コロナ関連

セブ市民の憤り|前市長「オスメニャ」氏へのラブコールが痛すぎる!!

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セブ島の現地民の心境と動向

昨日の記事では3月から2ヵ月という長期ロックダウンをしたにも関わらずコロナ感染者は一向に減らず単に経済を破壊してしまっただけというネガティブな内容であった。

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【迷走しすぎ】セブ市がまたECQ(外出禁止)へ逆戻り|6月16日から6月30日まで

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まるで思い付きだけで脊髄反射的に決定するフィリピンらしさあふれる行政命令が連発され、フィリピン全体が翻弄されている。

特にセブ市は突出し感染者が多く、全国で唯一グレードアップのECQ(自宅隔離)逆戻りを指示されてしまった。

プライドが傷つき怒るセブ市長と翻弄される現地民。

今回はセブの現地民の心境と動向をまとめてみることにした。

実はECQ(自宅隔離)希望者が多い

現地に住む日本人の多くはこんな意見の人が目立つ。

セブ在住日本人男性
コロナによる死亡確率はインフルより低いからGCQのまま経済活動続行すべきだよね

しかし、私の耳に聞こえてくるフィリピン人の意見は異なる。

元教え子J
コロナ感染者増えてるから外出させないで欲しい
Watsons
ECQを続行してきちんと対策を立てて欲しいわ

「コロナ感染なんて大したことない派」の多い日本人に対し「コロナ怖い派」の多いフィリピン人。

飲食店やホテルを営む中間層以上はもちろんヤケクソでもいいのでGCQ続行のままニューノーマル移行を望んでいることだろう。

ほくそ笑む前市長

これもセブに住むフィリピン人達の心境だが、現市長に対する不満がかなり募っているようだ。

地元メディアによるニュースの投稿欄

GMAニュースより https://www.facebook.com/gmanews/posts/10158918143621977

 

これはセブ市の処遇がECQ(自宅隔離)へアップグレードさせられたニュースが入った瞬間の書き込みなのだが、市長への憤りや怒りが募っていることが分かる。

「セブ市の上層部の政策は完璧に失敗。セブ市民は優れたリーダーからの指令に従いたいのだ。お陰で財産と時間を無駄にしたよ。」111名賛成

「仕事を失って収入がないの人は気の毒だが、ワクチンしかこの状況を救うことはできない。リーダーの決定に従うべきで、GCQエリアの人も気を抜かずにウイルス感染予防に努めよう」

増加するコロナウイルス患者数の現状と市長の政策の失敗を責める意見が目立つ。

そしてセブはドテルテ大統領が出したECQ(自宅隔離)に大人しく従って中央官庁の指導を仰いで欲しいという意見に賛同が集まる。

怒るセブ市長

こうなると市長としは顔が立たない。

プライド高きフィリピン人がこの状況で大人しく引っ込むわけがないのだ。

大統領を含む中央官庁から「GCQ→ECQ」というダメ出しをされ、さらに市民からは失策をガンガン指摘され、プライドがボロボロに傷ついたセブ市長は省庁タスクフォース(IATF)へ決定の巻きなおしを要請。

表向きの理由

「これは彼の進行中の記者会見で今日の午後に言われた。ラベラ市長は、フィリピンで最も死亡率が1%と低く、回復率も54%と高いため、セブ市は引き続きGCQの対象とすべきであると考えています。」

本音

「このまま中央の指示を飲んだら俺のいる意味ないやん!」

という心の叫びが手に取るように分かる。

 

市民は前市長へラブコール

Most Confident Mayor(最も自信に満ちた市長)

というコメントに200を超える賛成があるのだが、つまり今回の市長のとった言動が利己的で傲慢だと言ってるようだ。

 

現市長として最も言われたくないのがコレだ!!

「私はあんたに投票したけどさ、今となっては前市長のトムさんにぶっちゃけ戻って来て欲しいよ」

このニュースのコメント欄でこれが最も目立っており、225の「イイね」や「ラブ」が付いているのだ。

リーダーは前任者を否定せよ 

 

喜ぶオスメニャ前市長

ふふふ、皆ありがとう!返事は全員に出来ないけど全て読んでるぞ!!

責められる現市長に対し皮肉にも前市長のオスメニャ氏は最高にハッピーなご様子。

 

まとめ

いまグチャグチャ状態のセブ市だが、現在市長がECQの撤回を中央に対し迫っている理由が市民のためではなく自分の名誉のためにやっているのだと感づかれてしまっている点が痛い。

セブは死亡率が低いからダイジュブ(大丈夫)とか回復率が高いから心配ないとかいう理由では市民は納得しないのだ。

セブ市内の病院はコロナで満床で新規受け入れを拒否するところまで来ている。

医療崩壊であることを隠し何を言っているのかというコメントも目立った。

GCQのまま経済回復を目指すのであれば、コメントにも沢山あったように感染予防のための医療プロトコルを確立し、市民がとるべきレギュレーションを明確にすべきだという意見にも賛同が集まっているのを見るとセブ市民もアホばかりではないと思う。

今回の件で「フィリピンあるある」だと思えるのが、フィリピン人は誰かを非難する時に前任者と比較して前の人は良かったと言う習性だ。

落選したオスメニャ氏へラブコールなんて甚だ笑止。

誰が市長やってもフィリピンレベルでコロナは完封できていないだろう。

何も改善進歩しない世界の神髄を感じて止まない。

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リーダーは前任者を否定せよ 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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