フィリピンの場合、娘と息子はファミリーとしての資産価値が違う。
息子は家の財産を減らす一方なのだが、娘は器量が良ければ外貨をどんどん吸い上げるのだ。
フィリピン人の親は娘がハポン(日本人)と一緒になれば祝杯を挙げ、一方日本人の親は息子がフィリピーナと一緒になれば嘆くだろう。
ティムの母親は日本人は皆オカニモチ(金持ち)だと普通に思っているので、ティムに送金の催促をしてくる。
直接私には言わないが、よく電話で揉めているので知っている。
フィリピンにも一応年金があり、受給資格があるのだが、それをティムのタンバイ弟の家族が食いつぶしているらしい。
仕事はしたくないのに、子供だけは一生懸命作るのが意味不明。
そんな理由でティムの母親は年金だけでは持病の薬を買う余裕もないのだ。
ティムの母親は長女ティムに対しては虐待レベルに厳しかったらしいが、弟は甘やかし過ぎて年金まで与えている。
そうやってフィリピンの男は負債扱いとなってしまうのだ。
自分には厳しいのに、弟には甘い母親のやり方が嫌だとよく言っている。
結局、電話では激しく喧嘩しながらも、終いには私にこっそり送金していようだ。
先日、ティムの家族全員と食事をすることになった。
いつものように予め一言も相談されることなく、結果論として直前に知らされることになったのだが、当たり前のように支払いは全部私なのだ。
一番最初はいい年した大人がぞろっと当たり前のようにたかってくる様子にぎょっとしたが、それがフィリピンという世界なのだとジワジワと気が付いた。
しかし、もう少しスポンサーに敬意を払って欲しいところだ。
フィリピンで生活するということは日本人にとって毎日が罰ゲームのような世界だといえる。
しかし、午後5時から想定外の事が起きた。
セブ島のシヌログ祭りの時と同様、テロ対策で5pmから9pmまでWIFIシグナルの配信が停止され、さらに通話ができない状態となったのだ。
現地に住みながらそういう情報を知らないのがフィリピン庶民の間抜けなところだ。
結局9時まで連絡が取れない状況が続き、食事は翌日へ持ち越しとなった。
私は内心ホッとしたと同時に、「こいつらとことんアホやな」と思った。
事前に時間と場所を決めておけば、電波が通じなくともそこまで問題になることもないだろう。
とことん段取りの出来ない人達だと痛感させられる。
そして、翌日なんと、また同じことが繰り返された。
夕方5時になってまた騒ぎ始めた。
アホというより本当にバカだ。
結局、連絡が取れないので二日連食事会は中止となった。
会社の経費でもないのに、15名分の食事代を一人で支払う負担は大きい。
仮に一人400ペソだったとして、6000ペソの出費となる。
しかも、ティムのファミリーからは感謝されたり、ホスピタリティーが上がったりすることはない。
御馳走様も言わずにいなくなるのだ。
ティムはフィリピンの中ではそこそこ学費の高い大学を出ているので、中流以上の家庭で育ったと思っていた。
父親はシュガーケインのプランテーション会社のマネージャだったらしいので、当時はそこそこ立派な持ち家もあり、ティムの学費も普通に捻出することが出来たようだが、ティムが大学2年の時に突然他界してしまったのだ。
入院の最中に医療費が膨れ上がり、最後は家を売って捻出した。
フィリピン人の財産は最後病院とドクターに吸い上げられる。
父親が亡くなった後は収入も途絶え、持ち家も無くなり、大学の中で働くワーキング学生という形で卒業したのだった。
妹は勉強が大嫌いで、高校を卒業した後はずっと道端でチキンを売っている。
器量はかなり良いのだが、残念なことにタンバイの男との間に子供が生まれ現在に至る。
弟はクリスチャン(プロテスタント)に改宗して、かなり真面目になったのだが、今の妻の影響でまたタンバイへ逆戻り。
フィリピンを生きる教訓。
結婚する前には必ず彼女の家族を調査し、兄や弟にタンバイがいる家の女とは一緒になるべきではない。
例え日本で暮らしていても、送金依頼のスパイラルからは逃れられないだろう。
もしよかったらランキング応援クリック1回ハゲしくお願いします!!
広告主募集中