最近、急に忙しくなってしまい、映画を観に行く余裕もない。
貧乏暇なし。
暇で貧乏より良いのか?
だから何となく今上映中のFAST AND FURIOUSの海賊版DVDに手を染めてしまった。
海賊版というと、著作権無視のコピー商品なイメージがあるが、実は、映画館で上映中に映画を撮影する単純かつ強引なやり方が蔓延る。
海賊版DVDショップへ行くとスタッフが声をかけてくる。
「セール、これDVDコピーだよ!」
それはDVDをそのままコピーしたものなので、基本的に画質や音声もオリジナルの物と同じだ。
つまりお勧めなわけだ。
一方、盗撮したものはどんなクオリティーなのか?
ロクなもんじゃないのはわかっている。
始まってしばらくして、いきなり黒い影がまるで暗雲のごとく画面を覆ってきた。
まるでイエティーのように巨大な影がどんどん大きく迫りくる。
スクリーンを背に前方から客が映画館の階段を登ってきているのだ。
眼鏡のタンボックな女だ。
そんなどうでもよい所を観察しているうちに映画の内容が分からなくなってしまった。。。
しかし、買った自分も同罪なのだが、ここフィリピンは何から何まで無法地帯だ。
フィリピンの映画館では本編上映の前に毎回「映画泥棒撲滅」みたいなコマーシャルが出現するが、なんとも茶番な感じが否めない。
上映中にスマホ等のガジェットがあちこちで作動している。
全員犯人候補。
速攻怪しさ満点の世界だ。
こんな環境では犯罪に対する罪の意識は1mmも育たないだろう。
昔日本でよく夜9時頃始まるレイトショーを観に行った。
1000円で入れる孤独な現実逃避の一人旅とでも言おうか、やもめ生活ならではの一つの暖かい居場所だった。
ところで、日本の映画館の場合、遅れて入って来る客は基本的に居ない。
だから一旦本編が始まると集中して観ることができた。
しかし、フィリピンは映画開始後30分経過してもぞろぞろと客が入って来る。
やはり映画もフィリピンタイム適用ってわけなのか?
途中から観るとストーリーが中途半端で面白さも半減するのは本人の勝手だが、よりによって私の前を無理やり分け入り、奥の席に陣取ろうとするのが無性に許せない。
Don't disturbe という言葉というより概念自体がそもそもフィリピンには無さそうな感じだ。
フィリピンの映画館で撮れた産地直販な新鮮海賊版DVD。
これもフィリピンの醍醐味だと思って2倍楽しむことにしようか(笑
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