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セブ島で大コケした吉野家|唯一残った1店舗だけが繁盛している理由とは?

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心のよりどころ

牛丼の吉野家と私の関係は深い。

日本での晩年、家族と離れ突然独りモンになった私はファミリー達が飯を食っている姿とかが眩しすぎてそういった場所を避けながら生活していた。

カウンター席しかない吉野家はそんな私を静かに受け入れてくれた場所だった。

同じ空気を持った孤独な男どもが干渉することなく共存できる。

今の日本ではとても貴重なおひとり様仕様の店なのだ。

セブの吉野家が残念過ぎた

吉野家がついにセブ島へ上陸したのだが、しばらくは行くのが怖かった。

日本の味と全然違うフィリピン仕様の変わり果てた吉野家を見たくなかったのだ。

とりあえず物は試しと行ってみると、想像した通りライスはまるでお粥の一歩手前のような柔らかさで、上の具だけがかろうじて吉野家らしかった。

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日本ではさんざんお世話になった吉野家に行かなくなった。

セブ島に出店した吉野家は3店舗だったが、そのうち2店舗が姿を消した。

2020年1月現在で生き残っているのはロビンソンサイバーゲート店のみとなった。

生き残り

昨年、なんとなく魔がさしてGrabフード経由で吉野家ロビンソンサイバーゲート店から牛丼を注文してみた。

すると、想定外に美味かった。

一体何が起きたのか?

ロビンソンサイバーゲート店だけが違うのか?

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サイバーゲート店の違い

ロビンソンサイバーゲート店

この店は1年ほど前までは閑古鳥さえいないほど客が全くいなかった。

そのうち閉店するだろうと疑いの余地もなかったのだが、いつの間にか満席に近いほど客が入るようになっていた。

皆さんのコメント

Nさん>牛丼屋でライスお替りって、牛皿? ご飯に汁をかけ放題なんですかね?

 

マツオさん>僕の印象だと牛丼は以前より美味しくなりました。 無駄に七味や生姜を出さなくなったし、ライスとつゆと具のバランスが良くなった。他のメニューも食べられるレベルになりました。 そこそこ早めに提供されるようになったし何かあったんだと思います。 シーサイドに出た頃は全てが最悪でしたから。

 

Yさん>そうなんですね😃 日本旅行する人も増えたし、牛丼やカツ丼自体の認知度も上がってきている気がします。フードコートでも、牛丼食べてるフィリピン人割といますよね?

 

モトボサツさん>数年前は富裕層気取りなフィリピン人がカッコつけて食ってましたが最近一般の人が普通に食べ始めた気がします🙄

 

YIさん>基本的に、牛丼てフィリピン🇵🇭の人にも、口に合うんですね。

 

YTさん>うちの生粋pinoy&pinay の子供二人は、のんきの牛丼美味くてこたえられないみたいですよ。

 

YEさん>割と混んでるよね。ここ。SMとかと客のターゲットが違うの。

頂いたコメントの中で気になるのが、フィリピン人のご家族が呑気の牛丼が好きという情報だ。

呑気はフィリピン人で埋まるほど成功している店で、フィリピン人の感性を擽る何かがある。

味付けも甘いのでフィリピン仕様の味付けになっている可能性がある。

これは後学のためにチェックしておきたい。

なぜこのサイバーゲート店だけが繁盛しているのかという謎だが二つ考えられる。

1 立地

すぐ隣にセブ屈指の高級病院としられるChong Hua Hospital(通称チョンワ)が控えている。

このモール自体病院の食堂みたいな感じで白衣を着たフィリピン人が沢山歩いているのだ。

タクヤキ(たこやき)以外の日本の食べ物に庶民は近づかないのだが、中間層以上のフィリピン人はファッションの一部として日本食を食べる傾向にある。

2 クオリティが上がった

出来た当初に比べると食べ物のクオリティが劇的に変わった。

ライス、味ともに日本の吉野家にかなり近づいている。

本部からのテコ入れでもあったのだろうか?

ちなみに私は昨年から10回以上Grabフードまたはフードパンダで牛丼をオーダーしている。

吉野家の都市伝説

ライス食い放題が効いた?

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フィリピンの庶民を相手に飲食店をするならライス食い放題はキラーアイテムだ。

行列の出来る店は大概ライス食べ放題。

この辺は小学生でも思いつくことなのだが、開店以来閑古鳥が鳴き続けるセブの吉野家がついに最終手段に出た。

まとめ

セブ島に進出してくる日本人による日本の味の提案は殆ど当たらない。

昨年姿を消した大阪たこ焼きもそうだが、日本の常識はフィリピンの非常識なのではないだろうか?

日本人の味覚とフィリピン人の味覚の差。

フィリピン人にとって日本食はファッションだ。

つまりカッコつけるために行く傾向にある。

日本人がフランス料理のことを知りもしないのに訳知り顔で高い店に通ってウンチク語るようなものだ。

従業員の管理方法も日本流だと随分と難しいものがある。

日本で実績のある店が撤退する中、フィリピン人が日本を模倣したTOKYO JOEやTOKYO TOKYOのようなコテコテのなんちゃって和食ファーストレストランは庶民層でにぎわっている。

一体その差は何なのだろうか?

今後の課題として少し温めたいと思う。

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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