方は悲しさと同時に多額の出費を迫られることになる。

 

身寄りのない日本人

会社で働いていたり組織に所属していない人、またはリタイヤメント仲間が周りにいない人が亡くなると厄介だ。

フィリピン警察の能力を考えると身元不明者の国籍すら明らかにできないだろう。

もし故人の遺品の中にパスポート等があれば地元の警察から管轄の日本大使館または領事館へ連絡が行く。

領事部邦人援護班がパスポートや遺留品の中から身元を割り出し日本の家族または親族へ死亡の連絡をするのだが、ほぼ冷たい返事が鉄板。

「お手数ですが、その辺に穴掘って埋めて貰えますか?」

私見だが、フィリピンで生活をしている日本人は日本の家族と疎遠なケースが多い。

もっと言えば過去に家族へ不義理をし恨まれていたりするのだ。

連絡を受けた家族や親類に費用の請求をするのがルール。

しかし、勝手にフィリピンという変な国に行って野垂れ死んだ人のために大切な自分のお金を使いたくはないだろう。

 

付録

セブ市に戦前からあった日本人墓地の存在はあまり知られていない。

ロレガサンミゲル市営墓地にあったが荒れ放題となっていた。

セブ日本人墓地の生い立ち。 セブ市内のロレガ・サンミゲール市営墓地内に戦前から有った日本人墓地に、不法占拠者が住み着き、墓石を掘り返されて無残な状態だったのを見た セブ島通信Vol161号より抜粋

 

フィリピンの終活

日本人は誰かに迷惑をかける事を嫌う文化と教育が基本。

老人が自分の後始末で残された家族や世間に迷惑を極力かけないために段取りをする「終活」という作業が一般的になっている。

  • 任意後見契約の締結
  • 見守り契約の締結
  • 身元保証サービス
  • 遺言書を書く
  • 自分の墓を作っておく
  • エンディングノートの作成

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身寄りの無い人がたどり着くフィリピンで上記の手続きは簡単に反故にされてしまいそうだが、最も確実な方法はフィリピン人と結婚して後見人を作るという事だろう。

日本でもそうだが、それが最も難しいタスクであることは間違いない。

私の場合、幸いにしてティムと正式に結婚し日本の税金のお世話にならないで済む程度の額をティムが扱えるようにしてある。

そこは9年間一緒に生活してきた信頼関係があってこそできる。

疎遠になっていた弟と母の死をきっかけに意識的に連絡を取るようにしている。

フィリピンに関わる日本人男性にとって永遠の課題である「信頼できるフィリピーナと結婚する方法」という記事をいつかジックリ書きたいと思い焦がれながら生活している。

乞うご期待。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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