日本でバリカンといえば罰ゲームか高校球児の五分刈りといった特殊な使われ方をするイメージが強い。
しかし、セブのヘアサロンでは最初から最後までバリカンがメインツール。
そんなことも知らずにセブのヘアサロンにノコノコ出かけて行って、椅子に座った途端バリカンを握ったスタッフが無表情に近づいてきたらきっと恐ろしいだろう。
これから問答無用に丸刈りにされてしまう恐怖感を味わうのだ。
実際、キャツ等の好き勝手にさせておくと、幾何学的な髪型にされてしまうのは必至。
フィリピンと日本の美的センスの差が果てしないことに気が付いても後の祭り。
私はいつも会員制スーパーLANDERS(ランダーズ)に併設されている無料サービスを利用している。
自分名義のメンバーカードを持っていて、その日に何か購または飲食したレシートを見せると無料で切って貰えるのだ。
しかし、無料のサービスには変な奴が集まってくるセオリーは万国共通で、嫁名義のカードをドヤ顔で提示し無料でヘアカットさせようとる姑息な奴や、レシートを持たずにやってきて、サービスを拒否されると「店長呼べ」とキレる痛すぎる中間層が結構いる。
先日の事件記事
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私はそんな奴等とは一線を画すように、私の順番がやって来た時に必ずやる儀式がある。
それは、椅子へ座った途端、50と書かれた赤い紙幣を1枚渡しながらある呪文を唱えるのだ。
グンティン ラ アン ガミタ
真言密教とかで使われていそうな呪文っぽいが、これは一般的なビサヤ語だ。
その意味は「ハサミ使えよ」。
ココがポイント
グンティンのティンにアクセントが乗る。ラアンのラが巻き舌
実践で3回も使えばこの呪文はとっさに出てくるようになる。
スタッフ曰く、無料サービスのランダーズのヘアサロンではわざわざチップをくれる客は余りいないそうだ。
そんな状況の中、魅惑の50ペソ紙幣が手渡され、絶妙のタイミングで「ハサミ使ってね」と爽やかに言われれば嫌という奴は殆どいない。
過去に一人だけチップを受け取りながらも嫌がった奴がいたが、99%喜んでバリカンを置いてハサミで丁寧にやってくれる。
もしチップを渡さず依頼すると、普段バリカンで電動楽々作業をしているヘアサロンスタッフはハサミで切るという重労働を露骨に嫌がるのだ。
チップの渡し方
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セブ在住者はぜひこの呪文風のビサヤ語にてバリカンの刑から逃れて頂きたい。
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