実は始めて桜の美しさを知った｜「散る桜、残る桜も散る桜」に込められた意味

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2013年～2016年　モトボサツ勝手にブログセブ島編　カテゴリー別

次世代に咲く「さくら」のために

ちょうど1週間前、毎朝ジョギングをしている公園で少し気の早い桜が1本だけ開花させていた。

一昨日の午後、大阪へ移動する車窓から目に入る山々は、桜の花をアクセントに見事なパステルカラーで彩られていた。

フィリピン人が日本をイメージする対象として忍者、侍、富士山などがあるが、最も強い憧れを持つのは桜である。

14年ぶりに日本へ戻り青空に映える桜の花びらを眺めつつ、桜という花がこんなにも美しいものだと改めて知ったのだ。

実は、桜の花をしみじみと観賞したことのない日本人は結構多いのではないだろうか？

私の場合、桜の季節は毎年決算の地獄業務に追われ（国税にも）、徹夜に近い状態で突っ走り、気付けば桜なんてとっくに散り終わっていた。

先月フィリピンから戻り、住所不定無職の特権を生かし、改めて日本という国を客観的に眺めている。

誰も居ない早朝の公園。

桜を眺めつつ、先日観た「男達の大和」の中で森脇（反町隆史）が賭博中に言ったセリフがふと蘇った。

「散る桜、残る桜も、散る桜じゃ」

生きて帰ってくるのを丁、サンタマリアを半と言いながら全部賭けるシーン。

彼だけが一人「半」に叩きつけた。

つまり生きて戻ってくるつもりはない。

戦争へ行った祖父から聞いた話。

正直、天皇陛下の為にはとても死ねない。

若くして死ぬ葛藤をいかに己の中で折り合いを付けるか。。。

死ぬ意義とは生きる意義への裏返しと悟る。

私は母の49日の納骨の際、先祖の墓石の享年を眺めつつ、自分の命は72歳迄だと悟った。

人生100歳時代で何をネガティブな事を言っていると言う人もいるがそれは全くの逆である。

死を意識しない生などあり得ない。

男達の大和。

生きたい。

でも生きれない時代があった。

母が息子に作ったぼた餅のシーンが泣けた。

私の調査によれば、イイ女と映画は後からジワジワと思い出されるものなのだ。

#散るさくら残るさくらも散るさくら
儚く散るからこそ美しい。しかし、花は散るだけでは終わらずまた新しい生命が宿るのだ。人間も同じく次世代へのバトンタッチを意識しながら生きていきたい❤️ pic.twitter.com/RyJfyVd1wT

— モト ボサツさん＠南国ノンフィクションブロガー (@motobosa02) March 24, 2021

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