3年間ほぼ毎日履いた靴。
それだけ履き続けると、いつしか靴は足の一部となる。
ソールは薄くなり、まるで車検を通らない車のタイヤさながらのフラット感。
そして、ついに、靴のラバーと本体が分離し始めた。
もっとその先の限界を感じたい。
そんな欲求の変態ミニマリストモトボサツ。
ソールのみをモールの修理店でアップデートしようと思ったら、すでに靴の中もボロボロ。。。
流石に潮時を感じた。
ついに買い替えの決断をするときがやって来たようだ。
35歳の時にある事件がきっかけで一カ月で15キロ痩せた。
体はパタイ(人間の最後に訪れる儀式)の方面へ向かっている。
わざわざ自ら自分の存在を消す行為とかせずとも精神的苦痛のみで人間は生と反対のベクトルへ向かうことができると悟った瞬間だった。
それだけ一気に痩せると服が合わない。
Yシャツの首の部分は拳一つ入るほど余裕が出来てしまい、まるで子供が父親の服を着て遊んでいる感じだ。
そんな感じでスーツ、ズボンすべてガバガバになり、知り合いにあげた。
体脂肪が落ちる間に色んなものを捨てた。
いや捨てざるを得なかったと言ったほうがしっくりくるかもしれない。
物を捨てるということはどういうことか?
興味が内へ向く。
今まで、ブランド等のアイテムで自分を武装しながら自分をごまかしながら生きていたものが、文字通り裸一貫状態となる。
興味は自分そのものへと向かい、体の中、つまり精神面へと向かう。
少し痛々しく痩せた新しいボディーに合う服を買うことになったのだが、すでに心は断捨離状態。
まるでキャンプ生活のように数着の限られた枚数の服のみを買い、ベビーローテーションで着続けることにした。
あれから13年、必要十分を少し下回る、レイジーな感覚で生活してきたが、靴もジョギング用と仕事用をそれぞれ一足だけ持つスタイル。
靴の専門家に言わせれば1足主義は靴愛好家にとってタブーなやり方らしい。
あなたは毎日同じ靴履いていませんか? 1日履いた靴は次の日は休ませることは鉄則といわれています。
なぜなら1日履いた靴は足の汗をたっぷりと吸収しています。それは想像以上の汗をかき、なんと一晩では乾燥できないほどの汗をかくそうです。
靴を大切にしたければ毎日同じ靴を履くな。
確かに、靴を長持ちさせるには、この理屈は正しい。
しかし、靴を大切にするのと長持ちさせるのはチト違う。
つまり自己満足感をどうやって得るかという観点で私は靴を履く。
専門家のタブーに逆らってでも、同じ靴を履き続け、自分の足と同化し、最後は土に返す。
単に長持ちさせると大切にすることの勘違い。
この概念は非常に人生を勿体なくしている気がする。
つまり、現代日本人のように大事に無難に100歳まで長生きをする。
まだまだ経験という資産と引き換えに寿命を100%使う。
私はその人生を選んでしまった。。。
ちなみに我が家のマキシマリストの靴。
肉眼では見分けがつかないほど、似たような靴がズラッと並ぶ。。。
靴で身長をごまかそうとしているのか?
まあ、いいだろう。
ドラスティックなまでの対極な存在がモトボサツ家にはある。
マキシマリストからするときっとミニマリストは単なるズボラなケチに映るだけだろうな。。。
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