あれから4年。。。
カワイイちゃんはすっかり赤ちゃんの面影もほぼ無くなり、いっぱしの口を利くようになった。
おそらく彼女の人生の中で今最も脳が活性化し、私の想像をはるかに上回るほどの吸収力で色んな事を覚えている。
幼稚園では英語、ママとゼルとはビサヤ語、私とは日本語だ。
動物の名前も日本語でかなり言えるようになっている。
「どうやって教えてるですか?」
よく聞かれるのだが、実際きちんと教えたことは一度もない。
オランウータンのパパのように一緒に沢山遊ぶだけだ。
その中から勝手に吸収させるのがモトボサツ流。
私は父と遊んだ思い出もその愛情さえも残っていない。
ここで同じことを繰り返してしまいがちなのだが、輪廻を繰り返さないために私の代で愛情も含め、子供に与える記憶をゼロからクリエイトする使命を感じながら生活している。
その一環として「子供を日本で育てるか」というのが目下のモトボサツ家の課題である。
そのXデーがいつなのかはまだ決めあぐねているが、学力だけ考えると日本は比べ物にならないくらいレベルが高いのは確か。
例えば生まれてから日本で育ったハーフのフィリピン人が日本の学校で不良とかボンクラのレッテルを貼らた落ちこぼれでも、フィリピンの学校へ転入した途端、一気にトップに躍り出る話は山のように聞かされている。
ひとつ気がかりなのが、カワイイちゃんが日本に馴染めばなじむほど、フィリピン人として一人取り残される可能性のあるティムの存在だ。
差別は人類の絶対的欲求だ。
私が日本にいたころ、母親がフィリピン人というハーフに何度かであったことがあったが、特に女の子はあまり母親の事を良く思っていなかった記憶がある。
例えばヤフー相談コーナーで見つけたこの質問者はその典型だ。
私は母が嫌いです。私の母はフィリピン人で父が日本人です。
なぜ母が嫌いかと言うと、私が幼い頃に私にピアスの穴を開けメイクもされマニキュアもされ最近までピアスもメイクもマニキュアもみんながしているものだと思っていました。そしてなにより日本語が下手です。
母は日本に来て15年になります。つまり私と日本語力が対等であってもいいはずなのに今だにカタコトです。三者面談とかもすごく恥ずかしいです。
友達に同じハーフの子がいますがその子のお母さんは日本語が上手です。
父は優しい人なので母の為に英語を勉強し、TOEICにも満点で合格して、母にいつも通訳をしています。なのに母はすごく我儘で、欲しいものを父に頼んで買ってくれないとすぐに拗ねて出て行ってしまったりします。
挙げ句の果てにフィリピンの実家に私と妹を連れて帰り、一年間日本に帰らなかったことがありました。当時妹はまだ小さかったので 記憶がないらしいのですが私は小学3年生だったので友達とも離れ離れになり、向こうの言葉も分からず毎日辛くて泣いていたことを今でも覚えています。
受験生になった今では私が塾に自習に行くのに電車賃が高いからって反対したり(塾代も電車賃も父が払っていて、母がいるので家で勉強したくない)
私の彼氏にデリカシーのない発言(イヨット(ビサヤ語)したの?など)したり本当にいやです。本当に母が嫌だし、普通の日本人のお母さんが欲しいです。
毎日ストレスが溜まります。どうすればいいですか?
子供は日本に行けば単純に半分フィリピン人であることを恥じる。
それは日本社会だ。
しかし、男性目線でこの家族は父親がアホだろう。
母のために英語を勉強?
動機に不純なものを感じて止まない。
どうせ他のフィリピーナとも仲良くなるために英語学習へのパロパロパワーが炸裂したのだろう。
母親がフィリピーナだからと学校で後ろ指さされたり、虐められたりすれば、子供が母親を疎ましく思うのは必至。
子供は親を選べない。
しかし、その家族の絆を守るのが日本人父親の役割だろう。
文章からはその努力感が微塵も感じられない。
貧しくとも家族を単純に愛するフィリピン。
1mmの違いも許さない日本。
こういうことを考えると日本へカワイイちゃんを連れて行く事に対し二の足を踏んでしまうのだ。。。
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