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心が折れた朝、インサイダージョブ

投稿日:2016年11月21日 更新日:

wallet

 

日曜日の朝の出来事。

朝からカワイイちゃんを連れてプールへ行く予定だった。

その日に必要そうな費用だけをざっと想定し、いつもの小ビニール袋へ移して出かけようと思いバッグから財布を出した。

1000ペソ3枚あるはずなのにたった1枚しか無いじゃありませんか!?

確かに金曜日の午後アヤラの1FのATMで3000ペソ引き出した。

その日はタクシーに乗ったので100ペソ使った。

それ以外一切使っていない。

土曜日はSMへ行く用事がありJCOで100ペソの紅茶を飲んだ。

それだけ。

なのに財布の中がなぜか1170ペソになっている。

どういうことか?

足跡も残さず外部の人間が忍者のように忍び込み、私のバッグからまるで軍事衛星レベルの精度で財布をピンポイントで見つけ出し、2000ペソだけ抜くなんて芸当ができるはずがない。

インサイダージョブ。。。

考えたくはないが、可能性といえばジェンとクリスタル?

皮肉な事だが、ちょうど先日、ある日本人の方とこういう話をしていたばかりだった。

「俺、鍵付きの財布が欲しいんですよね・・・」

「バッグじゃなくて財布に鍵ですか?」

「はい。バッグに鍵つけるといちいち何か取り出すたびに開錠しなきゃダメでしょ?」

 

私の調査によると、フィリピンでは外部より内部リスクのほうが高い。

■会社の経理担当者が継続的に懐へ入れる。

■一眼レフカメラ等の高級備品がなくなる。

■同僚の財布から500ペソをこっそり抜く。

■腹心の部下による企業乗っ取り

枚挙にいとまがないが、道端でホールドアップにあうとか、SMのバーゲンの時に財布ごとスラれるより頻度が高い。

いわゆる飼い犬に手を噛まれまくるフィリピンライフってやつだ。

大学を出て偉そうな顔しているフィリピン人でも平気でやる。

インサイダージョブの場合、継続的にコソ泥を続けなければならないので財布ごと盗まない。

しかし、持ち主に分からないように工夫する知恵がないのでついつい多めに欲張ってしまう。

大きくやるときは同時に姿を消す。

 

2014年9月にジェロにやられて以来、自分の財布に今だいたい幾ら入っているのかを意識しながら生活して来たのだが、一つ大きなものが欠けていた。

それは疑う心。

他人とはいえ一緒に住んでいる人間を疑いたくない。

脇の甘い自分への言い訳に過ぎないが、そこはあえてプロテクトしていなかった。

信頼を寄せあい丸腰で生活したいという願望。

それはいつも幻想にきえてゆく。。。

恩を仇で返す結果に陥りがちなこの国に、そもそも恩という概念がないのかもしれないと今更疑う。

まるで機械のようにギスギス生きては楽しくない。

でも油断するとすぐ持っていかれるジレンマ。

消えた2000ペソの行方。

浮かんでは消える様々な可能性を頭に浮かべてはかき消した。

どっちだ?

いや、誰がやったという問題ではない。

犯人探しほど無駄なことはない。

これがフィリピンで暮らすという事なのだ。

遅刻と嘘と盗みはフィリピンの花。

謎の特別税を払ったと思うことで意気消沈する自分へ折り合いをつけた。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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