コロナ関連 セブのビジネス最前線

日本人2名が逮捕され話題となったセブ島のバーのその後|巨乳ガールを眺めながら

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逮捕劇のあったバーのその後

2020年10月9日金曜日の夜、セブ市のバランガイカサンバガンにあるバーで、ヘルスプロトコル(コロナ感染拡大防止)に違反したとして、8人の外国人を含む36人が逮捕された。

セブ市長のエドガルド・ラベラが、バー、クラブの運営、およびアルコール飲料の提供を禁止(レストランは2杯までアルコール可)する大統領命令に抵触。

逮捕されたのは男性15人と女性12人の合計27名で、内訳として2名のバーの経営者、日本人2人、アメリカ人2人、ナイジェリア人2人、イギリス人2人、オーストラリア人がいたと報じられている。

事件のあったトレードマーク という店だが、うちのカワイイちゃんの通っていた体操教室のパパ友に誘われ時々利用していた店なのだ。

 

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フィリピンあるあるなのが、ビキニバーでも特定の店だけが挙げられ、その他は全く無関係という不思議な現象。

今回の逮捕劇も行政側の特別な思惑を感じてしまった。

また、フィリピンの場合、店が営業停止になってもなんやかんやですぐに営業再開できていたりする。

私はセブの飲食店の現状の調査を含め現場へ行ってみた。

ショッピングモールのように廃墟同様なのかと思ったが違った。

施設の入り口にはカウンター式のバーがあり、いかにも余裕のありそうなフィリピン人グループが楽しそうにお酒を飲んでるではないか。

そして逮捕されると必ずセンセーショナルに目立つ外国人の姿もあった

昨年初めてその店を訪れた時はま商業施設は完全に工事現場でコンクリートの粉が舞う中トレードマークだけが不自然に営業していた。

しかし現在は建物自体はほぼ完全に出来上がっており、あとはテナントが埋まるのを待つだけとなっている。

ひょっとしてトレードマークはもう再開してるのではないだろうか。

そういう期待がにわかに湧き上がった。

しかし2階へ上がってみると店内は真っ暗に閉ざされ、当店は行政が指定するプロトコルに従って運営されているという貼り紙だけ寂しく残されていた。

念のためガードマンに聞いてみると全員連れて行かれ再開の目処は全く立っていないと言うことだ。

しかし不思議なのは、入り口のバーが堂々と営業し、客は当然のようにマスクをせずに濃厚接触を図りながら酒を飲んでいる。

レストランとしての届が受理され合法的に営業しているのだろうが、果たして2杯以上飲めるのか試してみようと思いカウンターに腰掛けた。

改めてこの施設を見渡すと完全にリッチな層が集まるコンセプトとしてデザインされ、メニューを見たらビールがなんと200ペソもするではないか !?

マンゴーストリートのビキニバーとは世界が違うようだ。

3杯飲むと600ペソ。

調査研究費としては少々経費がかさんでしまうが時には良いだろう。

そう心の中で瞬時に折り合いをつけた。

おそらくオープンしたばかりだと思われ、スタッフの動きはどことなくぎこちない。

店のオーナーらしきチノイ(中華系フィリピン人)女性が設備のチェックやスタッフの指導を盛んに行っている。

オーナー自身、見るからに典型的な中華系富裕層だ。

コロナで飲食店が壊滅的に閉店している中、まさに底を打ったように開店しアドバンテージを得ている。

この戦略はありだろう。

コロナ禍で活性化するセブの富裕層。

近所にあるUCCカフェはコロナ不況といいながらポルシェで乗り付ける高級フィリピン人客が外のテーブルまでほぼ埋まっている。

きっとお金を持った層にとってはコロナはその経済力を見せつけるように楽しむチャンスなのかもしれない。

ふと物凄いことを思い出した。

現金を500ペソしか持っていない!!

朝からティムにスーパーで買い物するからと3000ペソを徴収されたのだった。

私は慌てて店のスタッフにクレジットカードが使えるかどうか聞いてみた。

クレジットカードは使えるが500ペソ 以上の飲食に限るという条件つきだった。

そういう会話もつかの間、私の目の前にドラフトビールが運ばれて来た。

遠慮なくグイっと飲み込む。

 

うまい!!

 

こんなうまいビールを飲んだのは何年ぶりか。

ほんのりフルーティーでシャープな味わいだ。

マクタンの五つ星ホテルで飲むやたらと高いだけの某サンミゲルとは訳が違う。

悔しいがここでも200ペソの値段を納得した。

気を良くした私はつまみになるものを注文しようと思い、目の前で作業をしていた上半身巨乳なウェイトレスに声をかけた。

 

モトボサツ
Naa moi pulutan? (ナーモイプルータン?)つまみ系はある?

 

この手のタイプのフィリピーナは基本的に生意気な態度なのだが、想定外にもハキハキと返事をしてくれた。

店のオーナーがいると接客態度がやたらと良くなる現象なのか?

 

「Naa Sir(ナー セール)ありますよ」

私は向こう側にいる赤いシャツを着た白人が食べているピーナツが気になった。

 

モトボサツ
kani lang(カニ ラン)これね

 

私はピーナツを指さした。

そして私の カウンターの前には高級ビールと高級ピーナツが並んだ。

ローカル店のピーナツとは全く違う。

殻が付いており、何やらかぐわしい香りがする。

割って一口放り込んでみた。

ほんのりと甘くとても好きな味だ。

不覚にもまたまた200ペソの価値を感じてしまった。

 

 

店のオーナーらしき中年チノイ女性と時々目が合う。

年の頃はそうさのぉ、37歳くらいか。

熟女マニアにはきっとこたえられない絶妙な体型をしている。

育ちが良かったのか非常に勤勉で偉そうなところがない

これがスペイン系富裕層だと、いかにも上流社会の人間であるという態度を遠慮なく表すのだがフィリピンで頂点を極めたチノイは違った。

ピーナツが美味いので一杯200ペソもする高級ビールを2杯飲みほした。

そして問題の三杯目だ。

ここで断られれば完全にこの店は白だ。

私は巨乳ウェイトレスに声をかけた。

 

モトボサツ
Excuse me. Pwede usapa?(イクスキューズミー プエデ ウサパ?)すんません もう一杯いいですか?

 

彼女は胸の谷間をさらにアピールして笑顔で答えた。

 

「 Ok ra Sir(オッケーラ セール) わかりました」

 

何の問題もなく3杯目が運ばれて来た。

レストランでは2杯までと言う条例は完全に形骸化しており、トレードマークがガサ入れされたのは特定の遺恨があるという噂に真実味を帯びてきた。

私が3杯目を飲んでる時になんと役所のインスペクターが2名行ってきてスタッフの話を聞きながら用紙に書き込みをしている。

 

モトボサツ
どうせこいつら役所の威厳で無銭飲食するんだろう

 

案の定、チノイの女性オーナーは絶妙のタイミングで高級ドラフトビールを2杯テーブルの上に置いた。

さらにチーズのたっぷりかかったナチョスも添えて。

2名のインスペクターは当たり前のように飲み始めた。

日本ではちょいと問題になりそうなシーンだがフィリピンでは役人が店にたかるのはかなり一般的なシーン。

 

高級ビールとピーナツで贅沢な調査を終えた。

この店は珍しく価格と内容が釣り合っていると感じる。

最初だけ良く、あとは転がり落ちるようにグダグダになる店が多いのだが、ぜひこの店はハイクオリティを維持してほしい。

コロナ禍でも経済的に余裕のあるフィリピン人達には全く関係がないどころかむしろ通常よりも富裕層向けの店は繁盛しているように見える。

動画レポート

現場にて聞き込み調査を行いました。ぜひご覧ください!!

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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