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リタイアメントビザの闇
フィリピンでビジネスをしたり親子移住する人の多くはフィリピン観光省直下のPRA(フィリピン退職庁)によるSRRV(退職者ビザ)を購入しているケースが多い。
35歳以上から2万ドルで購入可能なのだが、正確にいえば購入ではなく預託という形だ。
つまり、フィリピン政府に投資をし、運用益が出たらその一部を還元するという耳ざわりの良い内容なのだがリターンは基本的にされないようだ。
もちろん、フィリピン政府の行う投資リターンに期待する人なんてほぼいないと思うが、その他にも懸念事項は少なからずともある。
「途中で何かあって追い出されたら預託金は戻るのか?」
いま正にその事態となってしまっているのだ。
コロナのロックダウンの煽りで、フィリピン国外に出ていたSRRV保持の日本人が再入国出来なくなってはや7ヵ月。
最近ではフィリピン人の家族がいる人は入国可という妙な緩め方をしているが、200万円以上も預託し入国も出来ないままだととまるで詐欺にあったような感覚に陥ってしまうだろう。
もちろんSRRVを買った日本以外からも苦情が起きている。
The main programme offered by the Philippines Retirement Authority and was granted by the philippines Immigration (SRRV)to the foreigners are the previlage for multiple entry and rights to reside in the philippines permanently,But Why theres no exemption about the ban for them. pic.twitter.com/7lqFEwG5aE
— Wilma C. Lagumen (@mswilmalagumen) August 20, 2020
フィリピンでSRRV(退職者ビザ)を買った人への扱いが酷すぎるという苦情が日本以外でも起きている SRRV発給で美味しい思いをしている退職庁 フィリピンに入国している外国人を管理する移民局とは別の省庁なので冷遇されやすいという噂が。。。#超縦割り行政 https://t.co/2fVWVpwdQ3
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) October 26, 2020
そして、さらにここに来てネガティブな情報が加わった。
「国益と国家安全保障」と上院議員リチャードゴードンは語る。
フィリピンには合計27,678人の中国人退職者がおり、フィリピンの国家安全保障に影響を与える可能性があると上院議員が脅威に感じている。
10月19日に行われた観光省とその付属機関の予算聴聞会で、ナンシー・ビナイ上院議員は、中国がリストのトップに立ったため、外国人退職者の年齢層についてフィリピン退職庁(PRA)に質問した。
退職庁(PRA)のリストに基づくと、フィリピンには合計70,520人の外国人退職者がおり、少なくとも39.25%、つまり外国人退職者の5人に約2人が中国人である。
これに対し、ビナイ氏は、中国の退職者がフィリピンのオフショアゲーミングオペレーション(POGO)で働く可能性は、年齢層が広いことを考えると高くなる可能性があると述べた。
「GMが懸念しているのは、中国人の退職者がたくさんいることです。彼らがPOGOで働いていないことを監視する予算があるかどうかはわかりません」とビナイ氏は述べている。
ゴードン氏は退職庁は米国、香港、日本などの他の市場の改善を検討すべきだと述べた。
怒ったゴードンは退職庁の部長に次のように語った。
「あなたには立派な肩書きがあり、部署に机もあります。しかし、あなたにとってそれはネコに小判。あなたは無能だからこの職から外れるべきだ」
一般のビザなしツーリストならいざ知らず、PRA(フィリピン退職庁)発行のSRRV(通称リタイヤメントビザ)を持っている人も同様の扱いだ。
適用年齢(35歳)が若すぎる
1993年までは50歳からの適用だったが、それ以降は35歳から申請可能だ。
懸念点は大量の中国人がSRRVを保持し、それを隠れ蓑にし違法オンラインカジノで働いている可能性がある。
乱売しておいて今更何を言っているのか意味不明だ。
現在では新規発給が強制停止され、再度、適用年齢を引き上げる方向で検討されている。
27000人を超える中国人が退職者ビザを購入し滞在していると騒ぐリチャードゴードン上院議員 #国家安全の危機だ ← 今更って感じの議論で 中国人に乱売してぼろ儲けしたPRAの闇をあぶりだせよ pic.twitter.com/vTXbAGxEgY
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) October 26, 2020
SRRVは得なのか?
私の知人の中でもこのSRRVを持っている人は多い。
一回支払いを済ませてIDが発行されれば一生フィリピンに滞在できるのかといえばそうでもない。
毎年または3年に毎の更新が必要で費用は360ドルかかる。
これがお得なのかどうなのかは家族で滞在するのか一人者なのかによって判断が大きく異なってくる。
一般のビザ延長の場合「Temporary Visitor Visa (9A) (通称ツーリストビザ)」を更新し続け最大3年間滞在できることになっている。
その場合、年間でビザ費用が約25,000ペソかかる。
もし妻と子供1名が一緒だと75000ペソ。
さらに子供が学校へ通う場合、別途就学用のビザが必要となり年間1万ペソが追加され、合計で85000ペソ。
それを約10年行うとSRRVの預託金額と同じになるが、SRRVの場合は最終的にフィリピンを去る時に預託金の2万ドルが返還される。
実際私の知人でフィリピン人と結婚し13Aに切り替えたので2万ドルの返還を受けた人がいる。
そして、SRRVを持っていると就学関連ビザは免除となる。
預託金の還付を前提に考えると更新手数料のみで滞在できるということだ。
しかし、残念なことに、コロナという不測の事態によるロックダウンで海外からの入国が禁止され7ヵ月。
一部解禁されているが、SRRV保持者はまだ入国できない。
もちろん停止期間に対する還付金は一切無し。
「200万円出して買っているのにフィリピンに入国が後回しなんて詐欺じゃねぇかよ。」
先にも述べた通り、預託金を出してるだけで購入しているのではないというのがフィリピン側の抗弁となるのだろう。
しかし、通常のビザ発給は移民局預かりとなるのだが、この退職者ビザだけはフィリピン観光省の管轄となっている。
さてはフィリピンあるあるな上納金問題で揉めているのか?
利権争いがSRRVいじめへと繋がっている気がしてならない。
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