SMバコロドのスーパーでカメラが捉えた決定的瞬間。
レジで支払いをしているガイジン風の大柄なおばさん。
不用意にもピンク色の小型タブレットと黒い携帯を二段重ねでカウンターに放置してしまった所からストーリーは始まる。
支払がクレジットカード。
サインを済ませた頃にはすっかりガジェットの存在など飛んでしまっている。
これはタクシーの座席へ置き忘れる次にやってしまう典型的パターンだろう。
もちろんシングルタスクなスーパーのフィリピンスタッフがそこに気付くはずはない。
順番を待っているマダム風のおばさんがガジェットをロックオン。
所有権がスムーズに移転しやすいように自分の買い物をガジェットの横にベタ付け王手。
ガイジンおばさん、まんまと買い物袋を二枚重ねすることに全神経を使いきっている。
99%忘れるだろう。
マダムの祈りが伝わってくるようだ。
遂に、ガイジンおばさんはガジェットを持たずに立ち去った!
ふふふ、あとは、ゆっくり料理するだけだ。
タイミングを見計らい、エコバッグをどかっとガジェットの上に乗せ隠す。
赤いシャツを来た旦那がピンク色の物体に気が付いた。
「ホイ、それお前のか?」
余計な事をいう旦那に焦るマダム。
「おだまり!」
手癖の悪い本性が疼く。
バッグの下からガジェットを引きずり出し、バッグの中へ放り込んだ。
しかし、その後、もう一つ黒い携帯があったのを発見!
想定外のボーナスだ。
そいつも同じやり口でゲットした。
赤シャツの旦那はそれを見てどう思っているのだろうか?
恐らく初犯じゃないだろうから、もう慣れているのかもしれない。
置き忘れた人が100%悪いフィリピン。
たまに無くしたものが戻ってくる話も聞くが、宝くじに当たったような確立だと思った方が良い。
しかし、フィリピンが悪いのではない。
所有権という人工的な権利になびかない自然の摂理に忠実な世界だと言ってよいだろう。
財布を落として戻ってくる国のほうがどちらかというと異常な世界なのかもしれない。
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